－TAKEさんのギター・ヒーローは？

TAKE：ANTHRAXのScott Ian、PANTERAのDimebag Darrellとか、そのへんが好きっすね。

－ギターからブルージーな色合いも感じました。

TAKE：そこはSHADOWS FALLのギター・ソロやメロディックなところが好きなので、その影響が出てるのかもしれない。他にはCHILDREN OF BODOMですかね。

－わかりました。今作のレコーディング自体はどうでした？

TAKE：ライヴでやっていたときよりもコーラスを増やして入れているので、また雰囲気が違うかなと。

HIROSHI：レコーディングを通して確実に成長できましたね。正直、おざなりにしていた部分も見つめ直すことができたから。感覚でやっていたところを再確認したので、それがまたライヴで活きると思います。

NORI：思ったよりもスムーズに進みましたね。ただ、自分のスキルは良くも悪くも身に沁みてわかりました（笑）。

－それで歌詞はTAKEさんが書いているんですか？

TAKE：はい。全体を通して、聴く人の背中を後押しできたらいいなと。普段の生活でネガティヴな感情を抱いている人に向けて......これを聴いて、前向きになってもらいたい。それが一番伝えたいことかもしれないですね。

－NORIさんとHIROSHIさんは、TAKEさんの歌詞を読んでどう感じます？

NORI：歌詞を最初に読んだときは"サムライ"やなと思いましたね（笑）。これからバンドをやろうという人が考える歌詞ではないですね。「The way of life」（Track.3）なんて特攻隊に向けた曲ですからね。"イマドキ、そんな曲を作る人がいます？"って感じです。

－これはそういう曲だったんですね。

NORI：（TAKEは）1から10まで人と違うことをしたいんだろうなって（笑）。でもそこが魅力ですね。

HIROSHI：薄っぺらくない等身大というか。この人は、このときにこういう感情だったんだろうなってことが伝わりますね。「白黒」（Track.2）とか、この時期に作ったんだろうなというのがわかるリアルさが好きですね。

－Track.5「Father」はズバリお父さんに向けた曲なんですか？

TAKE：そうですね。親父の威厳ってあるじゃないですか、自分の子供に厳しくする父親みたいな。厳しさの中に見える優しさってあると思うから、それを歌いたくて。で、親父の生き様はこうだったのかなと。

－Track.6「Six senses」は不屈の心を鉛筆に喩えて書き綴ってますね。全体的にそういうテイストが強い気がしました。

TAKE：全曲通して、生き様を歌ったものが多いですね。"ゆーこときカズ"というバンドの歌詞やライヴに影響を受けてます。彼らは自分の生き方を歌う曲が多いですからね。

－では、今作のレコ発ツアーに対する意気込みを。

TAKE：とりあえず、ONE'S TRUTHというバンドを知ってもらいたいですね。せっかくのフル・アルバムだから、回れるだけツアーを回ろうと。

NORI：30本以上あるし、これだけ長いツアーは初めてですからね。帰って来たときに成長できていたらいいなと。自分のバンドをもっと好きになって、また新しいスタートが切れたらいいなと思います。

HIROSHI：自分が入ってから、ツアー自体も初めてなんですよ。NORIも言ったように、成長したいですね。いろんなモノを吸収したいです。

－今の時点でバンドの最終到達点って考えたりしますか？

TAKE：う～ん......。

－例えば"LOUD PARK"と"SATANIC CARNIVAL"、メタルとパンクの両方のフェスに名を連ねるバンドになりたいとか？

TAKE：あぁ～！ それはありですね。頑張ります。