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INTERVIEW

SLIPKNOT

2016.10.04UPDATE

SLIPKNOT

メンバー:Clown (Percussion) #6

インタビュアー:KAORU

"KNOTFEST JAPAN 2016"を目前に控え、プロモーション来日をしていたSLIPKNOTのリーダー Clownにインタビューを敢行した。彼がとても愛に溢れている人物であることは周知の事実だが、今回インタビューをしてみて、その愛の深さと誠実な言葉の数々に改めて感銘を受けた。苦悩を抱えながら、今もなおClownと他のメンバーがSLIPKNOTにどれだけの愛情を持ち、すべてを注いでいるかということは、カリフォルニアで開催された"Ozzfest Meets Knotfest"で実現した2ndアルバム『Iowa』完全再現ライヴにまつわる話からも伝わってくるだろう。そして今年11月に開催される2回目の"KNOTFEST JAPAN"は、初回に引けを取らない豪華ラインナップとなっている。そこでSLIPKNOTがどんなライヴを披露するのか、今からとても楽しみだ。

-日本で二度目の開催となる"KNOTFEST JAPAN"が迫ってますが、そのプロモーション来日をしてくれたことをとても嬉しく思います。ファンと交流したりメディアに出演する中、昨日は(※取材日は9月14日)日本の名所である青木ヶ原樹海の観光を楽しんでいたそうですね。あなたのアートへインスパイアされるものはありましたか?

すごくインスパイアされたし、とても美しかったね。本当に素晴らしかった。俺はアートを作るとき、行く先々で作品のドット(点)となるものを集めていて、最終的にそれが組み合わさったものが形になるんだけど......溶岩でできた大地に木が生えていて、その根っこがうねうねと溶岩の中を出たり入ったりしている光景を見たときに、"これだ!"と思った。それが何を意味するか自分ではわからないんだけど、脳みそに強く焼きついてる。今回の旅ではいろんなものを見たけど、あの光景が一番だし、残るとしたらあれしかない。そのドットがいずれ結びついて形になったらいいなと思うよ。

-そのドットがSLIPKNOTの、そしてあなたのアートとして反映されるのが楽しみです。

日本のモデルで"ゆら"という友達がいるんだけど、そこで彼女と撮影して次のSLIPKNOTのイメージに使えたらいいなと思っているよ。昨日、あるバンドのベーシストのラジオで話したんだけど(※RIZEのKenKenがホストを務めるJ-WAVEの番組"AVALON")、そのラジオに出ていた女性が2才のころから日本舞踊をやっていたそうなんだ。彼女は"着物を着てこうするんですよ"って写真を見せてくれた。白塗りをして赤い線が入っていて......それはすごく美しくて、すごく怖いと思った。だから、ゆらにそういう衣装を着てメイクもしてもらって、樹海でビデオを撮りたいと思っている。樹海に行く前にゆらに"どういう場所なの?"と聞いたんだけど、彼女はネガティヴなことを一切言わずに、ポジティヴなことだけを伝えてくれたんだ。実際にどういうことが起こっている場所かっていうことを俺は知っているけど、そういうことじゃなく、とにかく美しい場所なんだってことを素直に感じることができた。だからそのアドバイスはすごく良かったし、ありがたかったよ。

-そうだったんですか。ファンとして、そして日本人としてとても興味深いアートになりそうなので、実に待ち遠しいです。

ただ、例えば『.5: The Gray Chapter』(2014年リリースの5thアルバム)のジャケットは、リリースされる5年前に考えたものだったんだ。アルバムを作るという話もない段階だったけど、ピンとくるものがあって、そういうドットを集めていった結果がああいうアートワークになった。だから11月のKNOTFESTのときに撮影しても、すぐにアルバムができるということではないんだけどね。ただひとつのアートとして作っておいて、いざというときに引っ張り出そうと思っているよ。写真は撮るけど誰にも見せないし、教えたりもしない。そして自分でもあまり見ないでおいて、いざ作るというときに自分がどう感じるかを大事にしたいし、今回もそのドットを集める作業のひとつだよ。日本舞踊や白塗りのイメージなんかも昨日初めて知って考えたことだからね。これから2、3年、次のアルバムができるまでにどれだけのドットが集まるかわからないし、実際にアルバムができてから結びつけていきたいなと思ってるよ。

-それではKNOTFESTについてお聞きします。まずKNOTFEST JAPANは2014年に初めて開催されましたが、改めて初回を振り返ってみて、印象に残っていることはありますか?

VIPチケットでバックステージ・ツアーの企画があったんだけど、どうやったら俺がプレイしているときの気持ちをわかってもらえるかな? と考えたときに、マスクを被ってもらうのがいいと思ったんだ――今まで一度もそんなことをしたことはなかったんだけど。それで実際にファンの子たちに俺のマスクを被せてあげた。その日に被る予定のものではなくて、前に被ったことがあったマスクだ。日本の子はすごく礼儀正しくて敬意を持って被ってくれたんだけど......マスクを被った瞬間に、みんなの顔がみるみる変わっていくのがわかって驚いたよ。それまで見ているだけだった世界に足を踏み入れたら、感じ方が変わるんだろうね。こっち側の世界を見て味わっている感覚が、彼らの目から伝わってきた。俺の人生、俺のアート、俺の世界みたいなものに一歩入って来てもらえたんだなって感慨深かったよ。あの経験を1回すると、みんなガラッと変わると思う。だから、今年もこの企画をやろうと思っているよ。もし同じ人が来たとしても、違うマスクを被ってもらおうと思ってる。あの企画はとても楽しかったし、自分でも学ぶところがあったからね。

-2014年のKNOTFEST直前インタビューでは、セットリストを両日で10曲くらい変えると言っていましたが、実際は数曲を除いてほぼ同じセットリストでした。同じ曲を2日連続で聴くというのも良かったですが、今回はどんな感じになりそうでしょうか?

2日連続では来れないっていうファンの方が圧倒的に多いと思うし、みんなが聴きたい曲はやるべきだと思う。だから、おおよそは同じだけど数曲は変える感じになるかな。

-9月24、25日にカリフォルニアで開催される"Ozzfest Meets Knotfest"では、『Iowa』(2001年リリースの2ndアルバム)を完全再現するそうですね。とても驚きましたよ。

『Iowa』をライヴで再現するということを実現するために、とても時間がかかった。まず、バンドとしてその意志を固める勇気が必要だ。"それってバンドの自己満足じゃないか?"っていう意見もあって。そうすると他のアルバムの曲を聴きたい人の希望を否定してしまうことになるからね。だから、思い切って"俺たちはこれをやりたいんだ!"って言うまでに時間がかかったし、実際に決定するまでにすごく時間がかかった。