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INTERVIEW

lynch.

2017.05.29UPDATE

2017年06月号掲載

lynch.

メンバー:葉月(Vo) 玲央(Gt) 悠介(Gt) 晁直(Dr)

インタビュアー:吉羽 さおり

昨年末、ベーシスト 明徳が大麻取締法違反で起訴されてバンドを脱退し、ライヴ活動を自粛していたlynch.。それから4月18日に"THE JUDGEMENT DAY"と銘打ったワンマン・ライヴを行い、リスタートを切った。このタイトルは、2010年の現メンバー4人でのインディーズ・ラスト・ツアーにちなんだもので、再びここから、バンドとしての思いを果たすべく、重くも新しい一歩を踏み出す意志が込められた。そしてその思いを形にしたのが、Jや人時など名だたる5人のサポート・ベーシストを迎えて制作された『SINNERS-EP』である。lynch.の持つ武器を引き出しつつ、新たな輝きも加えた、第一声に相応しい内容だ。

-まず、ライヴ活動の自粛から今作『SINNERS-EP』に至るまでは、lynch.としてはどんな思いがあったのでしょうか。

葉月:再始動するという選択肢以外はまったくなかったので、それは大前提としてあって。いつどのように復活するのかを、ずっと考えていました。やっぱり、良くも悪くもあの事件によって注目が集まっているのは感じたので。再始動したときにCDがあった方がいいなと。それがシングル以上のサイズで、且つインパクトのあるものにしなきゃなということで、じゃあ何をするのかっていうところで、全曲ベーシストを変えるというところからスタートしました。

-曲についてもすべて、新たに書き上げたものですか。

葉月:「KALEIDO feat. T$UYO$HI」(Track.4)と「SORROW feat.YUKKE」(Track.6)は、昨年のうちからありまして。あとはほぼ書き下ろしですね。

-今回のゲスト・ベーシスト5人は、lynch.の幅広い人脈が活かされていて。T$UYO$HI(The BONEZ/Pay money To my Pain)さんなど、意外に思える方もいますね。

葉月:T$UYO$HIさんは、僕がPTPのアルバム『gene』(2013年リリースの4thアルバム)に参加していたりするので、"あのときやったから、やってくださいよ"みたいな感じで(笑)。"わかった"っていう話でしたね。Jさんや人時さんは、完全なる僕のルーツなので、絶対にお願いしたいなというのはあったんです。それで、熱烈な長文のメールを送らせていただいて。YASUI(YOSHIHIRO YASUI/OUTRAGE)さんは、先輩の紹介ですね。

-OUTRAGEのYASUIさんは、地元が同じ名古屋ですよね?

葉月:そうなんですけど、僕はそこまで親交はなかったんです。

玲央:対バンのときに、ご挨拶するくらいで。

葉月:それで、今ベースを弾いてくれる人を探しているという話を先輩にしたときに、"それ絶対、YASUIさんでしょう"って話になって。今からメールするからっていう感じで(笑)。そしたら、"全然やるよ"って言ってくださったんです。それなら、メタルの曲が1曲あるから、その曲をお願いしますと。

晁直:YASUIさんのベースにすごく感動しましたね。メタルの曲のベースっていうものがまさに具現化されて、嬉しかったです。

葉月:YUKKE(MUCC)さんに関しては、悠介君が。

悠介:仲良くさせてもらっているので、たぶんOKしてくれるだろうなと。そしたらふたつ返事で、快くOKしてくれました。

-ベーシスト選びではインパクトはもちろん、ルーツとなる人などバンドとして意味がある人を呼んでいるということですね。

葉月:そうですね。意味というよりも、純粋に弾いてほしい人に集まっていただいたんです。集まると思わなかったんですよね、こんなメンツが。ダメ元でオファーしている方もいますし。そしたらまさかの全員OKという奇跡です。

-どの方にどの曲をお願いするかということも踏まえ、曲作りはどの段階で行っていたんですか?

葉月:昨年仮オファーを出して、"もしまったくナシでなかったら、正式なオファーと共に曲を送らせてください"ということを、Jさんなどには言っていたんです。そしたら、"了解"みたいな返事だったので、"ありなんだ!?"っていう衝撃から始まり(笑)。そこから曲を作る際には、この人にはこういう感じかなとは意識しましたね。

-5人のベーシストが入ることでバラエティに富んだ内容になっていますが、聴いていると作品を通してひとつのドラマがあるようにも感じられます。ここに至るまでのバンドの流れや、心の内も音や歌詞にメタファーとして入っていて、これまでの作品とも違う、エモーショナルな内容だとも思いました。

葉月:ストーリーがありますね。まぁでも、自ずと出ちゃった感じというか(笑)。滲み出ましたね。

-「KALEIDO feat. T$UYO$HI」と「SORROW feat.YUKKE」はもともとあった曲ということですが、歌詞もそのときにはあったものだったんですか。

葉月:まったくですね。「KALEIDO feat. T$UYO$HI」もワンコーラスくらいしかなくて。いずれ出そうくらいの気持ちだったんですけど、今回こういうことになったので、ちゃんと完成させました。歌詞は、歌を録るギリギリにならないと僕は書かないので、何もなかったんです。

-「KALEIDO feat. T$UYO$HI」はT$UYO$HIさんがプレイしているからそう聞こえるのもありますが、亡き人を思った曲で、PTPにも宛てて歌っているように感じますね。

葉月:あぁ。まぁ、そうっちゃそうというか、違うんですけども(笑)。たしかに、リンクはしますね。僕のプライベートな友人が亡くなってしまったので、その人に宛てて書いたものだったんですけど、T$UYO$HIさんがいるからK君のことにも見えますしね。他の方には送っていないんですけど、唯一T$UYO$HIさんにはベースを弾いてもらう前に歌詞を送ったんです。

-そうだったんですね。

葉月:T$UYO$HIさんは、歌詞を見て思うところもあるだろうなと思って。込められるものもあるだろうなと。