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INTERVIEW

摩天楼オペラ

2017.04.07UPDATE

2017年04月号掲載

摩天楼オペラ

Member:苑(Vo) 燿(Ba) 悠(Dr) 彩雨(Key)

Interviewer:杉江 由紀

-なお、「AM6:00に針路をとれ」については歌詞の世界がやけにリアルな雰囲気で、そこも非常に面白いなと感じました。この曲調にこの歌詞の内容がマッチングした経緯を、よろしければ教えてください。

苑:別に、最初から"現実っぽい詞を書いてやろう!"とかそんなことを考えていたわけではないんですよ。曲を受け取って聴いているときに、自然と浮かんできたものを詞にしていったとしか言いようがないですね(笑)。

-学生さんや社会人が、朝6時くらいに起きるのは普通のこととして。ロック・ミュージシャンから、このような観点の歌詞が出てくるのがちょっと不思議です。

苑:いやいや、起きますよ! バンドマンでも朝6時から起きてます(笑)。

-すごいですね。朝6時過ぎに寝る、というような話はよく聞くのですが......。

燿:僕は今日、まさに朝6時くらいに寝ました(笑)。

苑:じゃあ、僕は燿と入れ替わりで起きたのか(苦笑)。

悠:僕も今日は6時に起きましたよ。

彩雨:さすがに6時は早いかなぁー。僕は今日、8時起きでした。

-同じバンド内でも、生活スタイルがメンバーによって異なるようです(笑)。

苑:少なくとも、僕は毎日6時から8時の間には絶対起きてます。目覚ましをかけなくても、そのくらいに目が覚めるんですよ。

-それは健康を心掛けてのことなのですか?

苑:というよりは、夜にお酒を飲んでいるとわりと早い段階で眠くなって寝てしまうので、起きるとだいたいそのくらいの時間になるんです(笑)。

悠:うちのバンドは、リハーサルも午前中にあることが多いしね。だから、俺も夜10時くらいには寝ちゃっていることが多いですよ。

燿:みんな、早寝早起きなんだね(笑)。

-さて。ここで再び、話を本題に戻しましょう。今作『PANTHEON -PART 1-』にはタイトル・チューンとなる「PANTHEON」(Track.1)も収録されていますが、こちらは曲も詞も苑さんの手によるものです。作られた当初から、これが表題曲になるであろう予感はあったのでしょうか? それとも、はなから表題曲として作っていかれたものだったのでしょうか?

苑:今回はまず、"ヘヴィ・メタルなアルバムを作りましょう"という話になったときにメンバーみんなで話をしたんですよ。そのとき、"だったら、前に作ってあったあの曲も合うんじゃね?"ということで引っ張り出してきたのが、この「PANTHEON」だったんです。3年くらい前に途中まで作りかけて、しばらくそのままほったらかしにしてあったんですけどね(笑)。燿は当時から気に入ってくれていたみたいで、"これもやろうよ!"って言ってくれたんですよ。それで、今回は改めて編曲をしまして、大サビがついたことにより"これはタイトル・チューンにするのに相応しい曲になったね"となったんです。

悠:もともとは、『AVALON』のときに作った曲だったんだよね。

燿:そうそう。当時から、この原曲についてはメロディがすごくいいなと思って好きだったんです。ずっと気になってはいたし、そこからアレンジはかなり変わりましたけど、今回やっとこういうかたちにすることができて良かったなと思います。

-「PANTHEON」のアレンジにおいて、彩雨さんが留意されたのはどんな面でしたか。

彩雨:ひと言で言うと、仰々しい感じにしたかったです。『PHOENIX RISING』に入っていた「PHOENIX」のときもシンセの音は派手で仰々しい感じにしたんですけど、この曲でもあのブラスの音とかが入ることで、力強く前に進んでいくような仰々しさをうまく醸し出すことができたんじゃないかと思います。

悠:今回はヘヴィ・メタルなアルバムに入れることを前提としていたせいか、3年前の原曲と比べるとかなり壮大になったよね。ドラムに関しても、苑から"この曲の最後のところは、思いっきりやっちゃえばいいんじゃない?"という言葉をもらったので、ここはちょっと頑張ってみました(笑)。

彩雨:この最後のところって、いろんなドラム・パターンが次々と出てきて面白いよね。あのカオス感がいいと思う。走馬灯のように、いろんなシーンが駆け巡る感じで。

悠:あのアイディアも、実は苑からもらったんですよ。"そこはリズムを混ぜればいいじゃん"って。"あぁ、そうか。なるほど!"って目からウロコでした。ドラマー以外の視点からの意見って、新鮮ですごく面白いなと思いましたね。