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LIVE REPORT

京都大作戦2015 【2日目】

2015.07.05 @京都府立山城総合運動公園太陽が丘特設野外ステージ

白崎 未穂

やはり天気予報が1日前倒しになったのだろう。天気予報では雨だった2日目は、雨が降っていないものの、昨日1日雨だったおかげで地面はドロっドロである意味良い感じなのである。10-FEETと一緒に朝からみんなでラジオ体操。その後に聴こえてきたMONGOL800やマキシマム ザ ホルモン、東京スカパラダイスオーケストラにのせて、早くもサークルを描き駆け回るキッズはどうやら準備万端のようだ。"京都大作戦2015~いっ祭 がっ祭 感じな祭!~"2日目は、HEY-SMITHからスタート!

源氏ノ舞台:HEY-SMITH
ボルテージ100%、アクセル全開でスタートしたのはHEY-SMITH!"ついにこの日が来たぞ!俺たちは今日のこの日を本当に待ちわびていた!"と口火を切ったのは猪狩秀平(Gt/Vo)。何を隠そう、活動休止中だった彼らが新メンバーYUJI(Ba)を迎え、新生HEY-SMITHとして約1年ぶりというステージに降り立った。"1年も穴をあけて悪かった。でもその分まで今日はやるから、思いっきり楽しんで帰って!"と伝える。泣き出してしまうオーディエンスもチラホラいる中、「Like a Gentleman」「Jump!!」「The First Love Song」などを畳み掛け、待ちわびていたファンをこれでもかと刺激する。
"1年前のあの日、お前らと必ず会おうって約束した。あのときはまったくライヴは決まってなかったけど、今日、約束守りました"と、高らかに宣言。バンドがいかに人生を教えてくれるものかを語り、"少しでも楽器に興味があるやつ、今すぐ曲にして、この舞台を目指せ!そして必ず対バンしよう!"と全身全霊でバンドができる喜びを表現するHEY-SMITH。たくさんの人に見守られる中、彼らにとってこの京都大作戦の舞台は、新たな門出となるライヴだった。

牛若ノ舞台:WANIMA
"日本のフェスで1番京都大作戦が好きです!WANIMA開催します!!"
牛若ノ舞台トップ・バッターを担ったWANIMAは、「Hey Lady」「雨あがり」を立て続けに披露。"あなたの心が晴れますよ様に"と空を指差しながら歌う松本健太(Vo/Ba)の表情は快晴そのもの。観ているこちらも不思議と楽しくなる魔法を持っているようだ。イントロでJITTERIN'JINNの「夏祭り」やKICK THE CAN CREWの「マルシェ」を歌ったりと、臨機応変に対応できる器用さでオーディエンスを楽しませつつ、しっかりとWANIMAの「BIG UP」を刻み込む! 新曲披露にも関わらずオーディエンスとのコール&レスポンスをばっちり決めると"WANIMA残り43曲となりました!"とふざけてみせる一方で、亡くなった祖父にむけ作られたエモすぎる「1106」をオーディエンスと一緒に大合唱。バンドの表情をクルクルと変えながらWANIMAのすべてを魅せ、短い時間ながらも大満足のアクトだった。

源氏ノ舞台:MAN WITH A MISSION
涼しげな京都っぽいSEの中、人力車でステージに登場したMWAM。オーディエンスを舐めるように見渡してスタートしたのは「Emotions」「Dive」と安定感抜群の2曲。"調子ハドウダ京都!盛リ上ガル準備ハデキテルカー!?"捲くし立てるように続くのは「Take What U Want」「Get Off of My Way」。我慢が出来なかったのか、DJサンタモニカのダイヴも炸裂!
1ヶ月もの間、ヨーロッパ・ツアーを突っ走っていたオオカミたちは久しぶりの日本でのライヴだという。"ステージ上ニオオカミガイルノハ、ドコ二行ッテモ俺タチダケデシタ......。ダカラ日本二帰ルト、コンナニ愛シテクレル アナタタチガイルカラ最高ナ気分デス。マタ日本デガウガウスルゾ!"と叫ぶと同時に始まった「database feat.TAKUMA」。数々の乱入を試みている10-FEETのTAKUMAが痛快なステップを踏みながら登場!同時に速攻で沸点に到達するオーディエンスはもう止まることを知らない。ラストに放った「FLY AGAIN」でメイン・ステージに集まっていた2万人が狂喜乱舞!京都大作戦でも狼旋風を巻き起こしたMWAMは、納得のモンスター・バンドだった。

