-昨年のMETAL FES. Loudpark06での初来日でしたが、非常に盛り上がったステージでしたね?LOUDPARKでの印象的な思い出があれば教えてください。

シャロン:初来日公演ということもあって、初めてだったから何を期待していいかも分からなかったの。だけど実際にやってみたら、本当にヨーロッパとは違うってことを実感したわ。まず最初に、ライブの進行の説明をしてくれる人が出てきてキッズに向かって説明をするんだけど、その時もみんな大人しく聞いているのよ。すごく不思議に思ったわ!その後にバンドが出てきて、みんながワー!って拍手してくれるんだけど、拍手が止んだとたんにシーンと静まり返るのよ。ヨーロッパではこんなことはないから、それにはすごく驚いたわ。文化が違うから確かに色んな違いを感じたんだけど、それはどれも嫌なことではなくて、すごく新鮮なことだったわ。
ルード:ライブの後に、先着50人にサインを書いてあげるっていうサイン会があったんだ。50人限定なんてのもヨーロッパではないことだからね。日本のファンは規則を守ってくれるけど、ヨーロッパだったら皆、人を蹴落としても自分がサインをもらうために必死になるから、ヨーロッパじゃほんとにあり得ない事だよ(笑)

-昨日は日本で初めての単独公演であり、はじめての大阪公演でしたね。大阪ではショッピングやロックバーなどに行くことはできましたか?

シャロン:前回の来日時はカラオケに行って盛り上がったのよ。昨日はカラオケには行かなかったんだけど、ライブの後はみんなで中華を食べに行ったわ。今夜は日本食のお店にいくつもりなの!
ルード:ライブの前は大阪の町をぶらつくくらいしか出来なかったよ。明日は何か出来るといいなと思っているんだけどね。
シャロン:そうね。私は着物が好きなのよ、着物だけじゃなくてショーウィンドウごと買っちゃいたいくらいに思ってるわ!ショーウィンドウを買い取ったらお店みたいにきちんと着物を飾っておくの(笑)

-シャロンは着物が似合いそうですよね。

シャロン:ウフフ!ありがとう!

-あなたがたのライブはLOUDPARKで拝見させていただきましたが、演奏、パフォーマンスともに非常にレベルが高く完成されていると感じました。あなた方は年間どのくらいライブをこなしているのでしょうか?

シャロン:そうね、ニューアルバムが出た年はライブの本数も多くなるから、その年によって本数も変わってくるんだけど・・・アルバムを出してツアーに出れば、200本以上は行っているわね。アルバムを出してない年なら60本くらいかしら。アルバムを制作している時期はもっと減ったりするわ。

-また素晴らしいライブを行う秘訣を教えてください。

ルード:そうだな・・・秘訣があれば逆に教えて欲しいくらいだよ(笑)
シャロン:そうねぇ、いいショーというのはオーディエンスとバンドの間にいかにマジックが生まれるかだと思っているわ。マジックが生まれれば本当に素晴らしい思い出に残るショーになるし、逆にマジックが生まれなかったらつまらないものになるかもしれない。
ルード:僕はギタリストだから、同じものを弾いていても「いいな!」と思えるときとそうじゃないときとある。それは例えば画家の人が、素晴らしい絵が描ける日もあれば何も浮かばない日もあるのと同じだと思うんだよね。まぁ僕らのバンドは6人いるから、誰か調子の良い人が必ずいるだろうし、平均的にはいいものが出来るかもしれない。だけどやっぱりオーディエンスが熱狂的に迎えてくれるときはいいショーが出来るよね。たまに、どうしてもうまくいかない日もあったりするんだけど。バンドの精神状態にもよると思うしね。

-ボーカルのシャロンに質問ですが、美しい歌声を保つために普段気を使っていることはありますか?

シャロン:やっぱり健康であることが大切よ。一番目はヘルシーな食事をすること、二番目は十分な睡眠を取ることね。三番目としては、ライブの前のウォーミングアップかしら。

-さてニューアルバムについていくつか質問させていただきます。
ニューアルバム「The Heart Of Everything」は傑作である「SILENT FORCE」を超えるすばらしい作品だと思います。アルバムリリースから4ヶ月経ちましたが周囲の反応はいかがですか?

