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INTERVIEW

DON BROCO

2017.05.16UPDATE

DON BROCO

Member:Rob Damiani(Vo)

Interviewer:村岡 俊介(DJ ムラオカ)

2月25、26日に[ONE OK ROCK 2017 "Ambitions" JAPAN TOUR]大阪城ホール公演のスペシャル・ゲストとして初来日を果たした4人組UKロック・バンド、DON BROCO。目下の最新アルバム『Automatic』が本国UKチャートで6位を記録し、勢いそのままに日本デビューも噂されるDON BROCOのリード・ヴォーカル、Rob Damianiに国内メディア初取材を敢行。日本の印象からバンドの生い立ち、現在制作中のアルバムについてなどを語ってもらった。

-昨日日本に到着したとのことですが、大阪の街を見て回ったり日本食を食べたり観光したりと堪能できていますか?

昨日は寿司を食べに行ったんだけど、本物の日本の寿司を食べられてよかったよ。そこで1時間くらい食事をしてから、いったんホテルに戻って寝て、それからまた夜に繰り出したんだ。たぶん、大阪のメインストリートだったと思うんだけど、そこでいろいろ見て回ったよ。たこ焼きも食べたしね。本当に、退屈することがなくて、食べるものはみんな新鮮で美味しくて、楽しかったよ! 初日の夜としては、本当に大満足だね。

-メンバー4人全員日本は初めてですか?

全員、今回が初めての日本だよ。

-アジア圏も初めてですか?

実は以前タイに行ったことがあるんだけど、僕が行ったのはリゾート地だったから、そこは西洋化されていて、アジア的な雰囲気は味わえなかったんだ。だからこうやって日本に来て、独特の文化に接することができて、すごく嬉しいんだ。

-なるほど。今回、激ロックとして初めての取材ですので基本的なことから教えてください。あなた自身どういった少年時代を送ってきたのでしょうか?

僕とSimon(Delaney/Gt)とMatt(Donnelly/Dr)はベッドフォードというエリアで一緒に育って同じ大学で友達になったんだけど、今現在は音楽の絆ですごく強く繋がっているんだ。ベッドフォードは、ロンドンから北に1時間くらいで行くことができるロンドンのベッドタウンなんだけど、そういったロンドンに位置的に比較的近い環境でバンド活動ができたっていうのもよかったかな。すぐにロンドンにライヴを観に行けるし、自分たちも演奏しに行くのが楽だからね。あと僕たちは実家暮らしだったんだけど、僕たちの親はすごく理解があって、バンド活動を手厚くサポートしてくれていたんだ。普通、イギリスの親って子供がある程度の年齢になると、"自立しなさい"って言って子供を家から追い出すんだけど、僕らの親はバンドのために協力してくれて、実家暮らしを続けることができたからバンドにお金を使うことができたんだ。すごくありがたいことだよ。友達のバンドは、ロンドンで生活するのは大変だから、バンドを続けるのは経済的に厳しいって言ってたし。そういった面では、親のサポートにもとても感謝しているよ。

-あなたたちは5 SECONDS OF SUMMER(5SOS)やBRING ME THE HORIZON(BMTH)など世界屈指のアーティストのサポートを務めてきましたが、その経験から学んだことがありましたら教えてください。

今挙げたふたつのバンドから学んだことはたくさんあるよ。5SOSのサポートは、自分たちにとって初めてのアリーナ公演だったんだ。それまでは、そんなに大規模な会場でライヴをやったことがなかったから、日本に来て今日みたいに大きな会場でやる前に経験しておいてよかったよ。広い会場だと、リード・ヴォーカルとして歌だけじゃないスキルが必要だと思うんだ。オーディエンスを盛り上げるようなパフォーマンスという部分でも学んだし、大きな会場でツアーを組んでいると、大勢のスタッフが働いていて、すごく集中してすべてがうまくいくように仕事をしてるんだ。バンドだけじゃなく、そういうプロフェッショナルな姿を見ることができたという面でも、すごく学ぶことが多かったよ。特に最初のころはバンドをやっているとどうしても、ライヴの高揚感でそのあとのパーティーで飲みすぎちゃって、翌日声が出なかったりとかもあったけど、プロとしてやっていくには、声も大事にしなきゃいけないし、安定してバンドを持続してことも学んだよ。BMTHに関しては、彼らのライヴはアツくて、爆発的にエネルギッシュで。その彼らのライヴにかける情熱、"これが最後のライヴかもしれない"っていうくらいの真剣さとか、そういうことをすごく学んだんだ。だから自分たちも"これが最後かもしれない"っていう思いでやっていかなきゃいけないなって思うよ。もちろん喉を潰しちゃいけないけどね。それくらいの気迫で臨むという姿勢はすごく勉強になったよ。

-そういったバンドとの共演も経験しながら、ご自身のUKでのヘッドライナー・ツアーも大盛況のようですね。2015年リリースのアルバム『Automatic』はUKチャート6位と素晴らしい結果を残していますし、ネクスト・ブレイク・アーティストとして注目されていますが、自分たちが本国を中心にかなりキテる状況ということについてどう感じていますか?

