INTERVIEW
-神-メトリー
2026.03.12UPDATE
2026年03月号掲載
Member:皇月 結音(Vo) 神楽 日向(Gt) 神童 椿秘(Ba) 神守 空我(Dr)
Interviewer:サイトウ マサヒロ
モットーは"俺らが最強、マジで神"。明快にして痛快なフレーズを掲げ、新バンド -神-メトリーが始動した。圧倒的なカリスマとしての君臨と、語彙力を失わせる徹底したエンターテイメントを約束する彼等。破壊でも孤高でもなく調和を信条としながら、ヴィジュアル・ロック・シーンの改革を志す。出会いからそのスタンスに至るまでの道のり、さらにはそれぞれのルーツにも迫った。彼等の本気度が伝わる大胆な宣言も飛び出した、貴重な初インタビューをお届け。
-まずはバンド結成の経緯をお伺いしたいのですが、同じバンドで活動していた日向さんと椿秘さんが、その解散後に結音さんと出会ったことが結成のきっかけになったそうですね。
日向:コロナ禍でバンドが終わってしまったから、まだまだ伝え足りないことがあるなって椿秘と話していて。それから2人で曲作りやバンドの基盤作りを続けていたんですけど、肝心のメンバーがなかなか見つからなかったんです。何人かヴォーカリストを誘ったりしたんですけど、タイミングが合わずに断られて。もうバンドを諦めようかと思いかけたときにXで見つけたのが結音君でした。すぐにメッセージを送って。
-結音さんはXでバンドに対する熱い思いをポストしていたんだとか。
日向:どういうバンドをやりたいか、どういう自分でありたいかを綴っていて、ライヴ映像もバンバン載せてたので。
結音:以前活動していたバンドが2024年9月に解散してから、バンドをやりたいという一心でセッション・ライヴにコンスタントに出演しては片っ端から声を掛けたりしてたんですけど、なかなか話が進まないことが多くて。だからやりたいことを明確にしてSNSで発信したらいいんじゃないかと思ったんです。そしたら本当にDMが来たっていう。
-日向さんと椿秘さんが求めていたヴォーカル像に一致したんでしょうね。
椿秘:何よりオーラがあって、自信を持っている人が良かったんです。実際にライヴを観てみて、(結音は)誰にも負けないぞっていうプライドを持っているように見えたし、他のセッション参加者と比べても一番カッコ良かった。
日向:ちょっと高めの声質でデスヴォイスも出せるっていう点も、完全にマッチして惹かれていきましたね。
椿秘:ただ、最初は緊張してそうな感じがあったけど。
結音:もともと2人のことを知ってたので、めっちゃ緊張しました。
-いざメンバーとして一緒にやっていこうというときに、どんな会話を交わしたか覚えていますか?
日向:最初に電話したとき、鬼の質問責めを受けました(笑)。切るときまで"本当に大丈夫ですか?"って。
結音:バンドを組むためにいろんな人と出会ってきたんですけど、趣味程度にやりたいっていう人も多いし、あるいは超コテコテのダーク系で行きたいとか、目指す方向性も違っていて。僕はやるからには覚悟を決めて本気で売れたいので、そこは慎重に擦り合わせていきました。どれぐらい本気になれるか、どれぐらいバンドにお金と時間を掛けられるかが大事だなって。
-その後、メンバー募集掲示板経由で空我さんの加入が決まったんですよね。
空我:前のバンドが解散してからしばらくは音楽に対する情熱を失っていたんですけど、再び熱意が湧いてきたタイミングでバンドを探してみたら、数あるバンドの中で"ここ、いいんじゃないか"と思って。
結音:3人の熱い思いを掲示板に掲載してから、3日以内ぐらいに連絡が飛んできました。
-4人全員にとって、再出発の意味合いが大きいバンドなんですね。
一同:(※頷く)
-そこで決まったバンド名が"-神-メトリー"。"最高峰の調和"がその由来だそうですが、どのような思いが込められているのでしょうか。
日向:"俺等ってマジで神じゃね?"っていう会話から、まず"神"は入れたいということになりまして(笑)。1人が目立つとかじゃなく、お客さんを含めてみんなで成長していきたいっていう話を結音君がしていたのもあって、"-神-メトリー"になりました。
椿秘:ポンッと決まったもんね。"-神-メトリー、いいじゃん"って。
-痛みや孤独を表現するバンドも多いヴィジュアル系のシーンで、"調和"を信条に掲げるのって案外珍しいような気がします。
日向:そうですね。曲作りの中でも、みんなで歌えることを意識したセクションを盛り込むことが多いです。お客さん一体型で、みんなで楽しみたいっていうのは全員の共通認識ですね。
結音:その思いとバンド名がきれいにまとまってくっついた感じですね。
-そして、バンドのモットーとして"俺らが最強、マジで神"というフレーズが掲げられています。明快で最高だなと。この"神"は、崇拝の対象としての神なのか、"ヤバい"とか"エグい"みたいな形容詞としての神なのか、どちらなんでしょう?
