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UNITED : KEN-SHIN (Vo) 大谷 慎吾 (Gt) 横山 明裕 (Ba)

Interviewer : ムラオカ

-ジャケットですが、初期の作品である『BEST DOMINATE』を髣髴とさせるものですね。

横山:これは『BEST DOMINATE』と同じ人が描いてます。原正樹っていうんですが、実はUNITEDの昔のギタリストでバンドの創始者なんですよ。今彼は渋谷でプラン9というデザイン事務所の代表をやっていて、実は『Nine』も彼が手掛けてます。最初デザインを依頼したらすごくドロドロしたものが上がって来たんですけど、そうじゃなくて『BEST DOMINATE』を髣髴させる、CRUMBSUCKERSやAGNOSTIC FRONTなど、昔のニューヨークのクロスオーバー系のバンドが良く使っていたようなデザインでお願いって伝えたらこのデザインが上がってきましたね。分かるヤツには分かるニヤッとするようなデザインですね。

大谷:このアルバムを作るという話になった時に、アートワークはまーちゃんに絶対お願いしようねって話になっていたんです。

横山:ただそれも簡単に口頭では伝えていたんだけど、ちゃんと依頼するのを忘れていて直前になって締め切りを伝えたんだけど、快く引き受けてくれましたね(笑)。

-若い頃に描いていたスタイルでまた描くというのは、描く側も童心に戻るという感覚があったかもしれませんね。

横山:楽しんでやってくれたみたいで良かったです。実は今Tシャツのデザインで話してるんですけど、また違った感覚のデザインで面白いですよ。

 

-KEN-SHINさんは今作でヴォーカリストの移り変わりをすべて1人で表現しているじゃないですか。誰々の時代の曲は歌いやすいとか、或いは歌いにくいなど苦労した部分はありましたか?

KEN-SHIN:基本的にスクリームの部分はすべてやりやすかったですね。初期の曲は古くからのファンがたくさん付いてるので、そのファンを裏切らないような作品にしなきゃいけないってことは考えていました。あとは今まで俺は叫び1本で頑張ってきたんだけど、この作品に関しては少し歌ってみようと意識して何曲かでは歌いましたね。逆に昔の曲でも、ここはスクリームにしたら面白いんじゃないかなとかも考えましたし。昔からのファンも新しいファンのことも両方考えなきゃいけないってことで、両方のファンに満足してもらうことを一番意識してやりましたね。

-お二方は工夫された点や苦労した点、チャレンジしたことなどはありますか?

横山:ないですよ、本当にライヴのまんまですね。 大谷:特に昔の曲だからという意識はなかったですね。

大谷:特に昔の曲だからという意識はなかったですね。

横山:1つ挙げるとすると、全て3弦のベースでやってますね。今のメインのベースが3弦のベースなのでフレーズを若干変えたりしてるかな。

大谷:昔はクリックを使わずにみんなで“せいの”で録ったアルバムもあるし、当時の曲って全然テンポが一定じゃないんですよね。それを今のレコーディング方法でやるにはどうしようかと考えて、テンポを作るのにクリックを1から作ったりしましたね。そこはドラムのAkiraが一番頑張ってましたね。どうしても昔のグルーヴにはならないので、うまいこと今のやり方で作りました。そこはやっぱりエンジニアのtetsu666がいたからこそ出来たっていうのはありますね。


Scars Of The Wasted Years

Price: ¥  by Amazon  |  Release :

ジャパニーズ・スラッシュ・メタル・シーンの帝王UNITEDから究極のリ・レコーディング・ベスト・アルバムがドロップ。1990年発売の1stアルバム『Bloody But Unbowed』から2005年リリースの『NINE』、そしてミニ・アルバムを含めた全9枚から選抜したトラックを再録。各作品への満足度なども反映してかアルバム毎の収録曲数に差はあるが、1stアルバムからリリースの歴史順に収録された19曲を順を追って聴いていくと彼らが如何に時代を超越したサウンドを提示し続けてきたかが実感できる。またクウェート人ヴォーカリストKEN-SHINを筆頭に、バンド史上最強にアグレッシヴな現メンバーでしかも最高のレコーディング環境での再録となれば期待しない方が難しいだろう。エクストリーム・ミュージック・フリークを自負するヤツは必聴! ムラオカ

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