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LIVE REPORT

SoundWitch

2012.04.21 @Tekkoshocon X

激ロックWEBSITEをお楽しみの皆さま、こんにちは。
SoundWitchです。
初めましての方は、激ロック・サイト内でも我々SoundWitchのことを紹介していただいてますので是非ご覧になって下さいね。
さて挨拶はこの辺にしておきまして、今回は3月21日~25日にアメリカはペンシルベニア州ピッツバーグにて開催された"Tekkoshocon X"というイベントに参加してきたので、その模様をセルフ・レポートという形でお届けさせていただこうと思います。

この"Tekkoshocon(テッコウショコン)"というイベントは、アニメや音楽を中心とした所謂ジャパニーズ・カルチャーを集めたイベントでして、鉄工所が立ち並ぶピッツバーグの土地柄にちなんで鉄工所のコンベンション、つまり"Tekkoshocon"というイベント・タイトルなのです。このように日本語を冠にしていることからもわかるように、ジャパニーズ・カルチャーをひとつのエンターテイメントとして愛してやまない方々がどっぷりと本気で楽しみ尽くすべく開催された大きな祭典でございます。
そんな中、今回の日本のバンドのライヴ・パフォーマンスとして、我々SoundWitchが招待されました。
SoundWitchは、2011年の台湾ツアー(台北、高雄)以来の海外公演で、しかも初アメリカ!これまでiTMS海外向けの配信サイトなどでリリースを行い、またこのご時世ですのでいろんなツールを使って世界中の方々からの嬉しいサポート・メールもいただいたりしてきたものの、やっぱり生のライヴをお届けできるのは本当に嬉しいものです。我々もたくさんの刺激をもらって帰ってきました。
といったところで早速レポートしていきたいと思います。


3月21日:日本時間
大阪在中の私たちは関西国際空港からの出発です。
海外ツアーはすでに経験済みとはいえ、毎回ドキドキなのが現地へもっていく機材の量なのです。もちろんいつもと変わらないベストの状態でライヴをしたいのでできれば全部持って行きたいのですが、メンバー5人とスタッフ1名の計6人では、持って行ける機材の量にも限りがありまして毎回悩みどころです。今回現地スタッフからの機材リストを見たところ、国内で使ってる機材と全く遜色ない物が借りられるということで随分と助かりました。(余談ですが、現地で用意していただいた機材のラックにはDIR EN GREYやRAMMSTEINのステンシルが!)そんな中、今回の荷物の中でSoundWitch的に特筆しておきたい点は、Drug-on(Gt)が先日レーベル・メイトとなった!?UNITEDのハリー先輩から譲って頂いたUNITEDロゴ入りフライト・ケースと、Twin(Vo)のおニューの機材である、紫と赤に彩られた組み立て式のヴォーカル・ライザー。簡単にいうとお立ち台ですが、これが大量の機材の中でも異彩を放っていました。奇跡的にも超過料金などを取られることなく私たちのかわいい武器とともにAM8:15大阪を無事に旅発ちました。

関空→成田→NYと、途中日付変更線をまたぎNY JFK空港についたのが現地時間3月21日AM11:20です。ここからまだピッツバーグにいくには飛行機を乗り換えるのですが、入国審査を終えたあと時間があったので、せっかくなのでNYに降り立ってみることにしました。といっても空港の外のタクシー・ターミナルに行っただけなんですが。ま、入国審査でびっくりしたり、タクシーが黄色だったり、しっかりチップの洗礼を受けたりしてそれなりにアメリカ的な雰囲気も味わって一路ピッツバーグへ。

PM6:00ピッツバーグ到着。陽気な現地スタッフと合流して、イベント会場でもあり宿泊先となるホテルへ。
すでに明日からのイベントに参加するであろうお客さんもホテル内にたくさんウロウロしていて、否が応でも私たちのテンションは上がってきます。荷ほどきをして一休みしてからライヴ会場となるホールに案内されました。まだステージ設置中ではありましたが、これが広い!両サイドには大きなスクリーンも用意されていて、前列にはカメラ用のドリーもあったり。前情報で1000人くらい集まるよ、と聞いていたんですが納得です。また緊張感もふつふつと湧いてきたり。


