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INTERVIEW

Survive Said The Prophet

2016.09.21UPDATE

2016年10月号掲載

Survive Said The Prophet

メンバー:Yosh(Vo) Tatsuya(Gt) Ivan(Gt) Yudai(Ba) Show(Dr)

インタビュアー:吉羽 さおり

-前作『Course Of Action』(2015年リリースの1stアルバム)から約1年半ですね。1stアルバムも完成度の高い作品でしたが、今回さらにスケールが大きくなって、バンドが変わったのではないかというくらいに音のタフさや曲のクオリティがより高くなって、それがアルバムにしっかりと収まっています。実際にこの1年半という時間は、バンドに大きな変化をもたらしたのでしょうか。

Yosh:そうですね。変化が多すぎましたね(笑)。もちろん、新しいメンバーが加入(※2016年4月に新ギタリストとしてTatsuyaが加入)したことが大きかったのは事実だし、音楽やアーティストは時とともに成長していくものだと思っているので、それがそのまま"FIXED"というタイトルにもなっていて。サウンド的にも表わそうとしたのではなく、そうなっちゃったという感覚がありますね。"Course Of Action"という前作のタイトルも、旅の途中というそのときの状況が歌詞にもテーマにも出ていたんですけど。今回は、旅の途中に壊れたものたちをヒントにしたというか。"壊れたものは二度と直らない"という思いと、"それでもどうにかできるんだ"というふたつの思いがありました。

-今回は、アメリカのオレゴン州ポートランドでレコーディングをしていますね。海外レコーディングを選んだ理由と、プロデューサーとしてKris Crummettを起用したのはどんな意図があったんですか。

Yosh:海外に行くという意識は、このバンドがスタートしたときから高くて。それこそティーンエイジャーのころからいろんなバンドのドキュメンタリーやビデオを観て、アメリカではこうなんだろうなって思い描いていたイメージがあったんですけど、実際に行ってやってみると、細かいところがいろいろ違ってました。"場所は音楽を変える"とFOO FIGHTERSのDave Grohl(Vo/Gt)が言ってましたけど、本当にそのとおりだなって実感しましたね。プロデューサーのKrisは過去にCROWN THE EMPIREやISSUESを手掛けていて、僕は個人的に彼がプロデュースしたEMAROSAやDANCE GAVIN DANCE、Jonny Craigなどの作品を聴いていて。しかも彼らを名のあるアーティストになるまで導いたプロデューサーでもあったので、期待も高かったんです。しかもその期待どおり、サウンドは自分たちが想像していた以上のものを形にできたと思います。いい経験でしたね。

-アメリカには1ヶ月ほど滞在したということですが、制作のどの段階でアメリカに行ったんですか? プリプロもアメリカでやるような感じですか?

Yudai:プリプロは日本でしていたんですけど、持っていった曲の3分の1くらいが"ダメだ"って。しかもまだ歌とギターだけでワンコーラス分くらいしかないようなヤツなのに、"これを作れよ"って言われて。アメリカで焦りながらみんなで作りました。

Show:半分はアメリカで作りましたね。

-どの曲をやるかっていうジャッジは早かったんですね。

Yosh:とても早かった(笑)。

Ivan:ほんと30秒くらいで、パパパッて決まったね。

Show:これはいい、これはダメっていう判断が早いから、僕ら的にはわかりやすくてよかったです。

-ある程度その段階で、アルバムの方向性とか、今の自分たちはこういうところをやればいいんだっていうのも明確になったんですか?

Yosh:方向性というよりも、Krisがどういうところを聴いているかがわかったね。エンジニアだけではなくプロデューサーでもあるので、彼はオーディエンス側の視点からも、こういう部分は絶対に耳に入るだろうという思考を持っているんです。それが、よりはっきりしたかな。

-なるほど。今回のアルバムで特にいいなと思ったのが、コーラスやシンガロングがふんだんに入っていて、高揚感があること。しかもそれが、シャウトや力強いだけのシンガロングではなくて、クラシカルなロックが持っているハーモニーやスケール感も大事にされていることでした。それでいて、曲の持つ大きさが飛躍しているというのが第一印象だったんです。

Yosh:それは嬉しいですね。

-今回の曲作りは、どういうふうに行ったんですか。

Yosh:今までのやり方を壊してやるというのが、僕の意識としてありました。"FIXED"という、壊れたものを修復していく思いがあったので、メンバー全員で作るということを今までよりも重視していました。みんなで曲作りの合宿をしたんですけど、何かひとつについても"このパートどう?"って全員でまず聴いたりして。パソコンに向き合うだけじゃなくて、実際にスタジオでみんなと向き合ってやることが意味のあることだったのかなと思います。

Ivan:あと今回新鮮だったのが、みんなで作った曲をレコーディングでは各パートごとに録るじゃないですか。Krisは録音したあと自分の音を聴かせてくれなかったんですよ。だから最後の最後まで曲がどう進んで、どうできあがっていったのかがわからなくて。完成するまでずっと楽しみにしていたところがありました。

-それぞれが、自分のパートにとことん集中するというレコーディング方法だったんですね。

Ivan:そうです。自分がやってるときは、他の人は邪魔しないという感じでやっていたのが新鮮でしたね。今までだったら、誰かがやっているときはみんなで聴いて、"こうした方がいいんじゃない"と意見することもあったんですけど。そういう部分はすべてプロデューサーがやってくれていました。

Show:ヴォーカル録りに関してはスタジオにまったく入れさせてもくれなかったもんね。そのくらい、完成するまではアーティストにも聴かせたくない意向があるみたいで。だから、どんな感じになってるんだろうなっていうのは、常にあった。

Tatsuya:唯一、ウワモノ同士で音がぶつからないようにっていうことで、ちょっとだけ聴かせてくれるくらいなんです。

Yosh:まぁ、僕は全部聴いてましたけどね(笑)。