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LIVE REPORT

LOUD PARK 09|PAPA ROACH

2009.10.18 @幕張メッセ -BIG ROCK STAGE-

Writer ムラオカ

目下のところの最新作『Metamorphosis』から軍隊が勇壮に突き進む様を感じさせるインストゥルメンタル・ナンバーである「Days Of War」が会場に流れ出す。ラウドロック・ファンの期待を一身に背負った我らがPAPA ROACHの登場である。そしてアルバムの流れのままPAPA ROACH流、痛快なロックンロール・ナンバー「Change Or Die」になだれ込む。

PAPA ROACHは決してメタルバンドではないし、LOUD PARKのメイン・ジャンルではないせいか集客にやや寂しいものがあったが、黒のタイトな衣装に髪をツンツンに立たせたヴォーカリストJacoby Shaddixがステージに登場すれば、長年彼らの来日を待ち望んできた筆者は興奮が抑えきれない。
楽器隊はスマートにプレイしている中、Jacobyだけひと際テンションが高い。ステージ上を走りまわり、くわっと目を見開き、時にマイクを咥えて「ワハハハハー!」と笑ってみたりと、破天荒なパフォーマンスで会場を沸かしていた。

メタル・バンドのアグレッシヴなサウンドが一日中会場に渦巻いている中、PAPA ROACHの演奏は少々こじんまりとして聴こえたが、それでも十分パワフルだ。
ただ『The Paramour Sessions』から「...To Be Loved」や、傑作と誉れ高い『Getting Away With Murder』から同タイトルの「Getting Away With Murder」、「Scars」、そしてファースト・アルバム『Infest』からも「Last Resort」など初期~中期の曲をやることはやったが、ほとんどノン・プロモーションのためリリースされていること自体あまり知られていない新作、『Metamorphosis』中心のセットリストのためどうしても観客は乗りきれなかったという感は否めない。

「すぐに日本に戻ってくる!」とメンバーは言っていたのでぜひ有限実行、また日本に来て欲しい。次こそは単独公演でじっくり観戦したい。

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