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INTERVIEW

OVER LIMIT

2017.07.18UPDATE

2017年07月号掲載

OVER LIMIT

Member:MASAYA(Vo/Gt) GUSSAN(Gt/Cho) JUN(Ba/Cho) ペーター(Dr/Cho)

Interviewer:荒金 良介

-そして、2012年から再びスカ・パンクをやり始めたと。

MASAYA:スカのイベントに徹底的に出ました。今やってるスカの子の中には僕らを聴いてバンドをやり始めた人もいるので、輪の中に入れてくれたりして。

JUN:それから2年後ぐらいに僕が入ったんですよ。もともとドラムをやってたけど、以前からメンバーとは仲が良くて。で、ベースが抜けるという話を聞いて、前にやっていたバンドが解散したんで、半年ぐらいベースを練習して入りました。

-それで今年ペーターさんが加入するわけですけど、経緯は?

ペーター:もとからオバリミのことは知ってましたけど、自分が地元の福岡でバンドをやっていたころに仲良くなったTHE SKIPPERSから"大阪に出てくれば?"と言われて。で、MASAYAさんを紹介してくれたんですよ。

MASAYA:当時19歳で、20歳になったら出てきますと言ったんで、今年(1月29日)のワンマンで正式メンバーになりました。

-結成20周年のバンドに20歳のメンバーが加入するのもすごいですね。ペーターさんはどんな音楽を聴いてました?

ペーター:GELUGUGUと一緒にオバリミが福岡に来ときに兄と一緒に観に行ったんですよ。スカ系は個人的にめちゃくちゃ好きで、バンド加入の話をもらったときはテンションが上がりました(笑)。ほかにもスカパラ、KEMURIを聴いてたし、最初に好きになったのはHAKAIHAYABUSAです。オバリミも聴いて、いいなぁと思ってました。

-今回、SHACHIのTAKEさんが運営するDUSTBOX RECORDSから出すことになったのは?

MASAYA:TAKEさんはバンドマンから愛されていたし、信頼されてますからね。それでいろいろノウハウを教えてもらえたらなと。何度か話に出てきましたが、ブレの多いバンドなので。

一同:ははははは。

MASAYA:今もツアーでいろんなバンドと対バンしてるんですけど。今回のシングルは20周年ということもあり、スカと歌モノっぽい曲を半々に混ぜて......こだわらずにやろうと。その意味で吹っ切れた1枚ですね。歌モノをやってるときにスカ・パンクをやってほしいと言われることもあって。今、スカ・パンクをやっていたら、歌モノをやってほしいという声をもらうことがあるんですよ。どっちやねん! って。だから、どっちもいいんだろうなと考え直して......自分たちが作ればオバリミになる自信がついてきたのかもしれない。

-ジャンルを決めつけずに、自由に表現してみようと?

MASAYA:そうですね。表現したら、結果的にスカ・パンクや歌モノの要素が出てる。そういう形でいいのかなと。

GUSSAN:もっと広いフィールドで戦いたくて、今回は"いいやん!"と思った音楽を出していこうと。

JUN:そのへんも踏まえて、いままでは全部MASAYAが曲を書いてたんですけど、今回は僕が書いた曲も半々で収録しているんですよ。半々にしようと思ったわけじゃなく、お互いに曲を出したら、半々になったんですよ。

MASAYA:歌詞は全部僕が書いているんですけど、今作は「WE LOVE DKS」(Track.2)、「I Believe you and me」(Track.4)が僕で、「Calling me」(Track.1)、「The Tin Woodman」(Track.3)がJUNの曲ですね。

-そうなんですね。

JUN:曲はずっと作っていたので、僕なりのアプローチをオバリミに当てはめてみたらどうなるかなって。昔、こんな曲どう? と提示したときに、"これはスカをかじっただけの曲や!"って言われたことがあって。

一同:ははははは。

JUN:オバリミに入って日が浅かったし、スカ・パンクをがっつりやり始めたのはこのバンドに入ってからなので。今回は自分なりにスカ・パンクを消化して曲を出したら、"いいやん!"という反応がきたから、お客さんにどう評価されるのか楽しみなんですよ。

MASAYA:俺が作らなあかん、という気持ちがなくなって。みんながいいと思うものを出そうと。メンバー・チェンジを経て、今は音楽をやることが最高に楽しいし、やれることはどんどんやろうと。

-ペーターさんはどうですか?

ペーター:会場限定シングル(2017年5月リリースの『The biggest summer in my life / senritsu』)を出して、今回のシングルになるんですけど、僕も前のオバリミは知っているので。以前のオバリミを超えなきゃいけないという気持ちでドラムを叩いているし、自分の色も出さなきゃいけない。今作に自信はあるけど、どんな反応がくるんだろうってドキドキしてます(笑)。

-今作は音質もすごく生々しいですね。表題曲「Calling me」のザラザラしたギターから最高です!

MASAYA:はははは、そうっすね。

JUN:今回はガレージ・バンドが大活躍しました。いままではMASAYAがフワッと"こんな感じ?"という曲をスタジオでみんなで合わせていたんですけど。こんな便利なものがあるなら、使おうって。

-曲の構成やアレンジも細かく詰めることができた?

JUN:はい、事前にやれましたからね。

GUSSAN:作曲者のイメージも伝わりやすいから、アレンジしやすかったですね。そういう意味でレコーディングで考えることが減ったから、良かったです。