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INTERVIEW

ゆくえしれずつれづれ

2017.08.07UPDATE

2017年08月号掲載

ゆくえしれずつれづれ

Member:◎屋しだれ まれ・A・小町 英艶奴 子子子

Interviewer:吉羽 さおり

ゆくえしれずつれづれが、3rdシングル『Loud Asymmetry』をリリースする。表題曲は、ハイパーなシンセが切り開いていくラウドロックで、シャウトとクリーンなメロディが掛け合い、時にハーモニーを生む、いびつにして美しい曲となった。3曲収録で、その他の曲もまた激情感と狂おしいほどの切なさが吹き荒れる。4人のヴォーカルやキャラクターも鮮明になってきたからか、キャッチーさや、曲の間口も広がっているように感じられる作品だ。国内でのライヴや、海外でのツアー経験などチャレンジも増えている現在、4人としては今、どんな思いを体感しているのか。


今回のシングルは特に、現状を打破するという気持ちを感じました


-前作『MISS SINS』(2017年3月リリースの2ndシングル)からまた新たなチャレンジが始まっている感じがありますね。今回のシングルも3曲それぞれで攻めた内容となっていますが、まず表題曲「Loud Asymmetry」はどんな曲だと捉えましたか。

小町:社会や他人に向けてというよりも、小町は勝手に、自分の頭の中で"小町対わたし"の歌にしてます。みんなとは違う受け止め方だとは思うんですけど。

しだれ:非対称の歌ではありますね。デビュー曲から一貫して歌ってきている、二律背反が主となった曲ではあるんですけど、まだ自分の曲にはなっていないというか。何に対して歌っているのかが、まだ自分の中にストンと落ちてきていないんです。ただ、7月29日の渋谷eggmanでのワンマン・ライヴで初披露させていただいて。群青さん(※ゆくえしれずつれづれファンの呼称)は限定公開とそのライヴとで、聴くのは二度目くらいだったと思うんですけど、みんな真剣に聴いてくれたのが嬉しかったですね。この曲もまた、群青さんと一緒に感じていきたい曲だなと思います。

艶奴:いつも歌詞の意味については、レコーディングをしてから考えるんですけど、今回はまだ自分で何も考えていないうちから、作詞をしたGESSHI類さんから"これは、つれづれの曲だよ"という話を聞いて。そうなんだって思って、そこからより歌詞に感情を込められるようになりました。

子子子:自分に宛てて歌っているのかなっていう歌詞もあれば、自分から誰かに宛てている歌詞もあって。いろいろと考えながら、今、歌い始めている感じですね。

-曲調としても今回は新しさがありますね。「Loud Asymmetry」は派手なシンセがとてもキャッチーで、アグレッシヴな曲です。

しだれ:まだ歌詞がない、デモ段階で聴いたときにはキャッチーな曲だなと思って。まさにシングルのリード曲だなというのが一番でしたね。なので、これがつれづれらしい曲になるのかなっていう不安も最初はあったんですけど、大丈夫でした。

小町:そうですね、形のない形がゆくえしれずつれづれだと思っているんですが。今回はそのなかでも、ガラッと変わった形を感じました。ジャケットも今までの感じとは違っていて、叫んでいるような表情の、寄りの写真となっていて。ガラッと変わったのを感じました。

-アートワークも印象的ですね。多面的な表情を見せる感じになってます。

小町:そうなんですよね。今までは、無表情の引きの写真が多かったので。わかりやすいジャケットになったなと思います。

-しかも今回はかつてないほどシャウトが多くて、そのインパクトも大きいですね。

しだれ:今回のシングルは、3曲中2曲はシャウトが多くて。でも、艶奴は最初に聴いたとき、そんなにシャウトが多く感じなかったって言ってたよね。

艶奴:もう1曲の「Karmaloop」の方が長文のシャウトが入った曲だったので、「Loud Asymmetry」はシャウトが多いなとは思わなかったんです(笑)。

しだれ:この量でも思わなかったんだ。

子子子:曲の頭からいくのにね。