ありがとう(笑)。バンドのメンバーとは、自分たちの音楽に対して厳しい姿勢をとっているんだけど、だからこそ、すごく大きな目標や夢を掲げて"自分たちは世界で一番ビッグなバンドになる!"って想いで活動してるんだ。バンドによっては、ライヴをやったり、アルバムを作ったりして活動できるだけで満足してる奴らもいると思うけど、僕らは上へ上へと進みたいと思っている。だから、そうやって評価してもらえるとすごく嬉しいんだ。これまで2枚のアルバムを出して、少しずつライヴ会場が大きくなって、ファン・ベースも広がって、たくさんの人に聴いてもらっていると実感しているから、次のアルバムがまた僕たちをネクスト・ステップに押し上げてくれる作品になることを、すごく期待しているし楽しみにしてるよ。僕たちはメンバー全員、誰もひとつのところに収まっていたくないし、止まっていたくないので、常に進化していきたいって思っているよ。次のアルバムを出したら、UKのミュージック・シーンを騒がせるようなムーヴメントを起こしたいって思ってる。

-新作は、現在制作中ということですか?

そうだよ。

-どんな作品になりそうですか?

夏ごろにリリース予定のニュー・アルバムは、これまでの2作品とはまったく違うものになってるよ。これまでとの大きな違いは、とにかく作曲やレコーディングのプロセスがすごく早かったこと。BMTHとのツアーが11月に終わって、4月からはSTATE CHAMPSと一緒にアメリカを回る予定がすでに組まれてたから、11月のツアー終わりから3月までの間にアルバムを作らなきゃいけないって期間が限定されてたんだ。だから、すごく集中して制作したから、"今のDON BROCO"っていうものがギュッと詰まったアルバムになってるんじゃないかと思うよ。今の時点で、すべての楽器の演奏は録り終えていて、僕のヴォーカルはまだ半分くらいなんだ。だからロンドンに帰ってから、仕上げの作業をしなくちゃいけない。本当は、日本に来る前にやっておきたかったんだけどね(笑)。サウンド的には、今までやっていないことをやりたい、これまでと同じようなものではダメだという気持ちがあるから、常に前進していくことが大切で、チャレンジすることが僕らの重要課題なんだ。特に、ロック・ミュージックをやっていると、新しいことにチャレンジするということはすごく大事なことだと思うし、自分たちが影響を受けたような、そして今も聴いているようなジャンルの音楽をミックスして、自分たちなりに消化して自分たちのサウンドにするってことは、やっていて楽しいし、ミュージシャンとしての醍醐味だと思うんだ。あとは次のアルバムのサウンドは、すごくハードなロック・サウンドになると思うよ。ヘヴィでしっかりしたサウンドのアルバムになっていると思うから、ライヴでみんなの前で演奏するのが楽しみだし、すでにツアーも決まっているから、ライヴを想定した音作りにしようと考えてるよ。

-最後になりましたが、本日のライヴについてお願いします。大阪城ホールは1万人以上収容という、大阪では最も大きな会場です。初めての日本公演がその大阪城ホールということで、ライヴを控えて興奮していますか? また大阪城ホールでどういったパフォーマンスをしようと考えていますか?

そうだね。ここ数ヶ月スタジオにこもっていたから、すごく久々のライヴなんだ。リハーサルもあまりできてないんだけど、そのぶん溜まってるエネルギーをすべて本番のステージで爆発させられると思ってるよ。今自分たちが持っているものをすべて出して、ONE OK ROCKのファンの子たちにも届けられたらなと思う。ライヴをやるにあたっては、みんなとの一体感を楽しみたいと思っているから、みんなの反応をもらって、それを新たな力に変えて、またみんなに返すことができたら最高だよね。ONE OK ROCKのファンにも気に入ってもらえたら嬉しいな!

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