3月22日:現地時間
イベント開幕。
あれよあれよという間に会場であるホテルの1階から3階のフロアは人でぎっしり!コスプレイヤーたちもたくさんでとっても華やかです。各階に設置されているたくさんのブースでもいろいろイベントが始まっていて、もういたるところで歓声が上がっていたり歌声が聴こえてきたりで初っ端からお客さんたちはテンション・マックスです。ちなみにこのハイ・テンションさは深夜まで、そして最終日まで一瞬たりとも冷めることなく続いてました。
そんな中、私たちは本日はオープニング・セレモニーのみの参加です。ライヴ会場となる一番大きいホールでのレセプションだったんですが、なにせお客さんの歓声が半端なく大きい!というとどれだけ人がいるんだと思うかもしれませんが、そうではなく1人1人の声がなにせでかい!ステージに立って聞こえてくるのはアリーナ・クラスのライヴDVDを見てるときの歓声のそれです(笑)。すでに私たちのアー写が載っているカードを持ってくれてたり、音源やYouTubeで楽しんでくれている方もいて本当に嬉しい限りです♪ますますLIVE本番が待ち遠しくなりました。


3月23日:現地時間
リハーサル。
やっと音が出せます。会場の空き時間を調整してリハーサルの時間をわざわざ作ってくれたイベント・スタッフに感謝。あまり時間はなかったのですが、やっぱり演奏すると落ち着きますね。用意してもらった機材も持ち込んだ機材も問題なし!PAチームや機材チームとのやりとりはもちろん英語だったのですが、伝わっているようでよかったです。リハの様子を持ち込みのビデオで撮ってあったので、終了後スタッフ含めて6人でチェック。その後は別会場でQ&A形式でのファン・ミーティング。ここでもすでにアルバムやMVを聴いてくれての質問もたくさんあって嬉しいかぎりです。通訳をしてくれたスタッフも私たちのキャラクターをつかんでくれての返答に爆笑の場面も!最後にちょっとしたサイン&握手会があったのですが、その際一生懸命日本語で話しかけてくれたり、日本語で書いたファン・レターをくれる子もたくさんいて、そのキラキラした眼差しや想いが本当に嬉しかったです。また、翌日のライヴ後も物販の即売会に併せたサイン会も行われたのですが、ここでも直接言葉を交わすことができ、遠く離れた場所からずっと私たちのライヴを楽しみにしてくれてた人がこんなにいたんだということを肌で感じました。ライヴへの活力がどんどんみなぎってきます!

3月24日:現地時間
午前中に地元ラジオやWEBZINEなどの取材を終え、いよいよLIVE本番。
割れんばかりの"SoundWitch"コール!期待と興奮ですでに熱を帯びている会場の空気が、舞台袖で待機している私たちにもビシビシと伝わってきます。
そしてオープニングSE「PRUSSIAN OF GROTESCA」で登場!会場の声援がさらに濃くなります。本日のメニューは「FACT」からのスタート。インダストリアル色の強いこの曲ですが、日本とはまた違ったリズムの取り方でお客さんが気持ち良さそうに体を揺らしている様は非常に興味深く、そのまま2曲目「MASQUERADE」に突入。MCをはさんでMVで配信している「FRUSTRATE ME」「WITHOUT」を披露。この時点で私たちの演奏をかき消してしまう程のオーディエンスの声援です(笑)。曲の合間でも気に入った箇所やフレーズがあれば、それこそ隙をみてはもの凄い声援(もはや絶叫)を送ってくれます。
私たちは結局ビートや雰囲気がそれぞれ異なる計11曲演奏したのですが、アッパーでもダウナーでもとにかく瞬時に音を捉えて体全部で曲を楽しみ尽くすオーディエンスの姿は本当に圧巻でした。スロー・ナンバー「MISTY」では目を閉じてゆらゆらと気だるいビートに身を委ね、かと思えば「YOU LOVE ME」や「VANILLA」では思いっきり手を挙げクラップしジャンプし、「AND NOW I KNOW,ALRIGHT」で踊り狂う......みたいな(笑)。もげるんじゃないかって心配になっちゃうほど頭を振りまくってる人の隣で、こちらに向けて思いっきり手を振ってる人がいたり、その隣ではジーッと曲に聴き入ってる人がいたり、自分流のダンスで踊ってくれている人もいて。これは体を使って表現することにシャイな日本ではなかなか見れない光景です。体を使うかどうかはさておき、ひとりひとりが本当に素直に自由にそれぞれのスタイルで私たちの音楽を楽しんでくれていることに素晴らしい刺激をもらいました。そんな感じで50分の演奏時間はあっという間に終了し、鳴り止まない大きなSoundWitchコールの中ステージを後にしました。





