MENU s

激ロック | ラウドロック ポータルサイト

INTERVIEW

FOO FIGHTERS

2017.09.13UPDATE

2017年09月号掲載

FOO FIGHTERS

-新作リリース発表時にFOO FIGHTERSのメルマガ会員に届いた、あなたの直筆メッセージには"このアルバムは間違いなく、ここから福岡までのステレオをぶっ壊すことになると思う"と日本の都市名がありました。あなたはプライベートでも日本へ来たことがあるそうですが、日本の思い出を教えてください。

日本への旅で印象に残っているもののひとつは、娘と一緒に行ったときのことだね。5~6年前のことだったかな。娘が7歳になろうとしていたころで、"ダディ、7歳の誕生日に欲しいものがあるの"って言われたんだ。"何だい?"、"日本に行きたいの"ってね。学校で日本のことを習っていたんだってさ。"何? 日本に行きたいのかい? 遠いよ?"と言ったら、"わかってる。でもダディとふたりだけで行きたいの"ってね。"他は誰もいらない。ダディと私だけで日本に行きたい"、"オーケー"......それで、娘を日本に連れていったんだ。俺はこの25年間に何度も日本へ行ったけれど、初めて自分の娘と日本を経験するっていうのは、あの子の目を通して日本を見るようなものだった。毎日"(アメリカとの)どんな違いに気づいた?"って訊いたよ。それは文化的な違いだったり、都市間の違いだったりした。はたまた、車が道路の別側を走っていることだったり、文字だったり言語だったり......俺にとってはとても素晴らしい体験だったよ。娘と共通の思い出ができたというのもあるけど、人間が世界中の様々な文化やフレーバー、言語を受け入れることがどれだけ大切かということに気づかせてくれたんだ。世界は巨大な場所だと思ってしまいがちだけど、実際はそうじゃないからね。みんなでとても慎重に、そしてとても賢く共有しなければならないんだ。みんなのものだから。だからみんながお互いの存在を受け入れ合っていかないといけない。そんなお気に入りの思い出が日本にはあるんだよ。娘と一緒に歩き回って、あの子がプリクラの機械にどのコインを入れたらいいか考えているのを見ているのは......素晴らしい旅だったよ。最高だったね。

-10月にはLAにてバンド史上最大級のリリース・イベント兼フェスティバル、"Cal Jam"も予定されています。世界中のフェスのヘッドライナーを総なめにしてきたFOO FIGHTERSが"Cal Jam"を実施するにあたり一番こだわったことはなんでしょうか?

そうだね......"Cal Jam"は、アルバムのリリース・パーティーをやりたいというアイディアから始まったものなんだ。アルバムの発売日からも近いしね。アルバムのリリース・パーティーを盛大にやろう、友達もみんな呼んで、友達のバンドも呼んで、裏庭でバーベキューをやって、ビールもウイスキーも食べ物もふんだんに用意して、QUEENS OF THE STONE AGEやTHE KILLS、Liam Gallagherも呼んで......みたいな感じだった。だから俺にとっては、実はパーティーなんだよね。そして、俺はパーティーを主催するのが大好きなんだ。家でもいつもやっているし、FOO FIGHTERSのショーでも俺がホストになって入り口でみんなを迎えて、それから酔っ払うんだ。俺の仕事みたいなものだよ。だからこんなにデカいスケールでやるのはファッキン楽しみなんだ。俺たちが今までやってきたなかでも最大だしね。

-今作ではバンド・ロゴを一新し、アートワークも新しいロゴを前面に押し出したデザインですが、このタイミングでロゴを一新させた理由があれば教えてください。

そんなに深く考えていたことじゃないよ。ずっと長い間同じロゴを使っていたけど、今回デザインの話をしていたとき、誰かが新しいロゴのアイディアを出してさ。バンドの美学としてそんなに大きな変化だとは思わないけど、新しいアルバムのイメージには合うと思うんだ。

-新曲「Run」にはどういったメッセージが込められているのですか?

基本的には逃避(エスケイプ)の歌なんだ。逃避するために、どこか駆け込む場所が必要だってことだね。人生には自分が雲の下に隠れてしまったような気分になったり、今自分がいる場所について後悔したり、別の完璧な人生が欲しいのに、と思ってしまう時期があると思うんだ。消えてしまいたくなったり、すべてから離れてしまいたくなったりするような境地にまで追い詰められたりね。でも、それは希望を感じるためのものなんだ。どこかに駆け込む場所があるはずだって。手遅れになる前に、どこか駆け込む場所があるはずだ。そこでは自分らしく自由でいることができる。身の周りのことに抑圧されたり脅かされたりしない、ハッピーな場所があるんだよ。

-「Run」のミュージック・ビデオは、メンバーが扮した老人ルックスも含めたくさんの老人たちが激しくロックする姿が衝撃的でした。監督はあなた自身ですが、このアイディアはどのように生まれたのでしょうか?

「Run」はたしか2番目か3番目にレコーディングしたんじゃなかったかな。あの曲を最初に公開するだろうってことは確信していた。あの曲のエネルギーやリフがとても気に入っていたし、FOO FIGHTERSだってわかるような曲だしね。それでいて、今までのどの曲ともちょっと違う。ハーモニーにしろイントロにしろ、音的にも、サイズ的にもね。"最初に出す"って確信していたんだ。俺がスタジオで座っていたら、Taylor(Hawkins/Dr)が"なぁ、ビデオはどうする?"って言ってきた。"俺たちも歳とったしな。すごく醜くなった"って。でも、ハンサムなポートレートのビデオを作るわけにはいかない。何しろ年寄りなんだから。そしたらあいつが"特殊メイクでものすごい年寄りに扮するのもいいな。老人ホームでプレイしてさ"って言ったんだ。で、街の老人たちもクレイジーになるみたいな。みんな笑ったよ。"じゃあ俺が脚本を書くよ"って、俺が言ったんだ。ビデオ全体の演出も書き上げて、制作会社にプレゼンした。"こういうビデオにしたい"ってね。"監督はあなたが?"、"あぁ、そのつもりだよ"......そういう感じにアイディアが出てきたんだ。最高に楽しみながら作ったよ。特殊メイクで別人になるなんてレベルまでやったのがとても気に入っている。昔も「Learn To Fly」(1999年リリースの3rdアルバム『There Is Nothing Left to Lose』収録曲)のビデオをやったけど、ああいう経験は本当に楽しいんだ。面白いし愉快だよね。最高に楽しかったよ。