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LIVE REPORT

ENTER SHIKARI Japan Tour with A DAY TO REMEMBER & ESCAPE THE FATE

2010.03.06 @新木場STUDIO COAST

ESCAPE THE FATE

ESCAPE THE FATEライヴレポート ESCAPE THE FATEはネバダ州ラスヴェガスにて結成された5人組。06年にデビューEP『There's No Sympathy for the Dead』、アルバム『Dying Is Your Latest Fashion』をリリースし、一躍シーンのトップランナーの仲間入りを果たしたバンドだが、デビュー以降は元ヴォーカリストRonnie Radkeの不祥事が相次ぎ(ちょうどこの頃、THE USEDやAIDENらと共にTASTE OF CHAOSジャパンツアー2007にもラインアップされていたのだが、キャンセルとなった経緯もあり)最終的にRonnieはバンドを脱退。08年には新ヴォーカリストCraig Mabbitt(ex BLESS THE FALL)をバンドに迎え、セカンド・アルバムとなる『This War Is Ours』を完成させている。このツアーは、まさにファン待望の初来日公演なのである。

黄色い歓声に包まれて、セカンド・アルバムのリードトラック「The Flood」からショーはスタート。バンドのテンションも高く、咆哮するなどCraigのヴォーカルパートはアルバムよりもうんと激しい。同じくセカンド・アルバムの「10 Miles Wide」や「This War Is Ours」も力強く、現在のESCAPE THE FATEの姿を私達に見せつける。

「Theres No Sympathy For The Dead」「Not Good Enough For Truth In Cliche」などデビューEPのトラックでの盛り上がりは特に高く、人気曲「Situations」ではシンガロングに留まらず客席をダイブする者も。"みんな愛してる。ここに来ることができて本当に嬉しいよ!"と語るCraigの優しい笑顔もまた印象的だ。
そして、4月に発売される『This War Is Ours』のDVD付きのリイシュー盤『This War is Ours Deluxe Edition』に収録予定の新曲「Bad Blood」もプレイ。横ノリのリズムとギターリフがかっこいいナンバーだ。

WODは残念ながら失敗してしまったけれど、引き際もしばらくファンの歓声が止まなかった。一時はバンドの存続も危ぶまれたバンドだが、固く結束されたメンバー5人の今の姿をこの目にすることが出来て良かった。 

(MAY-E)


A DAY TO REMEMBER


A DAY TO REMEMBERライヴレポート
03年にフロリダ州出身で結成されたポスト・ハードコア、ポップ・パンク・バンドA DAY TO REMEMBER(以下ADTR)。その人気の程は、今日の主役であるENTER SHIKARIに負けないくらいであったことは、このライヴの会場にいた人達ならばすぐにわかった筈だ。単純に、ADTRのTシャツを着たキッズの多かったこと!特に若いリスナーにとっては、複雑で繊細なENTER SHIKARIよりも、もっとポップなメロディがあり、ストレートに肉体に訴えかける、言わば体育会系なADTRの方が、共有出来るものがたくさんあるのだろう。

この日のセットリストは、全9曲。内、去年リリースされたサード・アルバム『Homesick』から4曲、セカンド・アルバム『For Those Who Have Heart』から5曲がプレイされた。一発目の「Downfall Of Us All」から、場内は大盛り上がり。最初に感じたのは、その演奏のうまさ。音の粒がしっかり揃って、とても心地のいい演奏だった。あれだけ心地いい演奏だったのだから、フロア前方にいたお客さんは、ハードコア・モッシュやウィンドミルのし甲斐があっただろうなぁ。特に、「Speak Of The Devil」時のお客さんの暴れっぷりは凄かった!音楽、演奏、ステージング、メンバーの風貌、全てにおいて超マッチョで、モッシュ・パートで暴れることが出来る。そして、ポップというよりは"甘い"サビのメロディで、みんなが一緒に歌える。これが、ADTRの人気の秘訣なのだろうなぁと感じた。Jeremyの歌は、情感というものには欠けている気がするが、あのパワフルな統率力は、ライヴという場においては大きな強味でしかないだろう。FOUR YEAR STRONGと同じく、次世代のポップ・パンクを担っていくのは、マッチョイズムと甘さの両方の魅力を兼ね備えた彼らなのだろうなと感じた、頼もしいライヴであった。

(KAORU)


ENTER SHIKARI


ENTER SHIKARIライヴレポート
いよいよ本日の主役の登場。先日、2曲の新曲、ライヴ音源、リミックスを含む15曲入りの企画盤『Tribalism』をリリースしたばかりのENTER SHIKARIの登場だ。この、イギリス、ハートフォードシャー出身の4人組ハードコア・バンドは、07年『Take To The Skies』でデビュー。エレクトロニクスを駆使した音楽性は、当時は"ニューレイヴ"バンドとして、同期であるKLAXONSなどと比較されることが多々あったものの、根本にある音楽の方向性が、所謂"ニューレイヴ"バンドのそれとは全く違った為(だってハードコアだもん)、09年にセカンド・アルバム『Common Dreads』をリリースした時には、当時彼らの音楽性を流行や目新しさだけで見ていたリスナーからは殆ど注目されず、セールス的な面で言えばあまり日の目を見ないアルバムではあったものの、その音楽的内容の素晴らしさと、歌詞の面においても現れたバンドとしてのメンタリティーの進化の程は、『Common Dreads』をちゃんと聴いたリスナーならば、すぐにわかったはずだ。

今日のライヴは、演奏面においても、フロアを統率する力の面においても、確実な成長を遂げたのだということが手に取るように分かる素晴らしいライヴであった。演奏の粗さは少し目立ったし、音源通りの完成度とも言えなかったが、ENTER SHIKARIの曲はそもそも複雑なので、ライヴでアルバム通りの音を再現するのは難しいのだろう。そこは、音源は音源、ライヴはライヴと、メンバー自身も切り離して考えているのではないだろうか。ENTER SHIKARIのライヴにおいて一番重要なのは、彼らの宣言するUnity=一つになることなのだ。
特に一体感を感じた場面は、「No Sssweat」、「Mothership」、そしてもちろん「Sorry,You Are Not A Winner」。メンバーは終始、所狭しとアクロバティックに動いてフロアを煽っていた。基本的にはハードコアのライヴであるのは間違いないのだが、この前に出演していたA DAY TO REMEMBERとは、全く違うハードコア感なんだよなぁ。
ライヴ・トータルの流れの流麗さも特筆したい点だ。随所にインスト・ナンバーが挟まれ、次の曲への導入の仕方に工夫が凝らされていた。
媚びのない統率力で、圧倒的なライヴを見せてくれたENTER SHIKARI。残念ながら新曲の「Tribalism」「Thmprer」は演奏されなかったが、次に日本に来た時には、きっとプレイしてくれるだろう。確実に、どんどんかっこ良くなっていくENTER SHIKARI。これからの動向に、目を離さないで!

(KAORU)


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