シャロン:南米ではまだリリースされていないのだけれど、それ以外の国ではもうリリースされていて、ほとんどの人が前作より良いと言ってくれているの。自分達のやりたいことができたから、私たち自身もこの新作がすごく気に入っているの。前作の「SILENT FORCE」はオーケストラ色がかなり強かったの。あのような大編成のオーケストラと共演するのも初めてだったし、それについては夢がかなって嬉しかったわ。だけど、実はバンドとしてはもう少しヘヴィーなギターを入れたかったりしたの。というのも、ヘヴィーなギターの音とオーケストラの音が衝突してしまってどちらかを選ばなくてはいけなかったのよ。その時はオーケストラと共演するのが夢だったからオーケストラを選んだの。ギタリストのルードには可愛そうなことをしてしまったんだけど(笑)だけどオーケストラと共演することはすごくいい勉強になったわ。だから、新作ではオーケストラの部分を生かしつつも、ヘヴィーなギターも入れられるように考えて作ったので、そういう意味でもいい作品に仕上がったと思っているわ。

-ニューアルバム「The Heart Of Everything」は過去のどのアルバムよりアメリカ進出を視野に入れた作品のように感じたのですが、あなたがたにはアメリカで成功したいという思いはありますか?

シャロン:そんなことはないのよ。アメリカ進出は全く意識せず、自分達のやりたいものを作ったの。聴いてくれた人が気に入ってくれればいいなというスタンスで。実際には新作はアメリカでも初めてリリースされて、おかげさまで順調に売れているみたいだし、ラジオでもよくかかっているみたいね。大きな国だから、結果が出るのにも時間がかかると思っているの。結果的に見て、商業的には成功しなかったとしてもアメリカへ行ったということは思い出になるし、もし成功すればまたアメリカに行く機会も増えるでしょうしね。ヨーロッパとアメリカの文化の違いもまた楽しめるし・・・といってもそれほど変わりはなかったんだけど。文化の違いでいったら日本との方が違うわね(笑)とにかく今後どうなるかはこれから様子を見ていかないと分からないことだわ。大きな夢を持つことはいいことだし、成功することもとても素晴らしいことよ。だけど、あまり有名になりすぎても好きなことが出来なくなっちゃうような弊害もあったりするし。だけど新しいことに挑戦するのはいいことよね。

-ヨーロッパとアメリカの違いってどんなところに感じますか?

ルード:アメリカではステージが小さいってところだよ(笑)あと、食べ物がまずい!
シャロン:お客さんの反応の仕方が一番違うわ。北ヨーロッパのオーディエンスのように、気持ちがほぐれていく様な曲を続けて聴いているみたいに大人しいのかしらとも思ったんだけど、実際は1曲目からノリノリで聴いてくれたのが嬉しかったわ。あとヨーロッパは、ギターが沢山入っている曲は、ラジオでかけにくいとかで敬遠されがちだから、ギターに慣れるのに時間がかかるの。その点アメリカのお客さんは私たちの音楽をすんなりと受け入れてくれた印象があるわね。
あと「how are you doing?」ってどちらの国でも使うけど、アメリカで使う「how are you doing?」って、本当に元気なのかを知りたいんじゃなくて社交辞令みたいなものなのよ。ヨーロッパ人が使う「how are you doing?」っていうのは本当に元気なのか尋ねたいときなの。私がアメリカである人に「how are you doing?」って尋ねたら、引いちゃったのよ(笑)フレンドリーなんだけど、表面的なフレンドリーさもあるってことを感じたわ。
ルード:だけど、熱狂的に僕らを迎え入れてくれたし、また9月にもアメリカに行くと思うんだけど、楽しみだよ。さっき食べ物がまずいっていったけど、知らない土地だったからたまたままずい店に入ってしまったのかもしれないしね(笑)メンバーにベジタリアンがいるから大変だったよ。合ったのはサブウェイくらいだったしね。

-リードトラックの“WHAT HAVE YOU DONE”ではLIFE OF AGONYのキース・カピュートとすばらしいデュエットを披露していますね?この曲は最初からデュエット曲として作っていたのですか?それとも曲を作っている段階でデュエット向きな曲と考えたのでしょうか?

