MENU s

激ロック | ラウドロック ポータルサイト

INTERVIEW

FIREWIND

2017.01.25UPDATE

2017年01月号掲載

FIREWIND

メンバー:GUS G.

インタビュアー:今谷 重治

2015年7月にソロ・アルバム第2弾をリリースし、同年11月には"OZZFEST JAPAN 2015"にてOZZY OSBOURNE BANDの一員としてその堂々たるギター・ヒーローぶりを見せつけたGUS G.。そんな多忙を極める彼が、20年弱の活動歴を誇る自身のバンド FIREWINDをついに再始動させた! 新ヴォーカルを迎え、敏腕プロデューサー Dennis Ward(PINK CREAM 69/UNISONIC)全面プロデュースのもと完成させた彼らの新作『Immortals』は、母国の古代ギリシャ戦記を題材にしたコンセプト・アルバムとなった。今回激ロックでは、2017年3月に単独来日公演も控えるGUS G.に、今作に迫るべく電話インタビューを敢行した。


音楽は俺にとって24時間、365日そばにあるもので、どうにもやめられないんだよね


-"OZZFEST JAPAN 2015"での来日が記憶に新しいですが、当時はOZZY OSBOURNE & FRIENDSとして、Geezer Butler(BLACK SABBATH)、Tom Morello(RAGE AGAINST THE MACHINE 他)、Zakk Wylde(BLACK LABEL SOCIETY)、Dave Navarro(JANE'S ADDICTION)という凄まじく豪華なメンツとの共演が実現しました。改めて当時を振り返っていかがでしたか?

あのときは本当に楽しかったよ! 人生最高のひとときのひとつだったね。すごく大規模なイベントだったし、レジェンド的なミュージシャンたちと同じステージに立つ機会に恵まれるミュージシャンはそう多くないから、自分にそんなことが起こったということだけで本当に感謝しているんだ。

-あなた自身もギター・ヒーローとして十分に役割を果たしたと思います。そんなあなたはこれまでにMYSTIC PROPHECY、DREAM EVIL、NIGHTRAGEと、常に2バンド以上を掛け持つという驚異的な活動形態でシーンにその名を刻んできましたが、現在はOZZY OSBOURNE BANDとこのFIREWINDを兼任しつつご自身のソロ活動も並行して進めるという、これまたミラクルな活動形態だと思います。ここまで精力的且つ器用に活動できているのは、ご自身の中で頭の切り替えがうまくできているということなんでしょうか?

まぁ、いつも神経衰弱状態だから(笑)。......というか、音楽は俺にとって24時間、365日そばにあるもので、どうにもやめられないんだよね(笑)。たまに数ヶ月オフができるとすごく変な気がしてしまうんだ。オフに家でくつろいでいるときですら、自宅のスタジオで常に何かやっていて、リフを書いたり曲のアイディアをまとめたりしている。俺がOzzyのバンドに入ってもう7年くらいになる。アルバムも作ったしツアーもやったけど、彼がBLACK SABBATHを再開させたから、OZZY OSBOURNE BANDでの仕事はそんなに忙しくなくなってきたんだ。そのおかげで他のプロジェクトというか、自分のバンドの活動を続けることができた。それからソロの話が持ち上がったのは、FIREWINDが活動休止状態だったからなんだ。いろんな理由があって活動を休止しないといけなかった。8年くらいノンストップでやっていたから、前のシンガー(Apollo Papathanasio)が抜けたのをきっかけに休みが必要だと考えたんだよ。そこに突然降って湧いたようにソロ・プロジェクトの話が出てきたんだ。ソロ・プロジェクトでツアーまでやることになるとは思っていなかったけど、ギグのオファーが来るくらいには成功したから、ツアーに出ることにした。で、さっきの話に戻るけど、俺にとって音楽というのは常にやっているのが当然のものなんだ。ソロがなかったらFIREWINDをやるし、そっちがなかったらOzzyがあるし(笑)。常に何かしらやることがある。音楽の仕事ができるなんて恵まれているよ。

-たしかにあなたを見ていると音楽をやって生きているというより、あなたが音楽そのもの、みたいなところがありますよね。

そう、俺の人生そのものなんだ。俺の家に来ればわかるよ。アンプ、ギター、あと猫くらいしかいないんだから(笑)。生活のすべてがギターと音楽に関わっている。だけど俺にとっては"仕事"って感覚はなくて、"あぁ、今日は仕事に行かなくちゃ"と考えることはないんだ。今も楽しんでるし、今もこれで生活できてるってことは俺ってうまくいってるんじゃないの? と思うよ(爆笑)。

-(笑)それにしても勤勉ですよね。2015年で言うと、ご自身のソロ第2弾アルバム『Brand New Revolution』のリリースがあったり、"OZZFEST JAPAN 2015"での来日があったりと、多忙な1年だったと思われます。そういう状況のなか、『Brand New Revolution』リリース時のインタビュー(※2015年8月号掲載)でFIREWINDの曲がまだ書けていないとのことでしたが、そのときからたった1年ほどで新作を完成させてしまうとは驚きです。今作『Immortals』の制作はどのように進んでいったのでしょうか?

前回1曲もできていないなんて言ってたんだ?

-まだ完成していないという意味だったかもしれません。

そうかもしれないな......このアルバムは面白い話があってね。実はそんなに短い時間で書いた作品ではないんだ。

-おや。

実はここ4年くらいで書き上げているんだ(笑)。別に秘密にしていたわけじゃないんだけどね。2013年にソロをやろうと思ったとき、とにかくひたすら曲を書き続けて作り溜めていた時期があったんだ。いろんな人と曲を書いたり、自分ひとりで書いたりして、ロックな曲やもう少しメロウな曲とかいろいろできたけど、スピード・メタルやパワー・メタルのアイディアは常にあった。で、それは"FIREWINDでやった方が合うかもしれないな"と思って別のフォルダにまとめて、その日が来るまでとっておくことにしたんだよ。そうして数年の間にアイディアが溜まっていったんだ。それとは別にまた面白い話があってさ──2009年に遡るけど、そのころ着手して結局実現しなかったプロジェクトがあったんだ。それがDennis Wardとのプロジェクトでね。

-今回の共同プロデューサーですよね。

そう。PINK CREAM 69なんかをやっているベテランなんだ。彼と一緒に、Bottom Row Managementと仕事をしようとした。HELLOWEENとかをマネジメントしているところなんだけどね、そこでパワー・メタル・バンドを結成して、ギリシャ戦記なんかを取り上げた音楽をやろうなんて話していたんだ。当時俺が書いたのが4曲くらいだったかな。ところが2009年にOzzyから声が掛かって、彼のバンドでやることになった。それでそのときやっていたプロジェクトを全部ドロップアウトして、そっちに加わったんだ。一方、DennisはMichael Kiskeと組んでUNISONICを結成した。それで当時作った曲はみんな棚上げになったんだけど、去年の夏、そのアイディアをひもといてみたんだ。"なかなかクールじゃないか。壮大だし、パワー・メタルだし、FIREWINDっぽく聞こえるな"と思ったよ。そりゃそうだよな、俺が書いてたんだから。......それでDennisに連絡して今度は一緒にそのアイディアをひもといて、もともとあった数曲に俺が書き溜めていたものを加えた。それが今回のアルバムなんだ。