3月25日:現地時間
今日はHARD ROCK CAFÉでアフター・パーティーです。イベント中は持ち場の仕事があってなかなかライヴを堪能しきれないスタッフのために、お疲れ様の意味も込めて私たちのLIVEを前日同様のフル・セットでお披露目してきました。主催者の粋な計らいですね。スタッフ、お客さん入り交じってのパーティーでございます。実はこのピッツバーグのHARD ROCK CAFE、日本人がステージで演奏するのは初めてだった様で、なんとも光栄な気分で展示されている有名ミュージシャンの衣装やら機材やらを眺めてワクワクしておりました。

そして本番。この日の人数はもちろんイベントの時とは桁外れに少ないのですが(とはいってもパンパンですが)、やっぱり密度が濃い!いや濃すぎる(笑)。個人の持つパワーはこれほどまでに数を凌駕してしまうのかと驚く程、この日の会場テンションも半端なかったです。
昨日とは違ってステージと客席が近かったので、ライヴ中にオーディエンスの顔を見渡すことが出来たのですが、なんと歌詞を覚えて歌ってくれている人もたくさんいてめちゃめちゃ嬉しかったです。本当に距離を超えて私たちの曲を大切にしてくれてたんだなと思うと涙が出そうでした。
常々私たちの音楽は"自由"に聴いて欲しい、そして自由に自分のものにして欲しいと願って発信していますが、今回のツアーではその想像を遥かに上回る自由さ、ひとりひとりの熱がたくさん集まったときのパワーの凄さを改めて実感することができました。今回は言葉という共通記号がなかった分、私たちもより敏感にそのパワーを感じることができたのだと思います。しかしこの感覚は日本でも同じです。この個人の密度が濃ければ濃いほど音楽がとても素敵なものになる。これをこれからも絶対に大切にしようと強く思いました
実はアメリカでの2本のライヴでは英語でMCをしたのですが、両日ともちゃんと通じてた様でよかったです。アフター・パーティーではスタッフに感謝の言葉も贈ることができたしね。とてもシンプルな"音楽を楽しむ"ということを改めて実感できたこのツアーは私たちSoundWitchにとって本当に有意義なものになりました。皆様に感謝感謝です♪

SoundWitch SET LIST
Mar.24,2012 at TEKKOSHOKON X Pittsburgh, PA
Mar.25,2012 at HARD ROCK CAFE Pittsburgh, PA
SE-PRUSSIAN OF GROTESCA 1.FACT 2.MASQUERADE 3.FRUSTRATE ME 4.WITHOUT 5.MISTY
6.YOU LOVE ME 7.TV ARMY 8.EMPTY PHRASES 9.VANILLA 10.NEW SONG 11.AND NOW I KNOW, ALRIGHT





3月26日:現地時間
いよいよアメリカとお別れの日。
お見送りにきてくれた現地スタッフと涙まじりに熱いハグをかわし、再会を約束してピッツバーグからシカゴ→成田と乗り換えて関西国際空港に到着したのは日本時間27日のPM8:00。
たくさんの出会いとたくさんの経験がまたひとつ増えた今回のツアー。応援、サポートしてくれた皆さん本当にありがとうございました!
月並みですが、素敵な音楽とライヴをさらにいろんな場所の色んな人にお届けできるようこの経験をいかしていこうと思います。
私たちの音源は、色々な形で皆さんにお届けしていますので、ぜひ楽しんでください。
またライヴ会場でお会いしましょう。

SoundWitch
April 2012

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