結成以来15年間、HEAVEN SHALL BURNは常に進化し続けてきた。そして多くのバンドがアグレッションを弱めていく中で、攻撃的な姿勢を保ち続け、歌詞を通して確固たる信念を持って社会や環境に関する不正を明らかにしてきた。彼らは常に聴くものをインスパイアし、過去や現在の不正な問題を白日の下に晒してきた。シーンの最前線で、社会に蔓延する不正や欺瞞を指弾し、巨悪を許さないポジティブなライフスタイルを目指してきたのだ。HEAVEN SHALL BURNは、最新作『Veto』でも全くの妥協を見せず、揺るぎないヘヴィネス、威厳あるリリック、人間社会に対する不正を弾糾する姿勢を崩さない、超極上のアルバムだ!
2012年はヨーロッパの名だたるフェスに参加し、時にはヘッドライナーをつとめることもあった。また、UNEARTH、RISE TO REMAIN、NEAERAと共に“Progression Tour 2012”も成功させた。“Soundwave Festival”でオーストラリアにも行き、マレーシアやインドネシアでもプレイした。
1996年に結成以来過去7枚のスタジオ・アルバムをリリース。2004年にリリースされた『Antigone』で一気にシーンの最前線に躍り出て以来、トップ・バンドとしてヨーロッパのシーンに盟友のCALIBANとともに君臨している(昨年末には両バンドの15周年を記念したショーを行った)。ここ日本でも絶大な人気を誇っている彼らだが、過去数度の来日でも、常に会場をソールド・アウトさせ、モッシュ・ピットを狂喜の渦に巻き込んでいる!ここ数年来日をしていないだけに、1日も早く日本でのツアーを実現してほしい!
HEAVEN SHALL BURN インタビュー
[2010.06.07 UPDATE]
“俺たちは持てる力を極限まで出して、自分たちが愛する音楽を演奏する”
HSBの極限を詰め込んだ最新アルバム『Invictus』遂に完成!!
Veto
2013.06.26 On Sale!クリーン・トーンに頼らず狂暴性を前面に押し出したMarcusのスクリームが激しさの暴風を生み出し、そのVoスタイルが、ドイツの様式美とも言えるツイン・リードや壮大な楽曲と融合することで威厳や気品を感じさせ、他にはない独自のサウンドを作り出すことに成功している。溜め込んだ怒りを開放するかの様なブルータルな「You Will Be Godless」やプログレッシヴな「Hunters Will Be Hunted」といった楽曲群も興味深い。BLIND GUARDIANのカヴァー「Valhalla」にはゲスト・ヴォーカルとしてHansi Kurschも参加。彼らは歴代のドイツの大御所たちには決して負けてはおらず、日本人の心に響くであろうメロディアスな楽曲は、古のジャーマン・メタルの進化系の1つの形とも言える。個人的には2013年上半期、最高の作品だ。 藤崎 実