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INTERVIEW

UNDEAD CORPORATION

2017.10.04UPDATE

UNDEAD CORPORATION

メンバー:朱美(Vo) 窪田 道元(Vo) 社長(Ba)

インタビュアー:増田 勇一

異形の激音集団、UNDEAD CORPORATIONが待望の第3作を完成させた。題して『NO ANTIDOTE』。クリーン・ヴォイスで歌う朱美とスクリームに徹する窪田道元をフロントに据えたこのバンドの最大の魅力は、詰まるところ、そうした両者の魅力を最大限に活かした楽曲の素晴らしさにある。今回はそんなふたりのヴォーカリストと、この秘密結社の首謀者であり曲作りの要である社長に話を訊いた。

-ついに完成に至った第3作。今現在はどのような感触を抱いていますか?

社長:シンプルに、今までで一番いいものができたと思っていて。これまで以上に強そうなアルバム、と言った方がいいかな。こういう音楽って......変な言い方かもしれないけど、なんか男性ホルモンが充満してる感じじゃないといけないと思ってるんです(笑)。そういうイメージを実際に形にできたんじゃないかと思いますね。

窪田:俺も社長とほぼ同意見ですね。メタルにおける、いわゆる美旋律みたいな方面の要素をあまり包括しないで、ひたすらヘヴィさ、アグレッション、パワーといったものばかりを求めたというか。あとは俺たち自身が慣れ親しんできたラウドロック、ヘヴィ・ロックに共通する、どこか歪んだ内向的なヘヴィネスというか。ニューヨーク・ハードコアとかもお互い好きなんですけど、そういうところでのわかりやすい暴力性みたいなものを今回はかなり強く押し出した感じですね。2ndアルバム(2015年リリースの『Flash Back』)とかはもうちょっとメロディック・デスメタルの方に寄ってたじゃないですか。それもまた自分たちのルーツにはあるんですけど、今回はそれとは違う方をグッと押し出してみた、という感覚ですね。作っていて楽しかったです。

朱美:私も今までで一番お気に入りだし、最高なアルバムになったなと思ってます。私自身、他のメンバーとはちょっと違う畑から来てるというのはあるんですけど、ちゃんと話が通じるところもあって。このふたりが話してることとかについても、すごく深いところまではわからないけど、彼らがカッコいいと思うものは私にもそう思えることが多いんです。デモをもらったときには、昔よく聴いてたミクスチャー系の音楽とかに通じるカッコよさをすごく感じたりもしましたし。そこでの楽曲に対する感じ方はふたりとほぼ同じだったので、その感覚で歌詞をつけていきました。だから私も楽しかったです。

-"強そうなアルバム"という言葉が出ましたけど、実際これは"強いアルバム"だと思いますよ(笑)。根本的には前作と同様、このバンドの剛の部分と柔の要素が見事に融合していて、それがいっそう研ぎ澄まされているといった印象です。より強くコントラストが描かれているというか。

社長:そうですね。そういう意味では大きく変わってはいないんですけど、前作ではちょっと優しい感じになってしまってたかな、というのがあって。今思えば、ですけど。

窪田:あと、前作を出してから初めてライヴをやったことが大きかった。デビュー・ライヴをやって、ツアーを回って。お客さんのリアクションを感じながら、自然に変わってきた部分というのもありますね。例えば今回は、曲にシンガロングのパートがものすごく入ってる。やっぱそれは実際にライヴをやってみて、お客さんと一緒に叫んで盛り上がりたい、同じ場を共有して楽しみたいという気持ちがいっそう強くなったからでもあるし。あとは即効性とか。そこはライヴをやって得たものだと思う。

朱美:曲を作ってる段階から結構ライヴを意識していて、レコーディングのときも"ここはこういう感じで盛り上がりたいよね"って言いながら録っていたし。

社長:シンガロングのパートがあることによって、ある種のマッチョ感みたいなものが出てくるんです。それがどうしても欲しかったというのもあって。要するに、野郎どもが集まってる、みたいな空気感が欲しかったわけです。

-前作について"ちょっと優しかった"と感じているのはどんな部分についてですか?

社長:音もそうですけど、メロディについてもそういうところがあったと思うんです。ちょっとエモいというか。エモい感じが出てくると、全体のヘヴィさがなんとなく削がれて聴こえてしまう気が僕はするんですね。ちょっとそこを今回は意識して。曲によってはそういう部分もあるんですけど、基本的には避けて、もっとヘヴィな曲や音に合うようなメロディを求めていきました。

-この音により相応しいメロディのあり方、というのが見えてきたわけですね。今回はドラマーの交代劇(※2017年4月に前任ドラマーが脱退し、新ドラマーYU-TOが加入した)も経ていますけど、それによって何らかの変化は生じてきましたか?

社長:ありましたね。前任ドラマーの(森下)フミヤって、結構細かいフィルを多用しながら、華麗に叩くタイプだと思うんですよ。前作では楽曲も、それを活かした感じになってたと思うんです。それに対して今作から参加のYU-TOは、むしろパワーとかスピードで押す、強い系のドラマーなんで。その彼の良さを活かすように曲がアレンジされてるという違いがありますね。最初からそういう変化を目論見ながら彼を迎えたわけではないんですけど、結果的にはよりシンプルに強さを押し出す感じになったかな、と思うんです。どっちも大好きなドラマーなんですけどね、僕にとっては。