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LIVE REPORT

京都大作戦2015 【1日目】

2015.07.04 @京都府立山城総合運動公園太陽が丘特設野外ステージ

白崎 未穂

"京都といえば?""京都大作戦!!"と答えが返ってくるほどに成長し、もはや、"10-FEETが、地元である京都を舞台に毎年開催する大型ロック・フェス"だなんて説明しなくても知られている、夏の風物詩"京都大作戦"が今年も京都府立山城総合運動公園で開催された。メイン・ステージの"源氏ノ舞台"、若手を中心としたサブステージ"牛若ノ舞台"、そしてストリート・ボール・リーグ"SOMECITY OSAKA"によるトーナメントが2日通して行われる"鞍馬ノ間"という、例年通りのステージ構成。29組のアーティストが出演し、2日間で約4万人を熱狂の渦に巻き込んだ。

京都大作戦初心者の筆者は、"ゴミ1つ残らないクリーンなフェス"、というイメージだけを頼りに、東京から新幹線で一路京都へ。8回目となる京都大作戦の魅力を探る2日間のレポートをお届け!

源氏ノ舞台:SHANK
2日目に雨が降ると予報されていたはずなのに、早くも雲行きの怪しい1日目。シトシトと朝から雨が降り続ける中、トップ・バッターのSHANKがスタート!「Long for the Blue moon」「Cigar Store」「Time is...」とフルスロットルのSHANKに、オーディエンスは待ってましたとばかりにのっけから続々とダイヴ!その場にいる誰もがトップギアでアクセル全開だ。"長崎のSHANKです!よろしくお願いします!"と、庵原将平(Vo/Ba)。気づけば、ステージ袖には今日出演するたくさんのアーティストが彼らのパフォーマンスを見守っている。そんな中、SHANKの熱いアクトが加速していくにつれスカダン、モッシュ、ダイヴとオーディエンスは雨をものともしない。"大作戦の大きなステージに立つにあたって、自分のことのように喜んでくれる人がたくさんいる。本当にありがとう。これから俺たちが何を守って、何を壊していくのか。興味がある人は見ていてください!"とSHANKは自らの未来を叫び、ラストに京都大作戦に初めて出演したときに演奏したという「submarine」で情熱的に締めくくった。

牛若ノ舞台:04 Limited Sazabys
SHANK終了と共にサブステージ 牛若ノ舞台でトップ・バッターを務めたのは、京都大作戦に初出場の04 Limited Sazabys。"今日は夢が叶う瞬間に立ち合ってくれて本当にありがとう!今日はいいライヴしかできる気がしない!"ハイトーン・ヴォイスが特徴的なGEN(Ba/Vo)が笑顔で挨拶。小さめのステージながらもダイヴ&モッシュはメイン・ステージばりの勢い!フォーリミの若さ溢れるパフォーマンスは初っ端からキッズの心を鷲掴み。何も気にすることなく思いっきり笑顔でライヴを楽しめる時間を提供してくれた。初出場の今回だけでなく、来年も再来年もまた京都大作戦に出演して欲しいと心から思える忘れられないアクトだった。

源氏ノ舞台:dustbox
「New Cosmos」をSEにメイン・ステージに登場したのはdustbox。SEから間髪入れず放った「Right Now」に反応して全員がシンガロング!"溜まってるものはすべてココに置いて帰れ!"と叫ぶSUGA(Vo/Gt)に呼応するかのように拳をあげ、そのまま大きなサークルを描くオーディエンスは誰一人曇った表情をしていない。今年3月、結成当初から支えてきたREIJI(Dr)が脱退を発表し、YU-KIが加わったばかりの彼ら。メンバー・チェンジ後に京都MUSEで開催した初めてのライヴに観に来てくれたという10-FEETとROTTENGRAFFTYに感謝を述べると、JOJI(Ba/Cho)が不適な笑みを浮かべながら"今日はワイヤレス・マイクを持ってきたんだ。だから、あの曲をやろうと思います!ベースはこいつしかいねー!"とベースを持ったNAOKI(10-FEET)を呼び込む。最後の大爆発と言わんばかりの「Neo Chavez 400」特別バージョンが披露された。気づけば10-FEET全員が乱入しオーディエンスを挑発。そしてJOJIはモッシュピットにダイヴをかます!何がどうなっているかわからないほど、すべてを巻き込んだ魂のぶつかり合いにただただ圧倒される。音が鳴り止むと同時に"ありがとうございました!"と、ひと言伝え、dustbox怒涛の全9曲が終了した。

