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Writer : ムラオカ

東日本大震災の影響で開催2週間前にやむを得ず開催が中止となった2011年のPUNKSPRING。
リベンジとなる2012年のPUNKSPRINGは海外勢、国内勢共に大きくパワーアップして帰ってくる!!

まずは海外勢をピックアップして紹介していこう!!
ヘッドライナーを努めるTHE OFFSPRING!意外かもしれないが、実は彼らのPUNKSPRING参戦は今回が初となる。ニュー・アルバムを制作中という話もちらほら聞かれるので、もしかしたらPUNKSPRINGで初お披露目などということもあるかもしれない。どちらにせよTHE OFFSPRINGなくして今のパンク・ロック・シーンはなかったと言い切れるほどシーンにとって重要なバンドなだけに、邦楽ファン、洋楽ファン、ロック・ファン、パンク・ファン、すべての音楽好きに彼らのライヴを見て欲しい。
そしてSUM 41! 震災直後に仙台公演を行なった初の海外アーティストはSUM 41である。日本を愛し、どこの国のファンより日本のファンに愛されている彼らだけに、記憶に残る素晴らしいライヴを披露してくれることだろう。「Fat Lip」、「Still Waiting」などキラー・チューン満載な彼らのライヴは必見。
ニュー・アルバム『Radiosurgery』を発売したばかりのNEW FOUND GLORY!彼らのライヴを体験したものであればうんうんと頷いてくれるだろうが、彼らのライヴは本当に楽しい!曲を知っていても知らなくても、思わず体が動いて、ライヴが終わる頃には会場中が満面の笑みになっているに違いない。
2011年9月のジャパン・ツアーも大盛況だったALL TIME LOW!若いパンク・キッズにとっては彼らが一番のお目当ての子も多いのではないだろうか!?オシャレでキャッチーな彼らのサウンドは邦楽パンク・ファンにとっては最もとっつきやすいアーティストだと思う。

この超強力な4バンドだけでも過去最高のラインアップと言っても過言ではない。さらにパンク、ハードコア・シーンの重鎮であるSUICIDAL TENDENCIESにDESCENDENTS、そして ALL TIME LOWのジャパン・ツアー・サポートを務めた期待のニュー・アクト、WE ARE THE IN CROWD。まさに海外勢だけ見ても歴史に残るフェスティバルだということが分かっていただけたのではないだろうか?

さらには国内勢もスゴい!!
まずはONE OK ROCK!!今や邦楽ロック・ファンのみならず、お茶の間から洋楽ファンまで最も幅広く、支持されているバンドだろう。激ロックでも最新アルバム『残響リファレンス』の公式リリースDJパーティーを全国5都市で行ったが、ファン層の幅広さに驚かされたのを覚えている。洋楽レコード会社担当者などにもすこぶる定評のある彼らのライヴはOORファンのみならずロック・ファンみんなに観て欲しい。
そしてパンク好きなキッズにこの名を知らないものはいないであろうバンド、京都出身3ピース・バンド、10-FEET!!人間味溢れる、深いメッセージが込められた歌詞、笑顔を誘い出すキャラクターで常に話題を振りまくなど、エンターテイナー性溢れる彼らの年間100本以上の精力的な活動で鍛えられた迫力あるライヴはぜひとも体感して欲しい。
東京のみの出演だが、過去にTHE OFFSPRING、NEW FOUND GLORY(PUNKSPRING10)と共演した経験のある、邦楽パンク・シーンで最も勢いのあるバンドの1つTOTALFAT!ポップでキャッチーな一度聴いたら忘れられないメロディと、ライヴで叩き上げられ身に着けた演奏力でパンスプを盛り上げてくれるだろう!!
そして激ロック・ユーザーにとって一番なじみのあるバンド、Fear,and Loathing in Las Vegasの出演も決定している。もはや説明不要だろうが、エモ、スクリーモ、メタルやエレクトロをベースにしながらも、オートチューンを取り入れたとてつもなくキャッチーなメロディと破壊的なシャウトが交差する ツイン・ヴォーカル、フロアをカオスに導くブレイクダウン、泣きのピアノ・サウンドなど、既存のラウド・ミュージック規格外の彼らをもしまだ未逃がしている方がいたらこの機会にぜひ!
神戸のみの出演だが、全国で着実に知名度を伸ばしているKNOCK OUT MONKEYもチェックすべき存在だ。メロディックを基調にパンク、ラウド、レゲエなど、様々なジャンルを取り込み、圧巻のステージングを全国で繰り広げている彼ら。思わず踊りださずにはいられないライヴは必見の価値あり!!

去年は残念ながら震災の影響で中止となってしまったが、今回こうして世代を超えたパンク・ロック・フリークたちの心をがっちり掴む期待を裏切らないラインナップとなって帰ってきたPUNKSPRING12!!音楽としてのパンク、そしてマインドとしてのパンクとの出会いを感じとってもらいたい。