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LIVE REPORT

BRING ME THE HORIZON Japan Tour 2009

2009.05.09 @原宿 ASTRO HALL

Writer MAY-E

今最も旬なバンドは?と問われたら、BRING ME THE HORIZON(以下BMTH)の名を挙げる人は多いだろう。メンバーのルックスの良さも手伝って、世界規模で熱狂的なファンを増殖させている今まさに' 旬'なバンド、BMTHの初来日単独公演(※前日は鎖国にも出演している)ということもあって、チケットは即日完売。ヘヴィなサウンドのわりにやはり女子率が高かったが、年齢層は意外と幅広かった印象だ。

バンドの登場を知らせるドラムとギターの音が、まるで肌を刺すようにバチバチと響きわたった。緊張感が全身に伝わる。メンバーがステージに現れると会場中が歓声に包まれ、たちまちフロアは白熱。Forever~のパートをシンガロングさせるなど、のっけからキッズのハートをがっちりと掴んだ様子だ。

ギタリストが脱退し、サポートメンバーを迎えてのショーだったのだが、演奏面がグラつくことなどは全くなく、むしろ美しい旋律を奏でる繊細なギター音に聴き惚れたほどだったが、いかんせん会場の音響が良くなくて彼らのプレイの100%が伝わりきらなかったのが残念である。曲と曲の間にいちいち間を持たせていたのはオーディエンスへの配慮なんだろうか。

アグレッシヴな楽曲で攻める本編から、より叙情的に攻めるアンコールへと流れ、それが単なるアンコールではなく、二部構成から成るストーリーのような趣もあって、トータル50分そこそこの短い時間だったとはいえ大満足の内容だった。

所狭しとパワフルなパフォーマンスが炸裂しているステージだけでなく、人がいすぎて、モッシュというよりも終始おしくら饅頭状態のオーディエンス。「セパレートしろ!」と、本編中に2回ほどWALL OF DEATHを指示したものの、人が多すぎるあまりに中央にはわずかな隙間しか出来ず、威力が弱まってしまうなど逆に残念な結果も。BRING ME THE HORIZONは、演奏面も人気面でも、会場のアストロホールのキャパを余裕で超えていたのである。SUMMER SONIC'09のステージは、より多くの人々の目に留まるはずだ。日本のファンに再び衝撃を与えてほしい。

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