牛若ノ舞台:細美武士(the HIATUS/MONOEYES)
雨が降り続く中、足早に移動したにも関わらず早くも入場規制となっていた細美武士による弾き語り。1人で寂しくなったのか、観に来ていたTOSHI-LOW(BRAHMAN)を呼び込み急遽the LOW-ATUSとして披露したのはBRAHMANの「PLACEBO」。人の波の上に立つTOSHI-LOWの姿を見た細美は"この光景見たことある!俺もやりたい!"と叫んだのだが、それは後々メイン・ステージで実現するフラグとなった。そして、細美が最後に1人で届けたのは、ELLEGARDENの「Make A Wish」。そこにいたすべての人が大きな口で"願い事をかけよう"と大合唱。雨が降り続けていたのに、まるでそこだけ青空が広がっているかのような気持ちに誰もがなったはず。そうさせてくれる細美の清々しい笑顔が最高に晴々としていたステージだった。

牛若ノ舞台:NAMBA69
真っ赤な髪の毛が特徴的な難波章浩率いるNAMBA69が登場。リハの時点ですでにオーディエンスはあたたまっていたこともあり、1曲目「MY WAY」のサビが聴こえた瞬間ダイバー続出!その数の多さで、ステージ上にいるはずのバンドがほとんど見えなくなるほどの勢い!"みんな地元を愛していますか? オレは京都を愛してます!みんながそれぞれ地元を愛すれば、もっと日本が良くなるはず"と伝え、パンク・バージョンの「カントリーロード」に繋ぐ。DAFT PUNKの「One More Time」で牛若ノ舞台 本日1番のサークルを生み出し、ラストに乱入してきたJESSE(RIZE/The BONEZ)とのコラボ曲「LET IT ROCK」で完全にオーディエンスをLOCK!いつまでも止まらずROCKし続ける難波章浩の姿に圧倒される30分だった。

源氏ノ舞台:Dragon Ash
移動が難しくなるほど満員のオーディエンスが源氏ノ舞台を満たす中、雨が本降りに。これまで開催してきたすべての京都大作戦に出席しているDragon Ashが登場! 不意をつくようにゆっくりしたテンポでスタートした「陽はまたのぼりくりかえす」で一斉にハンド・クラップが舞い起こる。まさかこの曲が京都大作戦で聴けるとは。思いもよらなかった楽曲に驚いた人も少なくないだろう。そして誰もが知っている名曲「Fantasista」「Life goes on」を披露。ピースフルな空間を作り出したかと思えば、一転して不適な笑みを零すKenKenのシニカルで挑発的なベース・ソロから「The Live」へ。"お前ら10-FEET大好きだろ?俺も大好きだー!"というKjの雄叫びで、ドロドロの地面にも関わらず走り回るオーディエンス。ラストはTAKUMA(10-FEET)と一緒に10-FEETの「SHOES」で大団円。京都大作戦を初回から支え、10-FEETと一緒に作り上げてきたからこその愛溢れる納得のセットだった。

源氏ノ舞台:BRAHMAN
雨が本格的になったところで意外にも京都大作戦初登場となるBRAHMANの出番がやってきた。「The only way」のイントロが鳴ると同時に、源氏ノ舞台にいる2万人のオーディエンスが一斉に頭の上で手のひらを合わせ、BRAHMANが登場するのを待つ。ステージに降臨すると「賽の河原」「露命」「SEE OFF」など8曲を疾風怒濤のごとく繰り広げる。本日2度目となる「PLACEBO」では、牛若ノ舞台で共演した細美武士が登場。2人してオーディエンスの上に立つ姿は2度と見ることのないであろうこの日だけの光景だった。京都大作戦が始まった当初から毎年誘われ続けていたけど断り続けたというTOSHI-LOWは、"何も知らないTAKUMAに、京都大作戦の良いところを教えてやってください!そして、自分たちがココから一体何を始めるのか、今年はそれを考える年にしてください。フェスも政治もバンドも一緒。自分から動き出すことで何かを変える一歩になるはずだ"彼の言葉はいつでも直球で、心に響きやすい。忘れかけていたものを思い出させてくれるBRAHMANのステージは、福島の映像と共に日本語詞で届ける「鼎の問」で感動的な彼らのライヴは終了した。

