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INTERVIEW

D'ERLANGER × DIR EN GREY

2017.09.26UPDATE

2017年10月号掲載

D'ERLANGER × DIR EN GREY

D'ERLANGER:CIPHER(Gt)
DIR EN GREY:薫(Gt) Die(Gt)
インタビュアー:荒金 良介

-ですよね。このへんでトリビュートの話に移りたいんですが、そもそも出そうと思ったきっかけは?

CIPHER:再結成して10周年と銘打ってるんで、アニバーサリーだからこそ、普段できないことをやりたくて。ただ、てめぇごとになると、誰かやってくれるのかな? って思ってたんですけど、でも結果こうなったので、最高ですね。それで、やっていただけるのなら、俺はDIR EN GREYに参加してほしいと言ってましたから。快諾していただいたので、良かったです。

Die:光栄な話ですね。メンバーと選曲から話し合って、DIR EN GREYらしさが表現できる楽曲を選ぼうと。それであの曲(「EASY MAKE,EASY MARK」)を選びました。レコーディングのときも、DIR EN GREYでやってるときとは違う感覚になるんですよね。この曲に関してはこまごま弾くんじゃなく、1曲を最後まで弾き切りたくて。

-なぜそうしようと?

Die:この曲は勢いを止めたくなかったんです。

-好きすぎるがゆえの難しさはなかったですか?

Die:自分の想いをどう閉じ込めればいいかなというのは考えましたね。曲のテンポも上げたので、2分の中に自分の気持ちをどれだけ乗せられるかなと。

薫:憧れのバンドのトリビュートに呼んでいただけたので、全力でやろうと思いましたね。この曲は復活後の作品に収録されているけど、自分たちはラスト・ライヴの野音でやったバージョンを聴いて、かっこいいと思ったので。その感じを自分たちなりに詰め込んでやってみました。

-曲を聴いたときの、自分たちのファースト・インパクトを封じ込めようとしたんですね。CIPHERさんはDIR EN GREYがカバーした「EASY MAKE,EASY MARK」を聴いて、どんな感想を持ちました?

CIPHER:いや、最高ですよ。俺はもっとしれっとやるかなと思ったんですよ。それが思った以上に愛に溢れているから、嬉しかったですね。この曲は当時スタジオ・テイクもなく、ライヴ・テイクしかなかったから。曲の最後にラスト・ライヴの景色も封じ込めているので、そこまでやるか! って。"ここを伝えたいんやな"というのはすぐに感じとったんで、それを含めてありがとう! と思いました。

-CIPHERさんは「EASY MAKE,EASY MARK」を書いたときの状況は覚えてますか?

CIPHER:クソガキのときに書きましたからね。もとの歌詞は俺が書いたんですよ。「EASY MAKE,EASY MARK」ってオナニーのことですからね、そんな曲ですよ。パッと見たらB'zの曲みたいやけど、オナニーですから。

一同:ははははは(笑)。

CIPHER:衝動だけで作った曲です。

Die:実は2000年にDIR EN GREYのファンクラブのイベントでこの曲をカバーしてるんですよ。ラスト・ライヴの音源しか参考にするものがなかったので、必死でコピーしました。

-原曲を知らない人は、DIR EN GREYの新曲と勘違いする人もいるのかなと。

Die:うん、自分たちの曲と言ってもおかしくないですよね。

CIPHER:ハマッてるよな。

薫:自分たちの曲では声をからさないのに、この曲で(京は)からしたみたいですからね。

CIPHER:最高やん(笑)。

-実際にカバーして、改めて気づいたことは?

薫:やっぱり、速かったっすね。

Die:うん、速かった。弾いたら、思ってる以上に速くて(笑)。ツイン・ギターでやるので、まずそこで音像が変わりますからね。

CIPHER:素敵なハードコア・チューンに仕上がってますよ。

薫:いやいやいや(笑)。でも作品の最後に収録されると聞いたときは、ガッツポーズを取りましたね。ちゃんと気持ちが届いた気がして。

Die:ありがたいですね。

CIPHER:そういうのはあるよな。この曲で作品が締まりましたね。