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INTERVIEW

極楽浄土

2017.08.07UPDATE

2017年08月号掲載

極楽浄土

Member:茂さん(Vo) ダヴィデ(Gt/Vo) Diamond 拓人(Gt) 新宅(Ba) 橋兄さん(Dr)

Interviewer:山本 真由

2006年に神戸で結成、思いつきだけで"仏教メタル"というコンセプトで始めてしまった、何とも罰当たりなバンド"極楽浄土"。しかし、メンバーが一切仏教に詳しくなかったということで、案の定早々にネタ切れし、現在は仏教縛りはなく幅広い"日本史ネタ"で統一している。そんな、ポジティヴに見れば"今流行りの"、ネガティヴに見れば"ネタ被りがち"な日本史ネタ・ロック・シーンで最も危険なバンド(!?)である彼らの、新作ミニ・アルバムが完成。その破天荒でツッコミどころ満載な世界観からは想像もつかないほど、クールな本格メタル・ナンバーを繰り出す彼らに、バンドと新作について詳しく語ってもらった!

-激ロックでは初めてのインタビューになりますので、まずは簡単にバンド・メンバーの紹介をお願いします。

茂さん:主にシャウト・パートしております、茂さんです。好きな言葉は"誠実"です。よろしくお願いします。

ダヴィデ:ギターとクリーン・ヴォーカルを担当しているダヴィデです。意外と愛犬家です。

Diamond 拓人:ギターのDiamond 拓人です。よく"松平くん"って言われてます。

新宅:ベースと作詞作曲を担当している新宅です。好きなバンドはtricotです。

橋兄さん:ドラム担当の橋兄さんです。一番年下ですが、なぜか"兄さん"です。

-一部では"解散詐欺バンド"などと言われていますが、解散と"一夜限りの復活"を繰り返しながら早11年......なぜそんなつもりないのに、わざわざ毎回"解散宣言"をするのでしょうか......?

茂さん:よく誤解を受けるのですが、毎回本気の本気で解散しています! もう二度とこのメンバーとライヴすることも、お客さんと会うこともないんだなと、泣きそうになりながらライヴしています。まぁそれは嘘ですが、いつがガチの最終ライヴになってもいいようなつもりで本気出してるのは事実です。

ダヴィデ:個人的には、ずっと解散をしたままライヴの日だけ集まってるって感覚ですね。それぞれの意味の解散みたいなのがあってもいいんじゃないですかね。

新宅:僕らが言う"解散"は、飲み会のあととかに言う"それでは今日はこのへんで解散ということで......"くらいの意味です。

-なるほど。ちなみに、キバオブアキバのふとしさん(Vo)からは"善悪の区別がつかないサイコパス・バンド"と絶賛されているようですが、キバオブアキバとは同じ関西発ということもあって、親交が深いのでしょうか?

新宅:イベントに出ていただいたり、すごくいいイベントに出させてもらったり、一方的にお世話になりっぱなしです。"善悪の区別がつかないサイコパス・バンド"というパンチラインのおかげで、最近では"解散詐欺バンド"と並んで"サイコパス・バンド"と呼ばれることも増えてきましたが、肩書きだけ見たらろくなバンドじゃないですね。

-他にもいろいろツッコミどころが多すぎて......そもそも、なぜメンバー全員仏教と関係ないのに、"仏教メタル"をやろうと思ったのですか?

Diamond 拓人:なんででしょうね。当時居酒屋で話してて、学生のときのいわゆるノリから始まった気がします。

茂さん:日を改めてスタジオに入ったとき、"あ、この人たち本気だったんだ"と少し驚きました。

Diamond 拓人:最初は木魚なんかも使ってたんですよ。でも、やっぱりそんなに誰も仏教詳しくないし、仏教ネタを続けるのは無理がありましたよね。

ダヴィデ:実は僕だけ1週間ぐらい遅れて"俺も入れてくれー"ってお願いしたのを覚えてます。"仏教メタル"って聞いただけでやりたくなるじゃないですか。たまたまギターも松平くんひとりだったし。

-バンド名は2秒くらいで決まったそうですが、"極楽浄土"というのはインパクトがあっていいですね! ところで、活動開始からわずか2年で仏教ネタが尽きたときに、バンド名を変更しようということにはならなかったですか?

茂さん:さすが鋭い質問をされますね! 答えは単純に"その発想がなかっただけ"です!

Diamond 拓人:意外とこのバンド名気に入ってるんですよ。ライヴとかだと英語表記のバンドが多いなかで、インパクトがあって覚えてもらいやすいという意味で。でも、何も知らない友達とかに、"なんてバンドやってるの?"って言われると、答えるの恥ずかしいですよね。

ダヴィデ:あとスタジオとかライヴハウスに電話かけるとき、"極楽浄土の〇〇です"って名乗るのが恥ずかしい。

-その後、仏教ネタが尽きてからは日本史ネタにシフトしていくわけですが、日本史を題材にしていこうと思った理由は? やはり日本史ならネタがたくさんありそうだからでしょうか......?

新宅:苦肉の策です。最初は日本史上の事件でも、多少は仏教が関係してることをテーマにしてたんですけど、途中からすべてがどうでもよくなって見境なくテーマを選ぶようになりました。