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INTERVIEW

HER NAME IN BLOOD

2016.09.14UPDATE

2016年09月号掲載

HER NAME IN BLOOD

Member:Ikepy(Vo) Daiki(Gt) TJ(Gt) Makoto(Ba) Umebo(Dr)

Interviewer:荒金 良介

-スラッシュ・メタル四天王ですね。その3バンドも一発で覚えられるくらいリフがキャッチーですよね。

Makoto:先人たちのおいしいリフは見習いたいですね。

TJ:MEGADETHが俺の中でやっとかっこいいと思えるようになりました。『Rust In Peace』(1990年リリースの4thアルバム)とか。

-超名盤ですよ!

TJ:ようやく良さがわかりました(笑)。Daiki君から王道メタルの良さを教えてもらって。

-なるほど。今作のIkepyのヴォーカルはシャウトより歌メロの比重が増えて、完全に今までと逆転しましたね?

Ikepy:そうですね。曲によってメロディのつけ方を変えたりして、そこは苦戦しました。「Lonely Hell」(Track.13)は今までになかった曲調だし、どう歌をつけたらいいかなって。これはTJが作った曲なんですよ。

TJ:僕はNICKELBACKやCREEDとかのオルタナティヴ・ヘヴィ・ロックが大好きで。それもうまくHER NAME IN BLOODで消化できたなと。

Makoto:サビは炭酸飲料のCMばりに爽やかですからね(笑)。

-「Home」(Track.9)におけるブルージーなギターの掛け合いもいいですね。これも今のラウド系バンドはやらないアプローチだし、バック・トゥ・ルーツした部分もあります?

Daiki:メタルコアだけだとやることが限定されちゃいますし、枠を外すと楽しいですからね。

-今作はいい意味で何かから影響を受けたという感じがしなくて。

Makoto:それは嬉しいですね。

Daiki:自分で聴いてもそう思います。これを作ってるときUNDEROATHとか、自分がキッズのころに好きだったものを改めて聴きました。昔の音が新鮮に聴こえて、今の自分たちがやったら面白いんじゃないかと。METALLICAはずっと聴いてるし、新曲「Hardwired」(2016年11月リリースのアルバム『Hardwired...To Self-Destruct』収録曲)もすげぇかっこよかったし。昔のスラッシュ・メタルも結構聴きましたね。TESTAMENTとか。

Makoto:あっ、俺も聴いてた。『The Gathering』(1999年リリースの8thアルバム)がやばくて、ほかに『Low』(1994年リリースの6thアルバム)も聴きました。

TJ:間違いないね!

Daiki:久しぶりに聴いたら、この感じを出したいわって(笑)。

Makoto:作曲者の3人が共通して聴いていたのがスラッシュ・メタルだから、それが今作のメタルの旨みに繋がってますね。

-なるほど。Track.3「All This Pain」は今作の中でも特に好きで、これは一番キャッチーな曲じゃないですか。

Ikepy:そうっすね。今までの中で一番シャウトよりも歌が多い曲かもしれない。

Makoto:曲のメインは俺が考えたけど、メロディはDaikiと一緒に考えたんですよ。

Daiki:今回はそういう作り方も多かったですね。Makotoはベーシストだから思いもよらないギター・フレーズを持ってくるので新鮮でした。いいケミストリーが生まれたなと。

Makoto:あと、この曲は僕の中でSTRUNG OUTっぽさを意識しました。それも僕のルーツですからね。

-この曲はメロディがすごくロマンチックですよ!

TJ:そうですね。うちの父ちゃんが一番好きな曲です(笑)。普段、激しい音楽を聴かない人でも普通に曲がいいと言ってくれましたからね。

-日本的という意味でTrack.5「Cut It Out」は、オリエンタルな雰囲気を感じて異国の匂いがするなと。

Makoto:たしかにアジアっぽいですよね。この曲も僕が作ったんですけど、ミドル・テンポの曲がほしいなと。

Daiki:あと、IkepyとMakotoが掛け合うパートも今までやったことがなかったのでやってみたら、すごくかっこよくて。即採用になりました。

Umebo:この曲は8ビート主体で、それもウチのバンドにとっては新しいアプローチですね。

Makoto:HER NAME IN BLOODなりのバウンス曲ですね。TJとUmeboはニューメタルが大好きなんですよ。

TJ:今でもニューメタルが大好きっす。DISTURBED、MUDVAYNE、STATIC-X、FROM ZEROとか好きですね。

Daiki:メンバーのルーツを再確認して、"今までどういう音楽を聴いてたの?"という話をすることが増えましたね。僕はニューメタルをあまり通ってなかったけど、DEFTONESも好きになったし、マーチも買いましたから(笑)。自分が聴く音楽の幅は広がりました。

Makoto:僕はオルタナにどっぷりハマりました。空気感がいいなと。SONIC YOUTHやDINOSAUR JR.とか聴いてますね。それはうっすら出てるかなと(笑)。

Umebo:僕はメタル方面の音楽は調べてなくて、最近はエレクトロニカ、ヒップホップを漁ってます。バンド・サウンドとしてドラムで参考にしたのはVEIL OF MAYAの新作(2015年リリースの5thアルバム『Matriarch』)ですね。ドラムが昔から大好きで。フィルインの作り方や曲の細かいところに手数をぶちこんだりして、そのメリハリが上手くて。

Ikepy:俺はメロディアスな音楽が好きなので、THE DARKNESS、NICKELBACK、DISTURBEDを聴いてました。

Makoto:DISTURBEDは表現力がすごいもんね。同じレーベルですけど新譜もすごくよくて。あと、THE DARKNESSのヴォーカルはやばいもんね。