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INTERVIEW

ROA

2017.04.11UPDATE

2017年04月号掲載

ROA

Member:Masatomo(Vo) SHU(Gt) TONO(Gt) Miyo-C(Ba) AKABA(Dr) Moroboshimann(津軽三味線)

Interviewer:山口 智男

-そんなときはMiyo-Cさんがベースで支えるわけですか?

Miyo-C:いや、自分もそうなるってことは、ライヴでは結構あります(笑)。

TONO:そうなんですよ。そこはベースが支えろってときに客を煽っていることもありますからね(笑)。

Miyo-C:でも、ライヴの醍醐味ってそこじゃないですか。

-Miyo-Cさんのスラップ・ベースがいいアクセントになっていると思いました。

Miyo-C:でも、「Abracadabra」(Track.2)と「唸ルシスト」(Track.10)の2曲ですけどね。

AKABA:それだけ印象が強いんだよ。

Miyo-C:そういう欲があるんでしょうね(笑)。「唸ルシスト」のイントロは、僕が弾いていたフレーズを、AKABAさんが拾ってくれたものなので、その曲は特に思い入れがあるんですよ。

AKABA:家でMiyo-Cとふたりでギターを弾いていたら、「唸ルシスト」のイントロのギターを弾き始めたんで、それいいじゃんって。

Miyo-C:俺はそのあと、"お疲れさまです"って寝ちゃったんですけど、起きたら曲ができてたんですよ。

Masatomo:ノリが若干、異色な感じがするよね。だから他の曲と比べて、際立って聴こえるんですよ。

-AKABAさんのドラムは結構多彩ですが。

AKABA:自分で曲を作って、それをリリースするって、このバンドが初めてなんですよ。それ以前は人が作った曲にドラムを当てるってことしかやってなかったんですけど、今回、感じたのは、自分で曲を作るとドラムってこんなに単純になるんだってこと。すっげぇ簡単じゃん、このドラムって(笑)。逆に言うと、このバンド以前はシンプルってことに着目したドラムを叩いてなかったんだなって、違った自分を発見できた気がして面白いと思いました。

-それはやっぱり曲を活かしたいからですよね?

AKABA:そうですね。歌のメロを聴かせたいんだよなとか、ここギターのフレーズ最高なんだよなって。いい意味で削ぎ落とすことができていると思います。

-Moroboshimannさんはいかがでしたか?

Moroboshimann:脳トレでした。AKABAさんが作ったものを再現することに徹するわけなんですけど、再現しようがないものもある。それをどう弾くか、考える苦しみを聴いてくれる人にも知ってほしいです(笑)。 

-一番苦しんだのは?

Moroboshimann:全曲ですよ。苦しくなかったのは1曲目の「He is rule(inst.)」だけ。これは僕がフリーで弾いたものに曲をつけてくれたんですよ。三味線をかじった人に、ぜひ弾いてほしいなぁ。「弐環」(Track.7)なんてすごく練習になりますよ。

AKABA:彼からしたら、弾けるものなら弾いてみろってことだと思うんですけど(笑)。

Moroboshimann:その曲にすべてが集約されていると思います。

-Masatomoさんは今回、ヴォーカリストとして、どんな挑戦や成長がありましたか?

Masatomo:自分でメロディを書いた場合、自分の範囲内でしかやれないと思うんですよ。でも人が作ったメロディを歌うんで、ものすごく勉強になりました。このコード進行に、このメロディは、俺だったら絶対持ってこないって、曲をもらうたび思いましたからね。しかも、自分のクセを殺して、それを歌うわけだから、俺は今、仮歌を入れる仕事が得意かもしれない(笑)。俺に出せない高さのキーで曲を持ってくるんで、そこはスパルタだなと思いましたけどね(笑)。楽曲のキーを下げると、三味線のチューニングが変わるから、うちのバンド、下げられないんですよ。

-4月30日からはリリース・ツアーが始まりますね?

SHU:二十数ヶ所回って、そのあと、ファイナル・シリーズもやる予定です。

Masatomo:ライヴってやればやるほど磨きがかかるものだから、4月は『OOPARTS』の曲に関してはまだ未完成の状態のライヴだけど、最後には完成した状態になっていると思うんで、それぞれと比べられないライヴになっていると思います。

SHU:それを言ったら完成したライヴを観たいと思うんじゃない?

Masatomo:未完成が悪いとは限らないからね。まぁ、ツアーは楽しくやりたいっていうのが一番ですけどね。

AKABA:完成に向かうんだけど、結果、未完成じゃん、どんなバンドも。

SHU:完成させるのは、あなたたちひとりひとりですよ、みたいなね(笑)。

Masatomo:うちのバンド、1本1本劇的に変わるんで、完成を目指していくところも楽しんでいただければと思います。