-初来日おめでとうございます。日本の印象はどうですか?
一同:ありがとう!
ジャレット:昨日のショーも本当に素晴らしいものだったよ。
-昨日のショーの感想を聴かせてください。日本での初ライブだったわけですが、どんな心構えで臨んだのですか?
ジャレット:昨日のライブには来た?どうだった?
-もちろん行きましたよ。素晴らしいショーに感動しました。
ジャレット:ありがとう。実は昨日は日本用の特別仕様で望んだんだ。日本でやるのは初めてだから、日本のファンにいい紹介が出来るようにね。お客さんも盛り上がってくれたし、とても良かったよ。
-では音楽の話に。ファーストアルバムは、エレクトロニックな要素を含んだコンセプトアルバムですね。そしてセカンドアルバム「ア・ビューティフル・ライ」では、ファーストアルバムよりもより感情が全面に出た仕上がりになっていますね。ファーストアルバムからセカンドアルバムのこの変化はどこから生まれたものなのでしょうか?
ジャレット:ファーストアルバムで納得のいくことをやったつもりなんだけど、ファーストアルバムとは違うことがやりたかったんだ。
-プロデューサーにジョシュ・エブライハム(ヴェルヴェット・リヴォルヴァー、コーン、ステインド等)を起用していますが、彼を起用したいきさつは?
ジャレット:彼はすごく若いんだけど素晴らしい人材だと思ったんだ。音楽の話やバンドの話も前から彼としていたし。考えていることも似ていると思ったんだよね。邪魔もしないしさ。そこは大事なことだよ(笑)
-変化するために彼の存在が必要だったんですね?
ジャレット:あぁ、そうだね。彼の存在はとても重要だったよ。
-サウンド、メロディー全てからその感情は溢れ出ていますが、何よりもジャレットの歌い方が一番大きく変化いて、時には叫ぶように、感情を吐き出すようにダイナミックな歌い方をするようになりましたね。ヴォイストレーニングをしたりしました?
ジャレット:改めてヴォーカルレッスンを受けたりなどはしていないよ。ていうか今までレッスン自体ちゃんと受けたことがないね。歌い方はこれからも変わっていくだろうし、今もどんどん変わってきているよ。
-30STMの曲が持つ世界観は実に壮大なものであると感じますが、曲を作るときに何にインスパイアされることが多いですか?
ジャレット:イマジネーションであり、人生そのものであり・・・ほとんどが自分の経験からくるものだね。
-1曲1曲がそれぞれのストーリーを持っていますね。あなたたちのPVを観ると特に「楽曲がドラマである」ことを感じさせられます。あのドラマティックなPVたちはあなたたちの意向で制作されたものですか?
ジャレット:あぁ、そうだよ。全てに僕らは関わっているからね。やれることには出来るだけ関わっていきたいと思っているんだ。
-ロック・バンドでありつつ、アーティスティックな面も持ち合わせていることがあなた達の最大の魅力であると思うのですが、アーティストとして、30 seconds to marsとして、人々に伝えていきたいことって何でしょうか?
ジャレット:何か伝わるものがあるとすれば、皆を励ませるようなことであるといいね。自分の心に素直になって・・・思いっきり夢を追いかけられるような。聴いてくれる人の励みになってくれることが一番だよ。
-Deftonesにインタビューに行った際、彼らは「最近流行っているバンドは聴かないけど、30STMだけは良く聴いている」と話していましたよ。
トモ:ほんとに!?素晴らしいね・・・!!嬉しいことを言ってくれるね。デフトーンズはフェイバレットバンドの一つで、ほんと毎日のように聴いてるんだ!
ジャレット:デフトーンズはいいバンドだよね。あの世代のあの手の音楽のあり方を変えた素晴らしいバンドだよ。デフトーンズの影響はすごく大きかったよね。
-ライブなどで共演したことはありますか?
ジャレット:全然ないんだよ。
トモ:ないね、そういえば。一緒にやってたら忘れるはずないからね(笑)
-サードアルバムの作成にはいつごろから取り掛かる予定ですか?
どんなアルバムにする予定なのか、何かテーマなどが決まっていれば教えてください。
ジャレット:いつ頃になるかはまだ分からないな。今はあえてそういうことは考えないようにしてるんだ。自分たちの心の声に耳を傾けて、オープンに考えるようにしているよ。だけど日本に来てからこっちで6曲も書いたんだ!今日も2曲出来たよ!オン・ザ・ロードって曲さ。インタビューの間にね(笑)
-その「オン・ザ・ロード」はサードアルバムに収録される予定ですか?
ジャレット:それはまだ分からないな。だけど他の5つもちゃんとファーストコーラスから完成してるんだよ。
-私は「激ロック」というDJロックパーティーを開催しているのですが、30STMの曲はとても人気があって盛り上がっていますよ。
ジャレット:DJロックパーティ?いいね!遊びに行ってもいいの?
-もちろんですよ!あなたたちの曲「ATTACK」はよくプレイしてますよ。
ジャレット:ありがとう!どんどんかけてくれよ。ライブでやっててもお客さんとバンドの距離が無くなるような一体感が生まれるいい曲だからね。ラジオなんかでもどんどんかかってくれるようになると嬉しいんだけどね。
トモ:「ATTACK」はやっぱりライブでやってて一番楽しいし、我を忘れられる曲だね。
シャノン:俺はそんなことないけど~(笑)
-なぜです?
シャノン:なんでか分からないけど、俺は「The Fantasy」と「THE KILL」のほうが好きなんだ!
-他にかけてほしい曲などありますか?
ジャレット:そうだな、「Battle of One」あたりかな。ヘヴィーでいい曲だよ!
-では、今後はどんな活動を予定してますか?
ジャレット:世界制覇だ。
トモ:(メモを取る姿を見て)ほんとに書いちゃってるよ(笑)
ジャレット:いやこっちに来てから、日本史における最大のバンドになることを本当に心に決めたんだ。世界に誓うよ。
-それは楽しみにしています。インタビューありがとうございました。
一同:ありがとう!
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