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LIVE REPORT

SUM 41|PUNKSPRING 2012

2012.03.31 @幕張メッセ

Writer 山本 真由

そして遂に、この日のBLUE STAGEのトリ、SUM 41が登場!PUNKSPRING 09では大トリを飾った、まさにこのフェスの顔とも言える存在だ。昨年の震災以降、海外のバンドとしては初の仙台公演も行い、日本のファンとの信頼関係もバッチリな彼ら。ツアー・メンバーだったTom Thacker(Gt)も正式メンバーとして落ち着き、昨年にはファン待望の新作『Screaming Bloody Murder』をドロップし、ワールド・ツアーを成功させている......筈だ。そう、ライヴではやんちゃにやらかしまくってくれるバンドな筈なんだ!本来のSUM 41は!!
正直本当にこんなことを書くのは心苦しいけれど、この日のDeryck Whibley(Vo&Gt)はぐだぐだだった(涙)。目の前に居るのに違う次元にいるみたいな、宇宙と交信でもしている感じ(?)。兎に角、歌も演奏も動きもヘロヘロ。心配になるくらいヘロヘロ。
とはいえ、ステージのトリを飾るライヴ。みんなが楽しみにしていたライヴだ。演奏を始めるとフロアはモッシュの嵐、「Hell Song」「Over My Head(Better Off Dead)」と続く名曲にどんどんヒート・アップ。Deryckが曲毎にいちいち演奏を止めて、MCとも煽りとも何とも言えないパフォーマンスをする度に、大歓声で答えるという......嗚呼、本当に日本のファンは、ナイス&ポライトでアメージング!!これに気を良くしたDeryckは、あっちこっちでクラウド・サーフをするオーディエンスを指さしながら"You're amazing!"と絶叫。そしてライヴでは定番、「We're All To Blame」の"sacrifice!!"の前のタメで何故かジャックダニエルを所望するDeryck......キャンギャルが運んできたジャックダニエルを一気飲み!......って飲むなー(笑)!!
「In Too Deep」や「Fat Lip」もやってくれたし、盛り上がったけど!ヘッドライナーなのに曲少ない!?いや、時間はたっぷりあった。Deryckがマイペース過ぎたのだ......その、超マイペースにライヴを進めるDeryckとは対照的に、淡々と黙々と粛々と演奏をする他のメンバー。その微妙な距離感を感じざるを得ないライヴだった。
この日のSUM 41のライヴはファンが作った、SUM 41を愛するファンのみんなが成功させたライヴ、と言っても過言ではないだろう。実際、フロアは大熱狂だったし。それもこれも、みんなSUM 41が大好きだから!SUM 41の曲が大好きだから!Deryck、お願いだから次はパワフルで最高なライヴを日本のファンに見せてくれ!

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