シャロン:あとからデュエット曲にしたのよ。デモバージョンの段階では、メンバーのロバートと2人で歌っていたの。一人が歌って、その後にもう一人が歌って・・・という感じで曲を作っていったら結果的にデュエット曲のようになってしまったの。実際にその曲をスタジオに入って私一人で歌ってみたんだけど、どうしてもしっくりこなかったのよ。デモの時に男女の声が混ざっていたので、いまひとつに感じてしまったのね。だから、その時点でデュエット曲にしよう!ってことになったのよ。だけどデモで歌ってたロバートが「歌いたくない!」って言ったから困っちゃって、その時にオランダに住んでいたキース・カピュートに頼むことになったの。キースは前から好きなヴォーカリストだったんだけど、好きな人=良い人とは限らないじゃない?凄く憧れていたのに実際会ったら嫌な人だった・・・とかよくあるでしょ?だけど、キースの場合は本当に優しくて素晴らしい人で最高だったわ。それに、彼がやっているバンドとは全く違う歌い方だったし、ヴォーカリストとしての彼の幅広さも見ることができてとても良かったわ!

-あなた方の日本のファンサイトでニューアルバムのベストトラックを3曲選んでください!というアンケートがあったのですが、「What Have You Done」「Hand Of Sorrow」「Frozen」の3曲が最も人気が高いようです。私たちはDjイベントも開催しているので、かけてほしいベストトラック3曲選んでもらえますか?

シャロン:オーケー!そうね・・・「Cross」と「Howling」「Heart of Everything」がいいわ!

-話は変わりますが、あなた方はオランダ出身ですが、オランダのメタルシーンとは日本からは全く想像はつかないのですが、いったいどのようなシーンなのでしょうか?

ルード:僕はオランダ南部のティルバーグという小さな街の出身なんだけど、博物館やコンサートホールが多かったりと、クラシック音楽が盛んな街だったよ。とはいえ、EPICAやNEMESEA、などゴシックなメタルバンドも多いんだよね。どうしてこんな街でメタルバンドが多いのかは自分達でも良く分からないんだよ。よく冗談で、「政府がオランダの水にメタルが生まれるような水を仕込ませてるんだ!」なんて言ってるんだけどね(笑)
シャロン:他にもGOD DETHRONEDっていうゴシック以外のメタルバンドもいるし、メタルだけじゃなくてDE HEIDEROOSJESっていうパンクバンドもいるのよ。DE HEIDEROOSJESは「野バラ」っていう意味のバンド名で、日本にも来た事があるらしいわよ。

-そのEPICA(エピカ)やNEMESEA(ネメシー)などのバンドと交流はありますか?

シャロン:数回会った事はある程度で、お互い忙しくて深く知り合ったことはないのよ。

-クラシック音楽が盛んな街だということですが、どんな音楽を聴いて育ってきたのですか?

ルード: 僕はカントリーミュージックを聴いて育ったんだよ。母親が好きだったから自然と聞いてた感じかな。だけど子供って、ある時期になると親に反抗したりするもんだろ?そこでメタルの登場さ(笑)その頃からIRON MAIDENを聴き始めたんだ。

-オランダは公用語がオランダ語だそうですが、オランダ語で歌っているバンドを聞いたことはありません。ロックバンドは基本的には英語で歌うバンドがほとんどなのでしょうか?

シャロン:DE HEIDEROOSJESはオランダ語で歌っているわ。だけどほとんど英語で歌うバンドが多いわね。

-あなたがたが今のロック、メタルシーンにおいて共感できるアーティストやフェイバレットアーティストを教えてください。

ルード:僕はOPETHとPAIN OF SALVATIONが大好きなバンドだよ。
シャロン:私はトーリ・エイモス、NIRVANA、ALICE IN CHAINSが好きね。あと去年とってもかっこいいバンドを発見したの。KHOMAっていうんだけど、歌い方はRADIOHEADなのに、ドラムとかダークな雰囲気はBLACK SABBATHなのよ。とても気に入ってるバンドなの!






1.メンバーサイン入りポスター
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album Within Temptation / The Heart Of Everything
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