香港生まれのリーダーのHerman Li (Gt)が、Sam Totman(Gt)とともにイギリスにて99年にDRAGONHEARTなるバンドを結成したのが始まり。01年にDRAGONHEARTからDRAGONFORCEへと改名。SANCTUARYと契約がまとまり、Herman、Samの他、ZP Theart(Vo)、Vadim Pruzhanov(Key)、Didier Almouzni(Dr)に、ヘルプのベーシストというラインナップでデビュー作『Valley Of The Damned』をレコーディングし、03年初頭に発表。ここ日本で輸入盤市場でも大ブレイク。そして03年5月に日本盤がリリースされ、さらなるブレイクを迎えた。
正式ベーシストとして迎えたAdrian Lambert、脱退したDidierの後任のDave Mackintoshを迎え、04年初頭にHELLOWEENのジャパン・ツアーのオープナーとして初来日。その直後に2ndアルバム『Sonic Firestorm』をリリース。翌年の05年11月にAdrianが脱退するも、後任としてFrederic Leclercq(Ba)を迎え入れ、その直後の12月には3rdアルバム『Inhuman Rampage』を発表。収録曲の「Through The Fire And Flames」が、人気ビデオゲーム“GUITAR HERO Ⅲ: LEGEND OF ROCK”内で使用されたことに端を発し、その人気はついにアメリカへ渡り、06年に米国のOZZFEST、本国イギリスのDOWNLOAD FESTIVALでメイン・ステージに登場する程までに成長する。ここ日本でも同アルバムのリリース直前に高田馬場のClub 1ne 2woにてショウケースを行い完売。06年6月の初の単独ツアーも大成功を収めた。さらに、同年からスタートしたLOUD PARKへの出演をも果たす。そしてバンドは、18ヶ月に亘るツアーを終わらせ、4thアルバムの制作に取り掛かる。
08年、4th『Ultra Beatdown』を発売。その直前にMAYHEM FESTIVALのメインに登場し、全米をサーキット。発売後はLOUD PARK 08へ出演。アルバムはオリコン総合チャート9位に、米国ビルボード・チャートでも18位に入り。さらに、同アルバムの収録曲「Heroes Of Our Time」は、米・グラミー賞の“ベスト・メタル・パフォーマンス”にノミネートされるなど、人気メタル・バンドとして確固たる地位を得る。そして、09年春にはALL THAT REMAINSをサポートにつけ、福岡、大阪、東京、名古屋、仙台、札幌のZEPPをまわる大規模なヘッドライン・ツアーを敢行。
ところが2010年3月、なんとZPが音楽性の違いを理由に脱退し、シンガー不在の中でバンドは通算5作目となるスタジオ・アルバムの制作を開始する。なお、同年9月には初のライヴ・アルバム『Twilight Dementia』をドロップ。
そしてZP脱退から1年後の11年3月に、オーディションの末決定した87年生まれの若きニュー・シンガー、Marc Hudsonの加入をアナウンス。8月には、ベルファストとロンドンでのIRON MAIDENの2回のショウでサポート・アクトを務めた。そのベルファスト公演が、Marc加入後初の正式なステージであった。バンドはその後もアルバムのレコーディングを進め、2012年4月に通算5作目のスタジオ・アルバム『The Power Within』を遂に産み落とす。