源氏ノ舞台:Ken Yokoyama
今年で3年連続3回目の登場となったKen Yokoyama。続けていこう、繋げていこうと歌うKen Bandのテーマ・ソング「Let The Beat Carry On」からスタート!京都大作戦2日目も終盤へと差し掛かってきたにも関わらず、疲れを知らないオーディエンスは恒例のモッシュ&ダイヴ! 準備運動のような1曲が終わると、おもむろに日の丸を背負う横山健。"日の丸を見ると、なんで嫌な気持ちになるのか。まずはその違和感から考えてみよう。もしかしたらロックンロールが教えてくれることってそういうことかもしれないぜ!"楽しいのはもちろんだが、それだけではない彼からのメッセージはいろんなことを意識させる。震災をキッカケに考え方や他人に対する接し方が変わったという横山が、新曲を歌う前に"なんかもうカッコつけてる場合じゃなくなったんだよ!今ここにいる2万人は凝縮された2万人で、日本は思ったよりも大きい!ロックンロールのロの字も知らない人が多いんだ。そういう人のところに入っていかないとって気持ちが芽生えた。もう四の五の言ってられないんだ!"と語ったあとに「I Won't Turn Off My Radio」を聴かせてくれた。いつもハッとさせる言葉で熱く心を揺さぶっていくKen Yokoyama。来年はどんな話を聴かせてくれるのだろうか。今から楽しみで仕方がない。

源氏ノ舞台:ROTTENGRAFFTY
京都大作戦も終盤に差し掛かったところで登場したのは、地元・京都出身のROTTENGRAFFTY。堂々たる佇まいでメインステージを練り歩き"京都大作戦!いよいよココまで来たぜ!"と1発目にかましてくれたのは「This World」。1曲目からボルテージがグングンと上がっていく。前日の雨のおかげでオーディエンスの足元は相変わらずぐちゃぐちゃだが、それにもかまうことなく、さらに泥だらけになっていく。"去年の自分たちに負けたくありません!俺らのあとに出てくるバンドにも負けたくないんだよ!チカラかしてくれ!"「零戦SOUND SYSTEM」、「世界の終わり」に続いて聴かせてくれたのは、"かぎりない故郷に愛をこめて!「響く都」"と音頭のビートに乗せて、オーディエンスとのコールアンドレスポンスもバッチリだ。"毎度おおきに"とお礼を告げると「STAY REAL」そして「D.A.N.C.E.」へなだれ込むように繋げる。相性バッチリ過ぎるほど、オーディエンスとの息がピッタリでただただ驚くばかり。"ありがとう!ありがとう!10-FEETありがとう!"と大声で感謝を述べると、ラストは「金色グラフティー」でフィニッシュ。

源氏ノ舞台:10-FEET
最高のあたたまり具合でバトンを渡されたのは、京都大作戦の首謀者でもある大トリ、10-FEETだ!ゆっくりとステージに上がる3人は真ん中に集まり、いつものようにキスをして定位置に。TAKUMA(Vo/Gt)が"最後まで怪我すんなよ!仲良くしろよ!"と叫んでスタートしたイントロは「風」。TAKUMAが"1曲ずつ終わるたびに俺たちの正月が終わっていく"と言葉を聞いてちょっとだけ切なくなる。「VIBES BY VIBES」で競うようにシンガロングし、重厚なベースから始まる「super stomper」のイントロが聴こえてくるとTAKUMAがMAN WITH A MISSIONのトーキョー・タナカとジャンケン・ジョニーを呼び込む。放たれた獣のように走り回る2匹は大興奮でオーディエンスに飛び込む!「River」では歌詞を"鴨川"や"宇治川"に変えてその場にいる全員でシンガロングし集まったすべての人がひとつに。"つらいことや我慢しないといけないことはたくさんあると思うけど、後悔のないよう生きて欲しい"と気持ちを込めて歌われたのは「蜃気楼」。伝えたいことは山ほどあるかのように歌い終わってもTAKUMAは叫ぶ。"忘れないといけないけど、忘れられないこと。忘れないといけないけど、忘れずに向き合わないといけないこといっぱいあるな!でも、負けてたまるか!"と言葉を詰らせながらも吐き出すと「その向こうへ」では、ROTTENGRAFFTYのNOBUYAとN∀OKIが乱入。盟友と一緒に披露される「その向こうへ」はまたひとつ違い、いつもよりもエモーショナルに聴こえてくる。そして、ラストに作り上げた過去最高にでかいサークルで「goes on」!アンコールでは、1日目に"お前らは友達だから"と披露してくれた未完成の新曲と、「DO YOU LIKE...?」に続き、1年に1度だけ見れる花「CHERRY BLOSSOM」、そして誰が歌っても名曲は名曲だと言い放ち、Hi-STANDARDのカバー「Stay Gold」でその場にいたすべてのオーディエンスが狂喜乱舞し、無事終演を迎えた。

大トリである10-FEETの時間、この2日間が走馬灯のように駆け巡る中、全員が競うようにシンガロングする姿をずっと見ていた。ここにいる人たちにとって京都大作戦は特別な場所で、開催中の2日間だけは非日常的空間。何か伝えたいことがある人がステージにあがり、オーディエンスは様々な出会いと出演者からたくさんのメッセージを受け取ることができる。そして何よりも、2日間延べ4万人全員と友達になれる空間として繰り広げられるのが、京都大作戦の最大の魅力だ。同じ時間を過ごした4万人にとって、忘れられない夏の始まりとなって心に刻まれた2日間だったに違いない。京都大作戦のおかげで、今年もいい夏を迎えられそうだ。

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