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INTERVIEW

Zemeth

2017.06.28UPDATE

2017年07月号掲載

Zemeth

インタビュアー:山本 真由

北海道出身の22歳、ヴォーカル/ギター/コンポーザーを務めるJUNYAによる、哀愁歌謡ドラマチック・メロディック・デスメタル・プロジェクト"Zemeth"。なかなかバンド形式だと実現し難い、個人のこだわりが隅から隅まで行き届いたサウンドを生み出すアーティストだ。そんなZemethの1stアルバム『ROUGE NOIR』には、大きく影響を受けたというGYZEのRyojiがゲスト・ギタリストとして参加。ゲーム音楽のスケール感、そして歌謡曲やラテン音楽の哀愁を取り入れ、メタル界に新風を巻き起こす存在感を持った彼に、そのマニアックな音楽的ルーツから今作に至るまでを詳しく語ってもらった。

-"Zemeth"は、ヴォーカル/ギター/コンポーザーを務めるJUNYAさんによるプロジェクト、ということですよね。Zemethとしての活動はいつごろ始動したのでしょうか?

私が19歳のときに作ったデモが始動のきっかけです。そのころ音楽の方向性について、とても悩んでいた時期だったのですが、ちょっとした気の緩みで骨折して、手術をして入院を数ヶ月してしまいまして。そのときかなりブルータルな気持ちになったので、"デスメタルをやろうかな"っていうとても意味不明なきっかけです。院内で4曲ほどデモを作りました。

-Zemethを始めるより以前は、どのような音楽活動をしていたのでしょうか?

高校生のころ、VOCALOIDの楽曲を何曲か発表しています。しかし、楽曲の曲名を改変され無断転載されるという盗作事件に遭って炎上したり、そもそもVOCALOIDの声が苦手だったり、その界隈のコミュニティ的な部分が自分と合わなかったので、活動はフェードアウトしてしまいました。

-オフィシャル・サイトによると、音楽を始めたきっかけが、Falcom Sound Team jdk(※ゲーム会社 日本ファルコムのサウンド・スタッフ・チーム)によるゲーム音楽がきっかけということですが、音楽を始めるにあたって、最初に手にした楽器は何でしたか?

実はDTMからなんです。まず私の音楽の原点が"イースVI-ナピシュテムの匣-"というゲームの「MIGHTY OBSTACLE」という曲なのですが、そのサビの隙のない完璧な美しいメロディとベース・ライン、コード進行、攻撃的でヒロイックなサウンドに魅せられた私は、12歳のときにDTMを始めました。現代っ子ですね。そして、15歳のときの学校の授業でギターを手にしました。そのときは授業で弾く曲があまりにも退屈だったので、サボって自分の好きな曲ばかり練習していたんです。歌うことはずっと好きで、実家近くの浜辺でいつも愛犬と一緒に歌っていました。

-フェイバリット・アーティストとしては、ゲーム音楽のアーティストだけでなく、IN FLAMESやTHE BLACK DAHLIA MURDERといったメロディック・デスメタル・バンドを挙げていますね。今のIN FLAMESはメロデスではないかもしれないですが......。メタルを聴き始めたきっかけは?

日本の403というグループの楽曲がきっかけです。自分が好む音楽がヘヴィ・メタルということに気づいたころで、中学校のメタラー教師にスラッシュ・メタルや聖飢魔IIを教えていただいたこともきっかけのひとつです。そこからいきなりド辺境メロスピにのめり込んだあと、ペイガン・メタルや初期IN FLAMESでデスメタルに触れました。たぶん自分はネオクラシカル・メタルが一番好きですね。

-スペインのフォーク・メタル・バンド、MAGO DE OZなんかもフェイバリットに挙げられていますが、民族音楽とロックの融合は、Zemethのどこか歌謡曲の匂いのする哀愁を帯びたメロディにも繋がっていると思います。そのあたりにもこだわりが?

はい。スパニッシュ・メタルに限らず、スペイン語圏の人々の感性やメロディ・センスはとても日本人と共通していて、とにかく哀愁命なんですよ。なので、ラテン・ポップスやサルサからの影響はとても大きいです。フラメンコはJ-POPでも多用されていて日本人にも馴染みがありますよね。

-様々な音楽からの影響はあったとしても、それらをすべて自分のものにして表現していくのは、難しいことですよね。メロディック・デスメタルを基調としつつも、ゲーム音楽の壮大さと物語性、フォーク・メタルや歌謡曲の哀愁、ジャズのエッセンスも織り交ぜたピアノ......という非常に個性的なZemethの音楽性は、どのように確立されていったのでしょうか?

私は常に最高のメロディを作るという目標のために作曲しています。もはや目標というより執念ですね(笑)。なのでジャンルや音楽性はあまり意識していません。ただ私の楽曲から個性を感じていただければ嬉しいです。"Zemeth"というジャンルとなることができるように、2ndアルバムは今の形態からさらに進化した楽曲を披露したいと思っています。

-JUNYAさんには、ヴォーカリストとして、ギタリストとして、コンポーザーとして、曲作りや演奏の中でそれぞれ違った視点があるのでしょうか?

実はコンポーザー視点のみで動いています。主役は常に私ではなく楽曲という考えです。ただ自分のやりたい表現は自分しか理解できないので自分自身で歌って演奏します。下手なので2ndアルバムまでにはちゃんと練習します!!