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INTERVIEW

NoGoD

2017.07.26UPDATE

2017年08月号掲載

NoGoD

メンバー:団長(Vo) Kyrie(Gt)

インタビュアー:荒金 良介

NoGoDのニュー・シングル『Arlequin』は、前作『Missing』とは真逆の作風になった。特に表題曲はライヴ感漲るヘヴィなサウンドで、ファンならニヤッとしてしまう強靭な音像を叩きつけている。これぞNoGoD! と快哉を叫びたくなるかっこよさだ。ミドル・テンポで迫るメロディ豊かな「鮮やかな矛盾」、そして、アッパーな高揚感に満ち溢れた「∞コンティニュー」と明確にタイプの違う3曲が揃った今作。さらに「Passion Play」、「dreamer」のライヴ・バージョンを2曲追加。団長、Kyrieのメンバーふたりに話を訊いた。

-今作の表題曲は前作の「Missing」とは対極ですよね。この曲のヘヴィなリフはちょっとMETALLICAの「Master Of Puppets」を彷彿させます。

団長:はははは、リフはオールドスクールですからね。まさに「Missing」とは対極ですね。今のメンバーで10年間やってきて、「Arlequin」のサウンドは特にその10年前からやってることの集大成みたいな感じだから。

-曲の作り方もこれまでと違うんですか?

団長:ここ何年もやってなかったけど、Kyrieにメインのリフを持ってきてもらい、サビやメロディは俺がくっつける。結成時はそういうミクスチャーっぽい作り方だったんですよ。実際当時の代表曲はそういうものが多かったですね。それから個々のスキルも上がり、ひとりで完結できるようになって、原曲の作り手のキャラを前面に出していたけど、あえて今、昔のような曲作りをしたらどうなるかなと。だから、「Missing」とはまるで作り方が違うんです。

-なぜ改めて初期の曲作りを再現しようと?

Kyrie:この曲自体は「Missing」のころからあったものなんですよ。団長からサビ前までの曲をいくつか書いてほしいと言われて、4曲ぐらい書いたのかな。でも、新しいと思える要素がないし、もっといい形にできないかなと。そのあと、NoGoDらしさ、団長っぽいメロディを生かしたアレンジを施して選曲に臨んだときに、この曲がパッと引っ掛かったという。



-なるほど。

Kyrie:"こういう曲あるある!"と思われてしまうか、今までありそうでなかったと思われるか、そのせめぎ合いみたいな曲にしたくて。そう思わせるにはNoGoDらしさがなきゃいけないし、それにまみれすぎても同じような曲になってしまう。「Arlequin」の曲のテーマ自体はNoGoDらしいと思うんですよ。団長というヴィジュアル・イメージにマッチしているから。これまでで言うと「万国深層大サァカス」(2015年リリースのベスト・アルバム『VOYAGE ~10TH ANNIVERSARY BEST ALBUM』収録)もピエロをテーマにした曲なんですけど、それとはまた違う雰囲気が出せたかなと。

団長:「万国深層大サァカス」はサーカスをテーマにしてますけど、ピエロをものすごくフィーチャーしてるわけじゃないですからね。自分が道化師というテーマはやってそうでやってなかった。「Missing」ではまだ誰も見たことがないNoGoDを提示できたけど......わりと賛否両論あったのかなと。決してそういうことじゃないんだけど、変わってしまった、と言われちゃったりして(笑)。「Missing」と、この「Arlequin」を含めて、次に出るアルバムで、このメンバーで10年やってきた形を見せたかったんです。「Missing」でちょっとさみしい気持ちになっちゃった人は、「Arlequin」で"こういうこともできるんだ!"と思ってもらえるかなと。ただ、昔っぽい曲ではあるけど、いい意味であのころの音には戻れないですからね。特に今回の曲は若い人が聴き慣れないようなオールドスクールに遡ってるし、NoGoDらしい曲だけど、今しかできないものに仕上がったと思います。

-「Arlequin」は団長のヴィジュアル・イメージと楽曲を密接に繋げようと?

団長:そうですね。だから、歌詞はすごく楽でした。イメージがしっかりあったので、いくらでも歌詞が書けちゃうような気持ちになるくらい。さらに今回はシングルだし、1曲勝負だったので、作詞はスラスラできました。ただ作曲は、激しい曲を作りたくても自分はギタリストじゃないし、リフが弾けないから......NoGoD初期からゴリゴリしたリフの曲をやりたい、それにプラスして、メロディアスな曲もやりたくて、昔はKyrieがギターとドラムを入れたものに、俺がサビをつけるみたいな作り方をしてたんです。今回久々にそのやり方を採用して、メロディとサビを作っていったんですけど、「Arlequin」はAメロを重視しました。以前はサビを引き立たせるためにAメロ、Bメロを考えてましたけど、それだと昔の曲のやり方のまんまになっちゃうから、Aメロをクセのあるメロディにしたかったんです。昔は自分の中でハード・ロック、ヘヴィ・メタルをそこまで消化できてなかったけど、今は「Arlequin」のAメロみたいな歌い方の曲が増えてますからね。ああいうダーティな歌い方も得意になってきました。

-そうなんですね。

団長:歌い方で、前とは差別化できたと思います。

Kyrie:曲調的には様式美的なものは持ち込まないようにしていたかな。ライヴのイメージが強かったですね。できるかぎり構造をシンプルにして、その中でリズム的な面白さをどうやって出そうかなと。歌のノリに合わせて、シンコペーションが多かったりして......要は整えてなくて、小節によってバラバラにしてるんですよ。

団長:メロディ重視でコードを作るので、楽器隊は難しいんでしょうね。そこは素直にゴメンネとしか言いようがないです(笑)。

Kyrie:ここ数年クリックも使ってないので、ズレてなんぼというか、ピッタリはめることに飽きてしまったんです。どちらかと言うと、もっとヨレようと。ベースとドラムと僕の3人でリズム・トラックを録るんですけど、ワンテイクごとにノリは違うわけで、その日に一番良かったものを収録しようと(笑)。ライヴも日が違えば、また違うノリの演奏になるだろうし。僕らがやってることはそういうことかなと。

-というのは?

Kyrie:今はそれが許される音楽が少ない気がして。同期に支配されて、いつどこで聴いてもノリも何も同じ感じになるような音楽が増えてる。それはいいことかもしれないけど、僕らは何にも支配されることなく、それが許される状況で音楽をやってるから、それならとことん人間らしくやろうと。

団長:"我々はこういうバンドです!"というものを毎回見せたくて。ハード・ロック、ヘヴィ・メタルをやってますけど、あくまでもメロディ優先のバンドですからね。