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INTERVIEW

Pay money To my Pain 座談会

2016.11.28UPDATE

2016年11月号掲載

Pay money To my Pain 座談会

HER NAME IN BLOOD:TJ(Gt)
NOISEMAKER:AG(Vo)
ヒステリックパニック:Tack朗(Gt/Vo)
インタビュアー:荒金 良介 Photo by 川村 隼也

PTPはラウドロックのパイオニアだと思うんですよ
(Tack朗/ヒステリックパニック)

-Pay money To my Pain(以下:PTP)のコンプリート・ボックス『Pay money To my Pain』がリリースされるということで、3人に話をうかがいたいと思います。まずはPTPとの出会いやエピソードから聞いてもいいですか?

TJ:K(Vo)さんがやっていたGUNDOGの大ファンで。当時は洋楽ばかり聴いていたし、日本のラウドロックはそれほど聴いてなかったんですけど。たしかMTVで「Chair」(2004年リリースのシングル表題曲)のMVを観たときに、"日本にこんなにかっこいいバンドがいるんだ!"と思って。日本のラウドロックを聴く入り口になったバンドですね。こんなすごいヴォーカルはいないと思って、Myspaceでずっと追いかけてました。

AG:懐かしいね、Myspace(笑)。

TJ:で、Kさんがアメリカに行って、Myspaceにも曲を上げていたから、これは何かあるんじゃないかと思って。そしたらPTPというバンドをやるってことで、"オーッ!"となりましたね。

-GUNDOG~PTPという流れで追っていたんですね。

TJ:はい。HER NAME IN BLOODの中でも僕がラウドロックやニューメタルを一番ディグる方で、当時日本で一番好きなバンドはGUNDOGでしたからね。

-どのへんが衝撃的でした?

TJ:Kさんの発音、ギターのリフとか、海外のバンドに負けてないなと。「Chair」のMVでギターの方がガスマスクを付けているんですけど、左利きなんですよ。僕も左利きなので親近感も湧いちゃって(笑)。当時高校生でしたけど、シングルとアルバム(2003年リリースの『Humanity』)は未だに聴いてますね。

-Tack朗さんは?

Tack朗:地元の先輩にあたるcoldrainの"BLARE DOWN BARRIERS"というイベントに遊びに行ったときに初めてPTPのライヴを観て衝撃を受けました。それから音源も漁って、1stアルバム『Another day comes』(2007年リリース)を聴いたときに、バンドマンとしての作曲のメソッドみたいなものを教えてもらいました。「Paralyzed ocean」という曲があるんですけど、2分で終わるんですよ。"えっ、2分で終わっていいの?"と思って、"あれ、もう1回聴こう"みたいな(笑)。

-なるほど。作曲のメソッドで影響を受けた部分というと?

Tack朗:ヒステリックパニックに「VAMP」(2014年リリースの1stミニ・アルバム『センチメンタル・サーカス』収録曲)という曲があるんですけど、PABLO(Gt)さんの6弦の使い方とか、開放弦を使って2ビートを刻むところとか、そのパートだけ聴くと、PTPの影響が出てますね(笑)。

-では、AGさんはどうですか?

AG:俺もGUNDOG時代からKさんは知っているんですけど。俺らの世代は洋楽に憧れていたし、"海外で通用するバンドになる!"と周りのバンドもみんな言ってたけど、その中でいきなり"GUNDOGのK率いるPTPがロサンゼルスでレコーディング"みたいな記事が出たのを覚えてますね。GUNDOGを最初に聴いたときは、"何? この洋楽みたいな日本人は!"と思って。で、俺も1stアルバム『Another day comes』を聴いたときに、一歩先に行かれてる! と思いましたね。音といい、曲といい、すごいなと。そのあとにツアーにも誘ってもらってたんですけど、音楽以外にも、ひとりひとりの人間性や、バンド結成に至るまでのドラマもあったし、PTPは大好きになりましたね。

-一緒に対バンしたときのことは覚えてますか?

AG:覚えてますよ。PTPのアーティスト写真やMVを観ると、ゴリゴリのイメージがあるけど、Kさんはステージに立つとすごく繊細だなと思いましたね。あと、ツアー中に自分の声をすごく誉めてくれたんですよ。海外でも洋楽っぽい声を出せる人と出せない人がいるし、"お前の声はお父さんとお母さんからのギフトだから、感謝しろ!"とKさんに言われて......その言葉は宝物ですね。

-いい話ですね。

AG:自分がリスペクトしてる先輩に言われたから、嬉しかったですね。

-ステージに立つKさんは繊細だったとは、具体的に言うと?

AG:う~ん、どう表現したらいいんだろう。ステージの上で作ってない感じがして。ヘンに喋ろうともしないし、すごく間があるときもあったし、言葉を発してるときもリアルな感じがして。取り繕うこともできたかもしれないけど、人間的な弱さもライヴで見えたから。PTP自体もバンドだなと思いました。奇麗事ではないし、生きているバンドだなと。それはいい曲を書くとか......そういうことじゃなくて、生き方や人間性は作れるものじゃないから。そういう人を目の前にすると、自分もリアルなかっこいい人間になりたいなと。あっ、だから"STAY REAL"(※PTPが2010年に行ったツアーのタイトル)か!

一同:ははははは(笑)。

AG:NOISEMAKERは兄弟(AGとギターのHIDE)で始めたバンドで、学校の後輩のYU-KI(Ba)が入って、ドラムは対バンしていた仲間のUTAが入ったんですけど......。

TJ:へー、そうなんですね!

AG:そう。ありきたりと言えばありきたりじゃないですか(笑)。