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LIVE REPORT

LOUD PARK 09|MEGADETH

2009.10.17 @幕張メッセ -BIG ROCK STAGE-

Writer 米沢 彰

BIG ROCK STAGEのトリを務めるのはスラッシュメタル四天王とも形容されるMEGADETH!ブルージーンズ+ちょい色褪せたTシャツスタイルで登場する Dave Mustaine (Vo&Gt)を見て『ああ、変わらないんだな』と思った往年のファンも多いはず。
一曲目「Set The World Afire」からDaveの独特なヴォーカルがキマる。
吐き棄てるのとも違う、歌うとか語るとかとも言い難い、しかめっ面気味の不思議なヴォーカルスタイル。これが受け入れられないというスラッシャーも居ると言うが、個人的にはかなり好きだ。聴けば聴くほどハマっていくスルメ的なヴォーカル・スタイルだと思う。ライヴで見ると、これだけ複雑なリフを弾きながら歌ってると自然とこうなっていくのも頷ける。
そんなこと考えながら観ているうちにステージは「Wake Up Dead」「Hanger 18」と進んでいく。ザ・ヘビメタスタイルとも言えばいいのか、長髪のフロント3人が揃ってヘッドバンギングする光景には一種のノスタルジーすら感じるのは考えすぎなのだろうか?特に今回のLOUD PARK 09は新人アーティスト(若いアーティスト)がとりわけ少なかったのも一因なのかもしれない。「Skin O' My Teeth」では原曲よろしく爆発音が使われたりと、いい感じの演出でフロアの熱狂も加速していく。

『みんなも一緒に"Head Crusher!"と叫んでくれ!』
MCの後は新譜から「Head Crusher」。技の名前みたいだが、新譜の中でも一番テンションが高くてこれからも定番になりそうな気がする。"Head Crusher!"と叫ぶあたりのリフとかほんともう今すぐにでもフロアに駆け出そうかと思った。
そしてそのまま「She-Wolf」へ。なんであんなリフ刻みながら歌えるのかがよく分からんけど、サビはみんなで大合唱!楽しすぎ!!
ところで、「Tornado of Souls」のリフを弾きながらしかめっ面で歌う姿をみて、これは本当に何となくだけど、Daveがしかめっ面になる時はむしろテンションが上がって楽しんでるときなんじゃないかなと思えてきた。本当は割とシャイな方なのかもしれない。

しかし、名盤『Rust in Peace』が来年でもうリリースから20年ということに驚き。「Tornado of Souls」なり「Holy Wars」が20年近く経ってもリリース時の音源そのままにライヴで目の前でプレイされて、オーディエンスもノリノリってのは凄いことだと思う。
そして、新譜から「1,320」。こんなパワフルな曲を今でも作ってしまうMEGADETHに脱帽。ツイン・ギターのソロ、掛け合いもかっこよすぎる!

『(日本は)こんな上品なオーディエンスで嬉しいよ!』ってMCは何かあったのか?と思わせ振りでもあったが、ライヴはそのまま進行していく。
簡単なメンバー紹介も挟んで、締めはやはり「Holy Wars」。これまた『Rust in Peace』の名曲!!

原曲と同じSEを使っての演出が随所に入ってきて、大満足のステージだった。
恐らく、オーディエンスの多くがMEGADETHのMEGADETHらしさに酔いしれたことだろう。また良い作品を作って、日本に帰って来てくれ!

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