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INTERVIEW

BRAHMAN × 激ロック × バイトル

2017.10.12UPDATE

2017年10月号掲載

BRAHMAN × 激ロック × バイトル

Member:TOSHI-LOW(Vo)

Interviewer:松原 輝さん(ドリームバイト) インタビューサポート:吉羽 さおり Photo by 上溝 恭香

-そうですね......僕は病気で入院していたときに、ずっと何もやることがなかったんです。そのときは受験生だったんですけど、勉強をしないでひたすら音楽を聴いていたんです。治してライヴに行くことが目標、じゃないですけど。そういうふうにして、毎日音楽を聴いていて、音楽を聴くことでいろんなことが知れたし、支えられたというのがとても大きかったんです。

予定があるのって、嬉しくない? 何月何日にライヴがあるとかさ。

-はい、そうですね。

それが何もなかったら、つまらないと思うんだよね。いつまでも、地獄みたいな毎日が続くのかなと思うけどさ、何月何日に、誰々がどこどこでライヴをする、それまでは頑張ろうとか、そのときまでに体調を良くしようとか、いろいろ考えられるじゃん。俺は、もちろんその日のライヴの出来/不出来は大事だけど、ライヴを待っている間、チケットを持っている状態っていうのがすごく好きだったのね。たまに財布からチケットを出してニヤニヤして(笑)。今日はつまんねぇけど、頑張ればっていう。そういうバンドでありたいというか、楽しみにしている人たちがライヴを観に来て、来て良かったなと思ってもらいたいと思っているし。もちろんその日だけ良ければいいっていうことではないと俺らも思ってる。その日までの時間も大事で──と言いつつも、飲みすぎちゃうんだけどね。

-それも、その日その場でしかないものですね。

そうだね。ただ単に、きれいに歌ってきれいに歌った声を聴きたければ、CDを聴けばいいからさ。さっき言ったように、度もあるけど、その日にしかないトラブルとかも、俺はすごく好きだったのね。音が出なくなっちゃったり。そういうときにどうするのかなって見ていると、やっぱりすごい人やカッコいい人って、そういうトラブルまで全部"ライヴ"にしちゃうっていうか。"マイクが通らなくなったから、みんなで歌ってよ"っていう感じで、パッと切り替えてやってくれたりする。だから、ライヴなんじゃないかなと思っていて。うまくいくことだけがライヴじゃないし、人生もそう思っているしね。さっき言ったように、失敗から学ぶことの方が多いし、成功からは何も学ばないから、良かったなと思うだけでね。頑張って、バンバン失敗して。

-はい、頑張ります。

(笑)バンバン失敗しろっていう、応援の仕方はないけどね。

-それも成功するためですよね。

何が成功かっていうのは、わからないしね。失敗した経験がたくさんある人の方が、より良く成功の価値も踏みしめられると思うし、良かったなと思えると思うんだよね。それがないまま、たまたまポンポンとうまくいったって、年を取ってそれがなくなったり、いきなりハシゴを外されて崩れ落ちたりしている人を、俺は何人も見たことがあるから。例えば、若いときに売れちゃって、有名になっちゃって。でもおっさんになったら、そうじゃなくなったり、じゃあ、何が成功なんだって思うしね。何を成功とするかは人それぞれだから。そういうのをちゃんとわかるために、いろんな失敗や、傷つくことだったり、傷ついている人のことも想像してわかったりとか。要は、自分以外の人生を持った人たちが近くにいて、さらに仲良くなると何がいいかって、仲間として助け合えるとかそういうことじゃないの。その人の人生も、自分の人生みたいに感じ取れるんだよね。俺は身体がひとつで、今日はここにしかいない。でも、仲のいい友達がどこかで何かをして、こんな経験をしたというのを、次に会ったときに伝えてくれたら、それは俺の経験にもなる。そういうことを共有することで、どんどん自分の心を豊かにするから。そのためには、そういう仲間に出会わなきゃダメだよ。こいつのためだったら、今すぐに死んでもいいよって思えるくらいの仲間じゃないとダメだと思うけどね。そうなっていくと世界がどんどん、俺の中ではすごく結びついていくし。でも、世の中の現状はその逆じゃない?

-そうですね。

どんどん平和でなくなっていって、国同士は戦いを始める手前にきていて。だからこそ、国のことじゃなくて、例えば何か職業の名前じゃなくて、自分ってなんなんだろうっていうところに今みんなが向き合わなきゃいけないんだと思う。自分から、どんどん冠を外して行く作業だよね。"国籍"、"学生"、"男"といったものを外していって、最後に自分に残るものってなんだろうって。そういうものを感じるために、仕事をすること、バイトをすること、経験を積むことが、大事になる。何もしないで、家で裸で寝っ転がっていて得るものなんて、ひとつもないからね。結果、何が言いたいかっていうと......俺、バイトとか嫌い(笑)。

-(バイトの取材なのに)大丈夫ですか(笑)。

大丈夫、大丈夫(笑)。だって、働きたくないもん。サボりたい。でもサボりたいっていうところから、俺は仕事ができるようになったんだよね。例えば、これをこうやってちゃんと並べなきゃいけないって初めは教わるじゃない。でも、結果的に並ぶなら、もっと早い方法でもいいわけじゃん。そういう工夫をすることが、仕事できることなんだと思うんだけど。あまりにもマニュアルが多くて、"いやこれはダメじゃないですか"って注意されて、"なんで?"って思うことが多くて。でもそういうルールを、自分がバイトに入ったころは変えられないけど、偉くなってくると変えられるじゃない。それはすごく変えた気がするな。出前も、ふたつまでしか持ってっちゃいけないというのも、いや3つ持っていっても大丈夫じゃないですかとかね。楽にするために工夫するのはいいことじゃないかなと思っていて。そういうのは得意だったな。

-要領がいいというか。

すごい嫌なやつみたいだね、要領が良くてサボり癖があるって(笑)。バイトルの取材で絶対言っちゃダメなやつじゃないの? でもぜひ入れておいてください、悪い例として。


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