MENU

激ロック | ラウドロック ポータルサイト

INTERVIEW

JILUKA

2016.12.21UPDATE

2017年01月号掲載

JILUKA

Member:荒金 良介

Interviewer:Ricko(Vo) Sena(Gt) Boogie(Ba) Zyean(Dr)

-RHAPSODY OF FIREとかも好きでした?

Zyean:大好きです! 最近はデスメタル、ブラック・メタルが好きで、自分はドラムのテクニカルさを求めているので、そこに辿り着いたんですよ。自分が音楽を聴くときも、すごい! と圧倒されるものが好きだから。

-無茶やってる演奏に惹かれてしまう?

Zyean:人間を超越したテクニックを披露しているバンドが好きです(笑)。他にMAYHEM、DARKTHRONE、DIMMU BORGIR、BEHEMOTHも好きですね。

Boogie:好きな曲はお互いに教え合うんですよ。それはメタルだけに限らないんですけど。

-最近だと、どのへんの音楽を?

Boogie:無限なんですよ(笑)。みんな特定のジャンルを聴くわけじゃなく、流行のJ-POPから濃いメタルまで幅広いですからね。僕はKORNが好きなんですけど、メタルコア、メロデスも聴きますから。

Sena:最近はイギリスのRIXTONというポップ・ロック・バンドもすごく好きだし、プログレ系だと、KANSASも好きです。他にBOSTONも好きで、ハーモニー・ワークがいいなと。あと、最近はBoogieと"宇多田ヒカルいいよね!"って共感したんですよ。

Boogie:あと、僕は人間椅子さんも好きで、あの文学の世界観はV系と通じるものがあるなと。自分たちも、曲の世界観にも浸ってほしいから。

-JILUKAの「Lluvia」(2015年リリースの2ndシングル表題曲)のMVもそうですけど、曲の物語性も大事にしていますよね?

Sena:はい。今回の表題曲のMVも物語チックな仕上がりですからね。曲、歌詞を作るときはストーリーが大事になってくるというか、それでこそJILUKAでしょ! って。僕の性格的に何かしらストーリーが欲しくて。曲の中でも1番、2番の展開を変えたり、最後にどんでん返しというか、こんな展開を持ってくるんだ! って。曲の物語性をどうリスナーに伝えるか、それも活動するうちにわかってきたんですよ。「Faizh」(2016年4月リリースの3rdシングル表題曲)もイントロから世界に浸れるようにシンセ・フレーズを入れたり、情景が見える曲が好きですね。世界観という点では、DIMMU BORGIRにも影響を受けました。サウンドはメタルだけど、映画っぽい印象も受けますからね。

-シンフォニックな要素も強いですからね。あと、例えばNOCTURNAL BLOODLUSTもV系とメタルコア/デスコアの折衷サウンドを掲げているバンドですけど、何かしら刺激を受ける部分もありますか?

Sena:周りが過激な方向に進んでいるなかで音を尖らせようと思ったら、さらに上回るために自分たちを鍛え上げなきゃいけない。そういう意味では刺激を受けているかもしれないですね。V系のエクストリームなシーンを、NOCTURNAL BLOODLUSTのように僕らも盛り上げていきたいです。

-競うわけじゃないけど......。

Sena:そうですね。めちゃくちゃポップに行くか、めちゃくちゃ激しく行くかの、どちらかだと思うんですよ(笑)。僕らの方向性としてポップに行くことはないから。

-そして、今作はバンドとして初の2タイプ形式のシングルですね。

Sena:最初にシングルを出す予定が決まって、そこから曲を作り始めたんですよ。まず表題曲の世界観を出すために「-Defective Debug-」(TYPE-A/Track.1)、「-Blasphemy-」(TYPE-B/Track.1)とふたつのSEを作ろうと。TYPE-Aの「Citrus」(Track.3)はシャッフル調のバラードちっくな曲で、対して表題曲(Track.2)はいままでの中でもより尖らせた音で、両極端なんですよね。だから、JILUKAの王道曲みたいなものも入れたくて、それで生まれたのがTYPE-Bの「Faceless」(Track.3)なんです。かと言って、同じことをやっても意味がないから、実験的な要素も盛り込みました。なので、今回は2タイプになったけど、作っているうちにできたという部分もあるんですよ。

Boogie:やりたいことが増えたから、2タイプで行こうと。

Sena:表題曲と真逆の「Citrus」を作っちゃったから、こうなったのかな(笑)。