牛若ノ舞台:The BONEZ
BRAHMANの余韻に浸りつつ移動すると、すでに始まっていたThe BONEZのライヴ。いや、最早ライヴというよりも戦いと呼んでも問題がないような光景が牛若ノ舞台では繰り広げられていた。モッシュピットに立つJESSE(Vo/Gt)に向かってダイバーが挑んで来るたびにハグをする彼は"みんなハンパじゃねぇな!初めましてThe BONEZです!"と挨拶。このステージに立てたことを10-FEETやスタッフ、オーディエンスと空に向かって感謝の意を伝え演奏したのは「Sun forever」。"昨日は今日じゃないし、明日も今日じゃない。雨が降ってねぇと今日は思い出せない!だからぶちこんで来いや!"と叫ぶ彼は、不純物ゼロの濃密ライヴを魅せてくれた。きっと雨が降るたびに今日のことを思い出し、そしてまた来年も京都に行きたいと思いを馳せるのだろう。

源氏ノ舞台:10-FEET
常に降り続いていた雨はついにこの時間まで止むことはなく、容赦なく体温を奪っていく。そんな中、京都大作戦の主役10-FEETの出番がやってきた。タオルを掲げて待つオーディエンスに、TAKUMA(Vo/Gt)が前かがみになって"いくぞー準備はいいか!怪我すんなよーでも怪我する寸前までいけよー!"と叫ぶとオーディエンスの歓声が飛び交う。そして1曲目に披露されたのは「RIVER」!暴動のようなモッシュが巻き起こる中、TAKUMAはKj(Dragon Ash)を呼び込む。ステージに登場したKjは、"調子はどうだい大作戦!"と話しかけ、オーディエンスに携帯やライターで明かりを灯すように促すと、あたり一面キラキラとした光の海が作り上げられる。
"持つべきものは友達やな!コラボというか、ちょっかい出したり砂糖醤油みたいな悪口とか。そういうの、京都大作戦の売りや。身内的なノリで行きますよ!だってみんな友達やからな!"とTAKUMAが言い終わると間髪入れずに「Focus」で叫び、「STONE COLD BREAK」が続くとオーディエンスもサークルやモッシュで応える!大阪籠球会とのコラボレーションで「Freedom」を披露したあとは、「2%」を投下。"俺たちは幸せになるために生まれてきたんだろ!諦めの悪い男になれよ!"と雨の寒さを忘れるほどの激しさで2万人が熱狂の渦を作りだす。"悔しかったこと、哀しかったこと、忘れたいこと、忘れられないこと。全部持って、その向こうへ行ってみようぜ"とTAKUMAが伝えてくる言葉を零さぬよう受け止め、本編最後の「その向こうへ」に突入。とたんに巻き起こったシンガロングと、見知らぬ隣の人とのハイタッチ。さらに、鳴り止まないハンドクラップで、大輪の笑顔がいくつも生み出されて本編終了!
アンコールでは、"最近メンバー3人でずっと曲を作ってるけど、なかなかできん。未完成だけど、未完成のまま曲やります。お前らは友達やからな"と笑みを零しながら10-FEETにしては珍しく、まだ未完成だという新曲をいち早く聴かせてくれた。彼らの懐の深さと、いかに京都大作戦は友達同士で作り上げているのかを教えてもらったような気がした。今日1日、雨は降っていたが、心の中の天気模様は常に晴天。寒さを忘れ、みんな笑顔で無事1日目のフィナーレを迎えた。

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