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INTERVIEW

Rie a.k.a. Suzaku

2017.05.24UPDATE

2017年06月号掲載

Rie a.k.a. Suzaku

インタビュアー:荒金 良介

メタル・バンドを率いたり、山本恭司(BOWWOW)などベテラン・ミュージシャンとも数々の共演を果たすRie a.k.a. Suzaku。これまでバンド形態やソロ活動でインスト作品を発表したりと、ハード・ロック/ヘヴィ・メタルを主軸に活動スタイルは多岐に渡っている。そして、今回はex-快進のICHIGEKIのヴォーカリスト 青木コータを全曲フィーチャリングし、4曲入りの8thシングル『Don't Hide Your Face』を完成させた。彼女は"ロック・ギタリスト&コンポーザー"として、ここに来て改めてラウド/メタルに焦点を絞ったヘヴィなサウンドに迫ってくる。激ロック初登場ということもあり、彼女の生い立ち(家庭環境)を含めて、根っからの音楽マニアっぷりが炸裂する面白いテキストになったと思う。必読です!

-よろしくお願いします。

(筆者のTシャツを見て)お母さんが好きなTOOLのTシャツを着てますね?

-えっ、お母さん、TOOLを聴くんですか!?

はい。ウチはメタル一家で、お父さん、お母さん、お姉ちゃんも好きなんです。洗濯のときは黒いTシャツ一色になります。

-はははは、最高です!

お父さんがギターをやっていて、お母さんがそれに惚れ込んだっていう、ふたりの出会いがそもそも音楽ですから。で、"子供が産まれたら、音楽をやらせよう!"って(笑)。騙し騙しメタルを聴かされて、朝ご飯のときにもBON JOVIやAEROSMITHが流れてました。家にはヘヴィ・メタル、ジャパメタ、プログレ、ブラック・メタルの棚がありますからね。

-それで影響を受けたアーティストにCAMELの名前もあったんですね。

CAMELは大ファンで、お父さんは初来日公演に行ってるし、去年私も2日間観に行って、もう泣いちゃいました。ウチのお母さんはファンクラブにも入ってますから。

-そうなんですね。Rieさんが音楽をやるきっかけは、4歳のころに始めたエレクトーンですか?

そうですね。お姉ちゃんがヤマハ音楽教室に通っていたので、それについて行ってました。家にもエレクトーンがあったし、習う前から遊んでましたからね。テレビで聴いた音楽を自分でアレンジしたり、THE BEATLESの「Let It Be」(1970年リリースの13thアルバム表題曲)とかポップな曲やゲーム音楽も好きだから、"FF(ファイナルファンタジー)"の譜面を買って弾いたり、好き勝手に弾いてました。

-そして、中学生のころにクラシック・ギターを始めたんですよね?

X JAPANを小学6年で聴いて、HIDEが難病の少女と交流する姿を見て、音楽で人に生きる勇気を与えられるんだなと。それでギターを弾きたいと思うようになりました。お父さんもギターを弾いていたし、通っていた中学にクラシック・ギター部があって、結構名門だったんですよ。それが運動部並みに朝練、午後練もあって、夏休みも毎日練習みたいな。

-完全に体育会系ですね(笑)。

スパルタでした。クラシック・ギターをやりつつ、エレキも弾きたいと思って、親に頼んで安いHIDEモデルのギターを買ってもらい、家でもX JAPANを耳コピして独学で練習しました。

-耳コピもできたんですね。

聴いていた洋楽がマニアックだったから、譜面が売っていなくて、耳コピするしかなくて。ギターをやるうえでは耳が良くないと、上達しないと思いました。ちなみにお父さんはDEEP PURPLE、Jeff Beck世代で、家族4人でANGRAのライヴを観に行ったり、お姉ちゃんとは毎年"LOUD PARK"を観に行ったりしてます(笑)。お姉ちゃんは格闘家なんですけど、ジャガー横田の弟子で、入場テーマは私の曲を使ってます。たまに私もリングの上でギターを弾くんですよ。

-今作の「Don't Hide Your Face」(Track.4)のMVもリングで撮影していて、Rieさんも女子プロレスラーのような衣装を着てますよね。

はい。だから、ヘンな姉妹なんです(笑)。お母さんがプロレス好きで、お姉ちゃんを連れて行ってたから......こんな姉妹になっちゃいました。

-(笑)

お母さんはプログレ、日本のインディーズも大好きで。JURASSIC JADEのライヴも観に行かされたし、GASTUNKとかそのへんも好きですね。海外のROYAL HUNT、FAIR WARNINGも好きで。和田 誠さんが好きで、"McCoy CLUB"(※和田 誠のファンクラブ)にも入ってました。その会報誌でイタリアのLABYRINTHの1stが紹介されて、それを聴いて、私はメタルにハマッたんです。それからHELLOWEENの『Better Than Raw』(1998年リリースのアルバム)を聴いて、最初のギター・ヒーローはRoland Grapowになり、北欧メタルも聴いて、CHILDREN OF BODOMのAlexi Laihoが一番のギター・ヒーローなったという。そこからジャクソンのランディVを弾くようになりました。今はESPを使っていて、もともとランディVを使っていたんですが、2本とも盗まれてしまって。で、AlexiがRandy Rhoadsが好きと言うから、Ozzy Osbourneも聴いて......『Tribute』(1987年リリースのライヴ・アルバム)は大好きですね。

-「Suicide Solution」のあとに始まるギター・ソロは鳥肌モノですよね。

やばいです! 「Goodbye To Romance」のギター・ソロはスタジオ盤とニュアンスが違いますからね(※Rudy Sarzo著『Off The Rails』を読んだとか、Randy話を延々と語る)。

-この話で朝を迎えそうなので、話を戻しましょうか(笑)。

そうですね(笑)。高校ではバンドを組めなくて、自分のレベルも知りたかったから、専門学校に行ったんですよ。そこでもメタル好きはあまりいなくて、友達もできず、ひたすら家で練習してました。

-肩書きは"ロック・ギタリスト&コンポーザー"になってますよね?

自分で全部曲を書くし、ソロは自分で作詞もしてます。今回は初の試みで、ヴォーカルに歌詞を書いてもらおうと。

-これまでの作品もインストだったりバンド形態だったり、幅広いアプローチを取ってますよね。いろいろやりたい気持ちが強いんですか?

いろいろやりたいし、社長がインスト好きなんですよ。

-社長の意向も汲んで(笑)。あの、Rieさんの中で"メタル・ギタリスト"というイメージに縛られたくない気持ちもあります?

昔はメタル以外、音楽じゃねぇと思ってました(笑)。でもいろんな音楽を聴くと、それぞれに良さがあるし、それを融合させることで、自分の音楽になるから。インストをやったりいろんなゲストと共演したりして、こういうギターを弾きたいという気持ちが強くなって。

-というと?

やっぱり人の心に訴えるギターを弾きたくて。速弾きとかテクニカルなものだけに固執すると、大道芸になるし、ライヴ後に耳や心に残ってなくて。1音のビブラートだけで泣かせるギターって、ライヴ後にも余韻に浸れますからね。歌モノやインストでも、常にメロディアスで耳に残る曲は意識してます。そこは自分の土台であり、核になってますね。人の曲でもサビを聴いちゃうんですよ。そこは一貫してます。

-その考えはどこから?

アニソンにはメタル要素もあるし、いいとこ取りで雑食系の音楽なので、曲が面白いんですよ。アニソン系はIKUOさんもそうですけど、上手い人がたくさんやってますからね。テクニックはあるけど、楽曲重視で、聴く人が聴けばすごいことをやってるみたいな。それがかっこいいなと。