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INTERVIEW

IN THIS MOMENT

2017.08.03UPDATE

2017年08月号掲載

IN THIS MOMENT

Member:Maria Brink(Vo)

Interviewer:山本 真由

-これまでの作品の作曲については、あなたとChris Howorth(Gt)、そして2ndアルバム(2008年リリースの『The Dream』)からずっと作品に関わっているプロデューサーのKevin Churkoの3人が中心となっていました。今作では、数名の外部のソングライターも作曲に参加されているようですね。特に、Billy Idolが「Black Wedding」にクレジットされているのには驚きました。

あ、彼は参加しているわけじゃないのよ。実際に参加しているのはRob Halfordで。あの曲はBilly Idolの「White Wedding」を捻ったものなの。トリビュートみたいなものね。だから彼は出版権を一部ゲットするべきなのよ。彼がすでに作ったものに対して捻りを効かせたわけだから。でも、実際に歌っているのはRob Halfordなの。

-つまり、今作の作曲にはBilly Idolは参加していないということですね。「White Wedding」とはまったく違う曲ですけど。

そう。彼のフレーズをタグみたいな感じで使ったからね。意図的なものなのよ。彼のものだってことはわかってたし、それに私たちらしい捻りを効かせたかった。でも、そうするには彼に出版権の一部をあげないといけないというのもわかっていたからね。

-なるほど。事務的な理由で彼の名前が入ってるんですね。実際に参加しているのはRobですが、とても豪華ですよね。彼と共演することになった経緯を教えてください。

彼とは数年前から友達なの。私たちのショーを観に来てくれて、私たちの音楽を気に入ってくれたのよ。そのとき挨拶させてもらう機会があって、その時点で顔見知りになったわ。それから連絡を取り合うようになったんだけど、レジェンドなのにすごく謙虚な人なの。最高に優しくて謙虚で、地に足の着いた人だわ。この曲は、もともとデュエットとして書いたものではなかったの。でも、歌詞を見直しているときに、歌詞に"Priest are you there"というフレーズがあるんだけど、そのフレーズを見るたびに彼のことを考えていたのよね。彼がその曲のまさしくPriest(=司祭)になって、私に向かって歌ってくれたらどんなにいいだろうって考えるようになったわ。それで彼に頼んでみたら、快諾してくれたの。パーフェクトだったわ!

-レコーディングは一緒にやったのでしょうか。それとも録音されたものが送られてきた?

彼はKevinとは一緒にスタジオ入りしたんだけど、そのとき私はもういなかったの。同じ場所で違うときにレコーディングしたってことね。

-そのうちステージでも共演できたらステキですね。

実は実現するのよ! あと1ヶ月半くらいでね。すごく楽しみ!

-イギリスでですか?

いいえ、アメリカで。

-そうなんですね。動画がアップされるのを楽しみにしています。ところで、「Oh Lord」はミュージック・ビデオも公開されていますが、セクシーな部分とはまた違った、女性の神秘性が感じられる、象徴的な作品になっていると思いました。映像のイメージやストーリーもあなたが中心となって考えているのでしょうか?

100パーセントね。監督も私がやったの。映像関係が大好きなのよね。映像ができあがっていく過程を見ているのが大好き。今回はあなたが言ってくれたように、セクシーな部分を減らして神秘的なトーンを強調するのが狙いだったの。アルバム全体をそういう雰囲気にしたかったのよね。若いファン、特に若い女の子のファンに示したかったのは、力強い女性でいるのに、セクシーな面で勇敢である必要はないってこと。肌を完全に覆っていても力強さは表現できる、むしろより強く表現できるってことを伝えたいのよ。アルバム全体としてもセクシャルな面は減らして、私の心の中のもっとパワフルな面を表に出したいという狙いがあったわ。