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LIVE REPORT

SUMMER SONIC 2010|THE DEVIL WEARS PRADA

2010.08.08 @千葉マリンスタジアム&幕張メッセ

Writer MAY-E

現在のスクリーモ~メタルコア・サウンドの雛型を作ったオハイオ州の6人組、THE DEVIL WEARS PRADAの初来日公演の舞台となったのはマウンテンステージ。フェスではなく単独公演で長くじっくり見たかったなぁ~というのが当日までの本音だったのだけど、スタート直前、しかもAM11時という早い時間にも関わらず、マウンテンステージに集結している大勢のオーディエンスを見て"やっぱりフェスで良かった!"などと思い直したりしていた。
そうこうしている間に、オハイオの悪魔がステージに登場。最新アルバム『With Roots Above & Branches Below』から「Danger : Wildman」「Sassafras」を冒頭でブチかましてくれた。まず出音の良さと演奏レヴェルの高さに圧倒される。Mike Hranica(Vo)の強靭なスクリームももちろんだが、Jeremy Depoyster(Gt&Vo)のクリーン・パートがまた上手くて気持ち良い。インタビューで判明したのだが、Jeremyは高校時代にコーラス部と演劇部で歌を学び、その後もヴォーカル・レッスンを受けていたのだそうだ。
ヴォーカルに徹するMikeをはじめ、楽器隊のパフォーマンスも物凄くアグレッシヴなのだが、演奏に乱れは一切なく、そして全てに無駄がない。特にJames Baney(Key)の、一人リズムに乗り切らない激しいヘドバン(笑)と、合間合間に前に出てきては率先してオーディエンスを煽りまくり、「Hey John What's Your Name Again?」の歌詞"for you"のところではオーディエンスをビシーッと指差したりして・・・とにかく超熱い男だった。
Mikeがコメントしていた通り、間もなくリリースされる『Zombie EP』(本国では8月、日本では11月にリリース予定)から新曲「Outnumbered」もプレイ。Mike曰く"『Zombie EP』はTDWPの中で最もヘヴィな作品になる"とのことで、こちらも楽しみである。
モッシュピットには、ジャパコアなノリのキッズも入り乱れて暴れていたが、こんな光景もフェスならでは。激しくも美しい、衝撃的な30分だった。

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