CANNIBAL CORPSEのフロントマンとして活動していたBarnesのサイド・プロジェクトとして1993年にスタートしたこのSIX FEET UNDERは、1995年からは常時活動する本格的なバンドとなった。今作『Undead』は彼らの作品の中でも最もアグレッシヴで恐怖に満ちた作品となっている。Barnesは、これは新しいギタリスト、Rob Arnold(元CHIMAIRA)が作曲に参加したことによる貢献が大きいと言う。彼はSIX FEET UNDERやCANNIBAL CORPSEのことを熟知している上に、印象的なリフを書く能力に優れているということだ。また、素晴らしい曲ができることで、Barnesの作詞にも更に力が入ったと言う。『Undead』を制作したメンバーは、1998年からSFUでギターを弾いているSteve Swanson、新しく加入したベースのJeff HughellとドラムのKevin Talleyだ。KevinはDYING FETUS、MISERY INDEX、CHIMAIRAのメンバーとして活動していた経歴がある。Barnesは彼は非常に豊かな才能の持ち主で、今までのどのドラマーよりも正確に激しく速く叩けるため、バンドに更なるパワーをもたらしたと言っている。
Undead
2012.06.13 On Sale!アメリカのデス・メタル界の重鎮が通算9枚目となるアルバム。今作はヴォーカルのChris Barnesを中心にメンバー・チェンジを経て制作された、まさにバンドの新しい歴史をスタートさせるにふさわしい名刺代わりの1枚と言って間違いないだろう。メンバーが変わってもなお、オーセンティックなデス・メタル・サウンドは健在だ。ダークさやブルータリティさはより深みが増し、そうした中にもメロディックな要素も組み込まれ1曲1曲の存在感が厚いのも魅力的だ。もちろん、Chris Barnesの地を這うようなおどろおどろしいヴォーカルはみずみずしいまでに健在だ。デス好きのリスナーにとっては待ってましたと言わんばかり、思いっきりヘッド・バンギングせずにはいられないはず。日本盤にはMETALLICAやVAN HALENなどのカヴァーを4曲収録。完璧にデス色に染まった楽曲も聴きどころの1つ。 櫻井 カオリ