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INTERVIEW

ONE OK ROCK

2017.01.11UPDATE

2017年01月号掲載

ONE OK ROCK

メンバー:Taka(Vo)

インタビュアー:西廣 智一

2015年にリリースした7thアルバム『35xxxv』が初のオリコン1位を獲得し、アメリカのレコード会社"Warner Bros. Records"と契約を交わして全米デビュー、さらにワールド・ツアーを成功させるなど今や世界基準のバンドへと成長したONE OK ROCK。そんな彼らが、待望のニュー・アルバム『Ambitions』を1月11日にリリースする! Avril Lavigne、5 SECONDS OF SUMMER、そして海外盤にはALL TIME LOWのフロントマン Alex Gaskarthもゲスト参加し、今までにないスケール感に仕上がった今作。"このバンドが夢を叶えていく姿が、誰かの背中を押すきっかけになればいい"と語るTakaが、このアルバムに懸ける思いとは?

-この2年間で海外でのツアーがぐんと増えて、ひたすらライヴをやっていましたよね。こういう活動はTakaさんご自身が以前から望んでいたものだと思いますが、ロック・ファンだったころに思い描いていたものと大きな違いはありましたか?

ずっと聴いてたバンドと一緒にツアーを回れるとか、普通に友達になったとか、そういうことに対する驚きは自分の中にありましたけど、そこまで大きな違いはなかったですね。ただ、自分で行くと決めてやりだしたら行けるんだ、なんでも叶うんだなっていう変な自信は今、余計に持ってしまってますけど。それと、"こいつらヤバいな"と思ったバンドが必然的にブレイクしたとか、そこの自分のセンスや感覚に対しても改めて変な自信が出てたというか。だからこそ、自分が作るものに対しても変な迷いは一切なくなりました。

-日本ではテレビCMに過去の楽曲「Wherever you are」(2010年リリースの4thアルバム『Nicheシンドローム』収録曲)が使用されたことで、この曲が再評価されるという現象もありましたよね。

そうですね。テレビってすごいんだなと改めて思いました。あの曲は初めての武道館(※2010年11月開催)をやる前に作ったアルバムに収録されていて、ファンの間ではそれなりに評価されていたんです。それがテレビという力を借りたときに、またさらに大きなものになって。今もまさにそうなんですけど、"なんでそんなにONE OK ROCKのことを知ってるんですか?"って思う瞬間があるんですね。僕らは別にテレビに出ているわけでもないですし、顔をやたらと露出しているわけでもないのに。ただやっぱり、"ONE OK ROCK"という名前が有名になったのは少なくともテレビで使われたことが大きいと思うんです。見方を変えると、今まで僕たちの名前を全然知らなかった人たちがこんなにもいたんだっていうことにもなってくる。音楽業界の中では少しくらいは有名なのかもしれないけど、そこから一歩外に出たら僕らは有名じゃなかったんだ、とちょっと勘違いしていたことにも気づかされたんです。"あぁ、まだ俺ら全然売れてないわ、大したことないんだ"って(笑)。

-特に最近はセールス的な意味でのヒット作は生まれてはいるものの、一般層への認知という意味でのヒット曲は......。

ないですよね。

-そうなんですよね。そこで「Wherever you are」は、一番その"一般層への認知という意味でのヒット曲"に近い広まり方をしたんじゃないかなと。

なるほど、たしかに。今の時代、ヒット曲を生み出すのは本当に難しいですものね。そういう意味ではすごくラッキーでしたよ、あの曲で多くの人がONE OK ROCKを知ってくれたのは。

-そして2015年には7枚目のアルバム『35xxxv』で、念願の全米デビューも実現。そうやって思い描いていた夢がどんどん叶っていくなかで、バンドとして次にどういうものを制作しようと考えていましたか?

海外でライヴをやっているといっても、アメリカではまだ新人中の新人ですし、ヨーロッパやアジアでもまだまだで、でもYouTubeなどを通じて知っているファンの人たちが、奇跡的にありえないぐらいいるってだけの話なんですよね。現在僕らの海外でのファンは少なからず日本の文化が好きな人たちであって、今まで日本の文化に興味がなくて日本の音楽も聴いたことがない人たちが目覚める確率というのは非常に少ない。だったら、今までやってきたことを同じように続けていては何も始まらないんですよ。僕は守ることが大嫌いなので、海外に出ると決めたちょうど3、4年ぐらい前、絶対に日本で行き着くとこまで行き着いてやるって覚悟を決めて、メンバーやスタッフと一緒に頑張ってきたんです。結果的に、今は日本でいろんな人にONE OK ROCKを知ってもらえている状況があるので、その決断に関しては間違ってなかったなと思います。

-なるほど。

今までのONE OK ROCKは曲や歌、メロディ、歌詞というところがフィーチャーされてきたと思うんです。ただ、今度はそこからどうするのかというときに、もう10年も活動を続けてきたことで、現在のスタイルに少しずつ飽き始めていることに気づいて。たしかにパンク、エモ、オルタナティヴも素晴らしいんだけど、そこからもっとシンプルに削っていって、音楽的なことがやりたい時期なんです。だから、ファンが求めているものを今の僕らが作ることは絶対にできない。ただ、ひとつ勘違いしてほしくないのは、ONE OK ROCKはファンのために音楽をやっているバンドではないということ。このバンドが掲げた夢をひとつひとつ叶えていく姿を見て、それが誰かの背中を押すきっかけになればいいっていうバンドだと思っているんです。だから僕らはこれからも掲げた夢をひとつひとつ叶えていかなきゃいけないし、そこで感じたものが毎回アルバムになっていると思っているんです。今回もまさにそうで、この10年間活動していくなかで確信的なものが確実に増えていって。最初は手探りの状態でやっていくなかで明確にわかるものがいくつかあって、それを持ってやってきたんですけど、今ではそれが僕の手の中にたくさんあるんですよね。その確信を、次のレベルに行くためにまたここからひとつにまとめる。そういう時期でもあり、そういうアルバムなのかなという感じは今すごくしています。

ここでスタートダッシュをかけるんだっていう感覚があった

-それにしても、今作には最近の、例えば海外でBRING ME THE HORIZONのようなバンドが示してきた、スピード感を抑えつつ重いミドル・テンポのビートとクラシカルなサウンドを取り混ぜた、激しいんだけどじっくり聴かせる楽曲が冒頭から立て続けに並んでいて。ファスト・ナンバーは後半にならないと登場しないという、かなり挑戦的な内容だと思うんです。本作への布石は確かに前作にもありましたけど、一気に飛躍したのが今回の『Ambitions』だなと。

そうですね、だいぶ振り切ってますし。僕の中でひとつ、ここでスタートダッシュをかけるんだっていう感覚があったんです。それはここ最近の自分たちの置かれている状況も含めて、海外のバンドとツアーをやったり、彼らの音源も聴いたりして、"今ここで自分が思っていることを表現したら、絶対に大丈夫だと思うんだよな"みたいな根拠のない自信なんですけど。それはアメリカ・ツアーを回ってより感じましたね。