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LIVE REPORT

ACROSS THE FUTURE 2016

2016.09.10 @赤坂BLITZ

荒金 良介

Crossfaith主催による自主企画イベント"ACROSS THE FUTURE 2016"が東名阪の3都市4公演で開催され、その最終日を観るために赤坂BLITZ(追加公演)へと足を運んだ。会場内に入ると、多くの観客が詰めかけていて、"今日のラインナップを丸ごと楽しみたい!"という熱気に満ち溢れていた。

この日のトップバッターはNOISEMAKERが務める。5月にメジャー1stフル・アルバム『ROAR』を発表し、そのツアー・ファイナル(※8月7日開催の代官山UNIT公演)は成長著しいガッツ漲るパフォーマンスを見せつけた。実り多きツアーを経て、彼らはどんなステージを展開するのか。HIDE(Gt)、YU-KI(Ba)、UTA(Dr)が位置につき、最後にAG(Vo)が現れ激高スクリームで挨拶すると、「Heads and Tails」でライヴはスタート。地を這う重厚なギターを武器に、フロア後方まで観客はジャンプし、ウォーウォーの合唱図を早くも作り上げる。「Flag」ではサーファーが続出し、会場がヒートアップする中でアンセム曲「Butterfly」を投下! 印象的なイントロを経て、キャッチーに突き抜けるサビの威力に仰け反った。最後は意表を突く形で新曲「Something New」をプレイ。日本語によるポエトリー風のパートを設けた斬新な曲調で、また新たな表情を見せる良質曲に大興奮した。

2番手は元ATTACK ATTACK!のCaleb Shomo(Vo)率いるBEARTOOTHの登場だ。ご存知のとおり、彼らはCrossfaithのメジャー1stアルバム『XENO』収録の「Ghost In The Mirror」にCalebが参加するなど親交が深く、昨年12月の"Red Bull Live on the Road"ファイナル・ステージで初来日以来の再来日となった。しかも今年7月にリリースした2ndアルバム『Aggressive』を引っ提げた来日となり、個人的にも楽しみにしていた。彼らが演奏する前にフロアにはモッシュするための空間が作られ、準備万端の歓迎ぶりだ。「The Lines」で勢いよく始まると、観客も一気に暴れ出す。"次はニュー・アルバムのタイトル・トラックだ!"とCalebが宣言すると、「Aggressive」をプレイ。重量感のあるヘヴィさはインパクト十分だ。Calebの怒号シャウトに対し、Oshie Bichar(Ba)はクリーンのメロディを歌い上げ、ふたりの掛け合いも最高に決まっている。ラスト曲「Body Bag」ではCrossfaithのKoie(Vo)をゲストに迎え、お互いに歌うパートを分け合うフレンドリーな場面も見せ、最後はステージ上でCalebがKoieを抱きしめてグルグル回す微笑ましい場面もあった。

そして、3番手はENTER SHIKARIのお目見えだ。こちらもBEARTOOTH同様、Crossfaithとは海外で一緒にツアーを行う親しい間柄だ。また、2008年にENTER SHIKARIのヨーロッパ・ツアーにマキシマム ザ ホルモンが帯同したこともあり、日本のバンドとは縁の深いバンドである。序盤に1stアルバム『Take To The Skies』収録で日本のリスナーにも当時衝撃を与えた「Sorry You're Not A Winner」を披露。"レイヴ・メタル"という聞き慣れないジャンル名を瞬時に記憶させたキラー・チューンに会場のボルテージも上がる。Rau Reynolds(Vo)は"ビッグ・サークル!"と煽り、フロアにはふたつの巨大なサークル・ピットができあがっていた。また、昨年リリースした4thアルバム『The Mindsweep』収録の「Anaesthetist」はとりわけエレクトロ色の強い曲調で、Rauは踊りながらもラップ主軸のヴォーカルで熱く叫ぶ様も実にかっこよかった。今なおハードコアの血は薄まることなく、Crossfaithとはまた異なるラウドとエレクトロの交配っぷりを見せ、その躍動的なパフォーマンスにも釘付け。"ワンモア・ソング!"と観客からアンコールを求める声も上がるほどの熱狂ぶりだった。

さあ、ついにトリを飾るのはCrossfaithだ。荘厳なSEに導かれ、Kazuki(Gt)、Hiro(Ba)、Teru(Prog/Vision)、Tatsuya(Dr)、最後にバンド・ロゴを配した深紅の旗を持ってKoieが登場。「We Are The Future」で火蓋を切ると、ステージ上に複数のスモークが上がり、赤坂BLITZを根底から焚きつける凄まじいエネルギーを放出する。ミラーボールが煌びやかに会場を照りつけ、緑のレーザー光線が飛び交う中、「Devil's Party」においてはここにいる観客全員を怒濤のラウド・パーティーに巻き込んでいく。それから「Ghost In The Mirror」ではCalebをゲストに迎え、お互いに正面を向き合ってスクリーム対決をするシーンに背筋がゾクゾクした。Koieは今日もソールド・アウトで東京(初日公演と合わせて)だけで3,000人が集まったことを告げ、次は「Wildfire」へ繋ぐ。この曲にフィーチャリングしているSKINDREDのBenji Webbe(Vo)の役割をTeruが務め、器用にラガマフィン調ヴォーカルでKoieとガッツリ掛け合う様子に観客も大フィーバー。それからDJ&ドラム・ソロにスムーズに移行し、ショー・アップされたステージに見入ってしまった。後半はTHE PRODIGYのカバー曲「Omen」でNOISEMAKERのAGが乱入してスクリームをかましたり、「Countdown To Hell」では壮絶なウォール・オブ・デスの光景を作り上げた。KoieもMCで言ってたとおり、国籍、人種、ジャンル、洋楽、邦楽とすべての壁を取っ払い、総毛立つ興奮、緊張、感動がこのイベントにはあった。今回も大成功のうちに幕を閉じたと言っていい。次回もぜひやってほしい!

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