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LIVE REPORT

SUMMER SONIC 2012 | LOSTPROPHETS

2012.08.18 @幕張メッセ

Writer 山本 真由

午前中の雷雨でどうしようかと迷ったけれど......、"SUMMER SONICは晴れる!"という確信を持って小雨の中、雨具を持たずに幕張へと向かったが、会場に着いたら正解だった。QVCマリンフィールド(旧マリンスタジアム)は例年通り真夏の太陽の下、灼熱の野外ステージとなって音楽ファンの熱狂を飲み込んでいた。
そんな昼下がりのマリンステージに、UKロックの温故知新を体現するサマソニ初出演の4人組THE VACCINESに続いて登場したのは、英国が誇るラウドロック界のジェントルメン、LOSTPROPHETS。02年、04年、08年、そして今回で4回目の出演となるサマソニ常連バンドとして堂々の風格を持って登場!
ニュー・アルバム『Weapons』を引っ提げての来日となった彼らの1曲目は勿論、PVも話題の新曲「Bring 'Em Down」。徐々にテンションを上げていく曲展開が、まさにオープニングを飾るに相応しい強烈なナンバーだ。続く「To Hell We Ride」では、Jamieのシャウトもキレ味抜群で、バンドのコンディションの良さが伝わってきた。さらに、ダンサブルな「Can't Catch Tomorrow」、そして「A Town Called Hypocrisy」では、アリーナの前半分を埋め尽くしたファン以外にも後ろの方で思い切り踊っているファンも目立ち、フェスらしいお祭りムードに。この辺りで、メンバーはそれぞれ上着を脱いでラフなTシャツ姿になったわけだが、ヴォーカルのIanだけは長袖、しかも全身黒づくめの出で立ちを崩さず、独自の美意識の高さを見せつけていた。
そして、「Where We Belong」で感動もひとしおなところで、再び雲行きが怪しくなってきた。しかし、Ianが"出来る限りでかい声で叫んでくれ!1、2、3!"とアジると、マリンステージのテンションは、不穏なお天気とは反比例するようにどんどん熱を増していった。「Rooftops」では激しさを増した雨の中でもオーディエンスの合唱が響きわたり、「Shinobi vs. Dragon Ninja」ではサークルピットをも巻き起こした。さらに、「Last Train Home」ではみんなでジャンプ!ステージとアリーナが完全に一体となって、ラストは勿論「Burn, Burn」という、パーフェクトな流れ。最初から最後まで寸分の隙もないパワー漲る熱演で、"サマソニにロスプロあり!"という確固たる存在感を示してくれた。

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