MENU

激ロック | ラウドロック ポータルサイト

INTERVIEW

my-Butterfly

2015.09.08UPDATE

2015年09月号掲載

my-Butterfly

メンバー:Tac(Gt/Vo/Prog) Chiaki(Vo)

インタビュアー:沖 さやこ

-2014年にToshihiro(Ba/Cho)さんが加入なさって、同年9月に1stミニ・アルバム『TAPIRUS_E.P.』をリリースなさいましたが、振り返ってみて当時はバンドにとってどんな時期でしたか?

Tac:『TAPIRUS_E.P.』のリリースは、自分たちにとっても初めての音源作品だったので、ミニ・アルバムではありましたが当時の自分たちのベスト盤のような作品ですね。また、Toshihiroが加入して今のメンバー編成にもなり、バンドのキャリアをイチから始めるような真新しい気持ちでしたね。

-『TAPIRUS_E.P.』をリリースしてから約30公演もの初の全国ツアーを行ったとのことですが、このツアーはバンドにとってどんな発見や糧になったツアーでしたか?

Chiaki:まず自分たちの作品のリリース・ツアー自体をやったことがなかったので、周りには"えっ!? 初めてのツアーなの!?"と驚かれました(笑)。北は北海道から南は九州まで、各地で足を運んでくれる誰かがいること、当日を一緒に迎えてくれるバンド、ライヴを支えてくれるライヴハウスのスタッフの方々、そのひとりひとりの存在の大きさをちゃんと心の底から噛み締められ、バンドが成長するのにツアーが不可欠なものだということが身をもって感じることができたツアー、そしてやっとライヴ・バンドとしてのスタートを切れたという実感が得られたツアーでした。

-今作『IDEOLOGUES_E.P.』の制作に入ったのはいつごろでしょうか? 今作は"自身の内側の感情的な断面を生々しくクローズ・アップして制作された"とのことですが。

Tac:曲作りのプリプロに入り始めたのは今年に入ってすぐくらいからですね。内容や大まかなテーマみたいな部分は前作『TAPIRUS_E.P.』』(2014年リリースの1stミニ・アルバム)のツアーを回ってみて、自分たちの在り方や吐き出したい音楽性などに改めて気づけたというか、他のバンドにはなくて"自分たちである意味"みたいなものは自分たちしか持ってないし、それを出していこうと自然とそういう意識になっていきましたね。

-リリックに関しては限りなくノンフィクションにこだわったとのことですが、その理由は? それは"IDEOLOGUES_E.P."というタイトルにも関連がありますか?

Chiaki:前作が"等身大の自分たち"のような作品だったのでそこからさらに掘り下げてもっと自分の内側の声に耳を傾けて心を抉り出すように吐き出した方がリアルなんじゃないかと。光の部分より闇の方がより人間らしく生々しく自分たちらしく人を惹きつけるんじゃないか、そういうものを新しいmy-Butterflyの世界感として発信、提唱してもいいんじゃないかと。そういう想いを込めて新しい作品を"IDEOLOGUES(思想の提唱者)"と名づけました。

-今回の歌詞を書くうえで注意した点、気をつけた点などはありましたか?

Tac:歌詞はいつも僕のメロディと仮歌詞が先行で、それをChiakiに一旦投げてそのあとに歌いたいことや伝えたい言葉のニュアンスなんかの答え合わせをふたりでやるんで、お互いの世界観の擦り合わせは毎回気にかけていますね。

-『IDEOLOGUES_E.P.』は様々な音楽性がありつつも、テーマが一貫していたり、どの楽曲もメロディが美しいなど、共通点があったので、バンドの目指す方向がぎゅっと固まった印象がありました。my-Butterflyの特徴のひとつとして、ラウドな要素もありながらラウドだけに留まらない広い音楽性があると思いますが、my-Butterflyのサウンドを作るうえでのルールはありますか?

Tac:弾き語っても成り立つメロディっていう部分は個人的には常に大事にしているポイントのひとつですね。サウンド面に関してというより、アレンジや奏法などで自分たちの引き出しにないものには積極的にトライするように心掛けました。音楽でいう教科書みたいなもので楽典というのがあるんですが、リズム隊のToshihiroとHiko(Dr/Cho)のふたりが音楽の専門学校あがりということもあり、できるだけその既存の枠にはとらわれないように自由な発想で積み上げていく――みたいな部分は今回の制作で特に意見交換が多かったですね。ギターに関しては以前よりもよりラウドな部分とクラシカルな部分の両極で振り幅は出たかなと思います。

-今回は彼女 in the displayの松永健太さん(Ba)や、眩暈SIRENのウエノルカさん(Syn/Scream)という盟友バンドのメンバーがゲスト参加していますが、なぜこのおふたりが参加することになったのでしょうか?

Chiaki:ふたりともヴォーカリストではないですがライヴでのシャウトが強烈にかっこよくて対バンしたときにものすごく印象的だったんですよね。どちらのバンドも一目惚れならぬひと聴き惚れさせる世界観を持っていて、一緒のステージに立つごとにさらに惹かれていって。それで今回ぜひゲスト・ヴォーカルで参加してもらおうと思いました。ふたりの声が最高のスパイスになったと思います。

-まずTrack.1「I.D.」から、メロディの美しさに心を掴まれました。Chiakiさんのヴォーカルとの相性もとてもいいと思います。マイナーの和メロを取り入れるのはルーツも影響しているのでしょうか?

Chiaki:メロディはほとんどTacが作っているのですが、もともと80~90年代の歌謡曲やLUNA SEAなどのバンドに影響を受けているのが大きいんじゃないですかね。私の声のウォームな要素がある中域と艶とハリのある高域を活かすとなるとポップなメロディよりマイナーなメロディの方が映えるというのも、メロディを作るうえでのポイントになっていると思います。

-この曲はAメロ、Bメロがとても都会的で爽やかでありながら、サビがエモーショナルというメリハリが効果的だと思います。

Tac:そうですね。この曲のアレンジ自体の大まかなアイディアは、曲が浮かんだときには大体全体像も降りてきたので説明し難いんですが。メロディ自体は爽快ではあるんですが歌詞では"自問自答"や"自身の存在"という部分をテーマにしていて、今作の中の1番の核となった楽曲ですね。この曲が降りてこなかったらまったく違う作品になっていたかもしれない大事な1曲です。