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LIVE REPORT

SUICIDAL TENDENCIES|PUNKSPRING 2012

2012.03.31 @幕張メッセ

Writer 山本 真由

今年のPUNKSPRINGは出演バンドが少ない分、恒例の"レジェンド枠"が豪華!初来日のDESCENDENTSに続き、西海岸ハードコア・シーンのまさに生ける伝説的存在、SUICIDAL TENDENCIESが登場。郊外の若者が鬱屈した日常をぶち壊すように生み出していったLAハードコアは、社会的・文化的背景も日本の若者が共感しやすいという点もあり、ここ日本でも圧倒的な人気と信頼を誇る、シーンの兄貴的存在なバンドだ。
見た目からして迫力満点のスーパーサイズなSTメンバーがステージに登場すると、タフに暴れたいキッズ達は1歩でもステージの近くに行きたいとでも言うようにどんどん前方へ詰めかける。残念ながら開催中止となってしまった昨年のPUNKSPRINGのリベンジともあって、待っていたのはファンだけでは無かったようだ。Mike Muir(Vo)はオーディエンスとのコミュニケーションをとるため、フロアに向かって時に語りかけ、叫び、ステージ上を行ったり来たりしながらガンガン煽る。そのMikeの圧倒的な存在感を持ったステージ・パフォーマンスは勿論、サイド・プロジェクトであるファンク・メタル・バンド"INFECTIOUS GROOVES"にも参加しているDean Pleasants(Gt)とSteve Brunner(Ba)のヘヴィかつファンキーな超絶テクニックはパーフェクトの一言に尽きた。
"この中にスケーターはいるか?"とMikeが問いかけ、始まったのはもちろん「Possessed To Skate」!SUICIDAL TENDENCIESが"クロスオーヴァー・スラッシュ"などと言われる所以、パンクでもハードコアでもメタルでも、ロック・ファンでもスケーターでもサーファーでも、彼らはあらゆるキッズの味方なのだ!
最後はMikeがフロアに降りて、オーディエンスとハイタッチしながら、ひたすら"SUICIDAL!SUICIDAL!"と叫び、"S!T!S!T!"と会場が一体となったコールで感動的なライヴを締めくくった。

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