結音:僕的には両方ですね。神的な存在としてみんなを引っ張っていくっていうのもありつつ、ただ崇められるっていうよりは、"俺等って神じゃね!?"っていう団結力の強さとか、熱さとかも込められてて。
-なるほど、"俺"ではなく"俺等"であることが重要なんですね。
日向:キャッチコピーが欲しいっていう話をしてたときに結音君が出してきたフレーズなんですよ。で、すごいしっくり来たから即採用で。モットーがあることによって、メンバー自身にとっても"俺等ってこういう存在なんだ"っていう指針ができるなと思います。
-ファンの方も一緒に言えそうなのがいいですね。
結音:みんなでプリクラとかに書いてほしいです。
椿秘:昔のギャルじゃん(笑)。
-ここからは一人一人、音楽ルーツを聞かせてください。
椿秘:最初はやっぱりthe GazettEさんでしたね。そこからヴィジュアル系に入って。年を取るごとにヴィジュアル系以外のバンドに触れることが増えて、マイファス(MY FIRST STORY)はよく聴きます。ベーシストで言えば、70.(XANVALA)さんが大好きで。バンドを引っ張っていくようなプレイ・スタイルに憧れています。
日向:自分はもともと水樹奈々さんや西川貴教さん、田村ゆかりさんとか、アニソンのライヴに行ったりしてて。あとはアイドルにもハマったり。もちろんヴィジュアル系も好きですし、NIGHTMAREさんのギター・ワークからは影響を受けてますね。
結音:小学校高学年のときにNIGHTMAREを聴いて、世界がヴィジュアル系一色に染まりまして。学生時代はめちゃくちゃライヴに通いましたし、いつしか自分もこの世界に入りたいと思うようになって、今に至ります。やっぱりNIGHTMAREのYOMI(Vo)さんには憧れがあって。NIGHTMAREの曲って、頑張ってやってみようとしてもなんかカバーできないというか。だから自分も、YOMIさんみたいになろうっていうわけじゃなく、唯一無二だと思われるヴォーカリストになりたいと思ってます。"-神-メトリーはマネできないし、結音の歌は結音にしか歌えないよな"って言われたいですね。
空我:僕は保育園の頃からなぜか楽器に興味があって、特にドラムの形がめちゃくちゃ好きでした。テレビの音楽番組でドラムばっかり見てましたね。そして中学校くらいのときにアリス九號.の映像を観て、"自分もこういうのをやってみたいな"と思うようになりました。
-楽曲制作はどのように行っているのでしょうか?
椿秘:主に日向が作ってます。
日向:まずはキャッチーな部分と、ライヴを想定した激しいブレイクを考えるところから始まりますね。ここの2人(日向&椿秘)が、ノレて動けるブレイクが大好きで。
-キャッチーさとヘヴィさのバランスを大切にしている印象を受けました。作詞に関してはどうでしょう?
結音:主に僕がやってるんですけど、デモのメロディを聴いてすぐに歌詞が出てくるんですよね。だからめっちゃ早いよね?
日向:早い。
結音:早い曲だと2、3時間で丸々書けちゃって。
日向:もうちょっとじっくり考えてほしいよ、みたいな(笑)。最初に曲名だけは送るから、それも影響してるのかな。
-これまでの活動ではそこまで筆が早いほうじゃなかったんですか?
結音:そうなんですよ。全然書けないときもありました。なのに今回は、最初に5曲くらいデモを貰った時点で、まだ正式にバンドをやると決まってもないのに歌詞が降りてきちゃって。"早くライヴで歌いたい!"と思いましたし、それがこの人たちとやりたいっていうモチベーションにも繋がりました。
-だいぶ調和してますね。
結音:かなりいい調和が生まれてますよ。
-ここまでリリースされている楽曲についても聞かせてください。まずは2月22日にリリースされた「神煩い」ですが、そもそも"1stコンセプト・シングル"っていう位置付け自体が面白い。
日向:いろんな楽曲やジャンルが好きだから、自分のバンドでも何かに縛られたくないんですよ。最初に出す楽曲はバンドに強い印象を与えると思うので、"こういうのだけのバンドじゃないんだよ"っていう布石をこっそり忍ばせている感じです。
-これはあくまで一つのコンセプチュアルな楽曲だと。
日向:次はまた変わりますよっていう。
-楽曲自体はどういうイメージで?
日向:和のテイストを意識しながら、僕と椿秘が好きなラウドな部分も交えて制作していきました。
結音:第一印象として、めちゃくちゃカッコいい曲だなと思いましたね。歌詞に関しては和のイメージを組み込みつつ自分の思いをストレートにぶつけていて、特にサビにはこのバンドで戦っていくぞっていう意思が詰め込まれています。
椿秘:折り畳みできるパートもあるので、ライヴではただただ暴れてほしいですね。個人的にはサビのベース・フレーズが好きだから聴いてほしい。
空我:日向さんが作ってくれる曲は、起承転結をなぞっているなと思います。送られてきた音源のままのプレイだと曲を潰しちゃうから、ライヴをする上では強弱やヴォーカルが映えるような演奏をしようという思いで臨もうとしています。
-そして次にリリースされたのがインパクト抜群の自己紹介ソング「神・参・上!!」。「神煩い」を聴いてカッコいいバンドだなと思っていたら、"えっ!?"っていう。
一同:(笑)
日向:これは本当にライヴのことだけを考えて作りました。分かりやすいメンバー紹介を曲にしたらいいんじゃないかって。










