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INTERVIEW

Sick.

2017.08.21UPDATE

2017年08月号掲載

Sick.

メンバー:詩季(Vo) 風輝(Gt) 吏(Pf) Avel(Ba) 豪(Dr)

インタビュアー:杉江 由紀

-その実在したとされる一族のことを歌詞で描くことにより、詩季さんが受け手に伝えたかったことは何ですか。

詩季:人間って、実はそういうところのある生き物だと思うんですよ。誰もができれば働きたくないとか、ぐうたらしていたいとか、そういう願望をどこかには持っていたりするものだと思うんです。この一族の場合はそれをとても極端なかたちで実践してしまった人たちなんですけど、僕がここで描きたかったのは怠惰に堕落して楽をしながら生きていたいという、人間の根っこにある欲求ですね。

-おばけや幻などの類いよりも、倫理観を失ってしまった人間の方がよほど恐ろしいというのは......何とも皮肉なものです。

詩季:でもね、僕らの中ではすでにこの曲は"A.S.B"ではなく"ソニちゃん"っていうちょっとかわいい愛称の方で浸透しつつあるんですよ。こんな内容やのに(笑)。ここからのライヴでも、できればみんなにもこの曲は今後"ソニちゃん"として親しんでいってもらえればなと思ってます!

-ライヴといえば、現在オフィシャル・サイトにリリック・ビデオがあげられている「Pandemic.」も、生演奏になったときの迫力と臨場感が期待できそうな楽曲ですね。

詩季:「Pandemic.」は、相当ヤバいです(笑)。自分たちの中でもめっちゃ気に入っている曲だし、「PhAntom.」とはまたまったく違う方向性の曲だけど、このアルバムの中では重要なポジションを占めてます。

風輝:「Pandemic.」は暴力そのもの、武力そのもの、みたいな曲ですね(笑)。

-ミニ・アルバムの尺を、最大限に生かした今作『PhAntom.』を発表することで、Sick.はライヴ・バンドとしてもここから飛躍を遂げていくことになりそうですね。

Avel:演奏面での難易度がこれまでよりも上がったところがあるので、今後はステージングを少し変えていく必要があると思うんですよ。今までだったらひたすら攻撃的に大きく動くみたいなパフォーマンスが主でしたけど、『PhAntom.』の曲たちについては細かい表情とかでも曲を表現していくようにしたいですね。あ、でもそれこそ"ソニちゃん"とかは今まで以上に暴れます(笑)。

豪:大きく分けると、今回の曲たちは「PhAntom.」、「Pandemic.」、「Cinema.」の3曲が感情表現とかドラマチックさを前面に出していった方がいい曲で、もう半分の"ソニちゃん(「A.S.B」)"、「Under.」、「Monster.」は僕たち自身も暴れ倒せるだろうし、お客さんたちもジャンプだったりモッシュだったり、ツーステップとかで思いっきり楽しんでもらえるタイプの曲になっていますからね。僕はドラマーですけど、ドラマーっていう固定観念に縛られずに、ムチャクチャやってやりたいです(笑)。

風輝:ほんと、今回は弾きまくらなきゃいけない曲と、オーディエンスを巻き込みまくりたい曲とにハッキリ分かれましたね。かといって、弾きまくるタイプの曲でお客さんたちを置いてけぼりにするつもりもないので、弾きまくりながらもみんなに対して気を配れるようなステージングをしていけたらそれが理想です。

吏:「Under.」なら地底世界とか、「Pandemic.」なら神殿みたいな空間とか、曲の中で描いているような異空間に、観ている側が"あれ? 今ここって......"とつい誘われてしまうような錯覚を覚えるくらいの空間を、ここからのライヴでは生み出していきたいです。

-なお、来たる9月4日にはSick.にとっての1stワンマン・ライヴとなる"PANDEMIC."が新宿MARZにて開催されることも決まっておりますが、こちらに向けてはどのようなヴィジョンをお持ちですか。

詩季:メンバーがそれぞれ言っていたことも踏まえつつなんですけど、この『PhAntom.』ができたことでやっと、Sick.のライヴは完成形に近づいていくことになるでしょうね。今度の1stワンマンでは、そのことを観てくれる人たちにもわかるようなかたちで提示していきたいです。というのも、今回のアルバムはここまでにライヴをするなかで自分たちが感じてきた、"ここに手の届くような曲があったらいいのに"っていう"痒いところに手が届いた曲"が、いろいろと入った作品でもあるんですよ。11月にはバンドとしての1周年も控えているなかで、シアトリカルな世界をしっかりと見せつけながらも、みんなをちゃんと楽しませるっていうことを今度のワンマンではやりきりたいと思います。というか、この1年弱で僕らもいろいろと鍛えられてきたので(苦笑)、やり切ってみせますよ。