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INTERVIEW

Ailiph Doepa

2016.05.14UPDATE

2016年05月号掲載

Ailiph Doepa

Member:アイガーゴイル(Vo)レッドジブラ(Ba)パプリカパプリコ(Gt)ドナルディーケチャップ(Dr)

Interviewer:荒金 良介

-話は少し戻りますが、SYSTEM OF A DOWNはリアルタイムで聴いてました?

アイガーゴイル:いや、作品が出尽くしたあとに1stアルバム(1998年リリースの『System Of A Down』)を聴きました。聴き始めたころには活動休止してましたね。『Mezmerize』(2005年5月リリースの4thアルバム)、『Hypnotize』(2005年11月リリースの5thアルバム)も好きだけど、やっぱり1stアルバムの荒々しさと変態感が好きで、ヤバいっすね。

レッドジブラ:ヘタクソなのに、カッコいいですからね。

アイガーゴイル:Daron Malakian(Gt)にしか出せない持ち味がありますからね。SYSTEM OF A DOWNは適当なところもあるじゃないですか。ウチらはタイトで決め決めだし、こういう曲だからこそ弾けてナンボだと思うんですよ。しっかり演奏できないと、ダサくなっちゃうから。

-そこは意外とマジメですね。あと、マキシマム ザ ホルモンの影響もあるのかなと。

レッドジブラ:ホルモンの影響もだいぶ受けてます。

-まあ、ホルモン自体がSYSTEM OF A DOWNの影響も受けてますからね。

アイガーゴイル:だから、俺らはその孫みたいなものです(笑)。

レッドジブラ:ホルモンはラウド系フェスから、"SUMMER SONIC"、"ROCK IN JAPAN FESTIVAL"まで全部出るから、あのスタンスは理想ですね。どこにでも受け入れられるけど、ヘンなことをやっているというか、自分たちを貫いてるところが好きです。

アイガーゴイル:あと、俺はMike Pattonが好きなんですよ。FAITH NO MOREよりも、FANTÔMAS、MR. BUNGLE、TOMAHAWKとかハチャメチャ系の方が好きで。ウチらはMR. BUNGLEの曲に近いところがあると思います。あの遊園地感を出したいけど、天才的すぎて追いつけないから、俺らはラウドを強めにして、頭を振れるようにしたいなと。言ったら"ハードコア遊園地"って感じです。

-はははは。

レッドジブラ:たまに"ジャンル何?"と聞かれると、答えられなくて。Twitterには"ド変態エンターテイメントメタル"と書いてるけど、それも伝わりづらくて。

- レッドジブラさんはどんな音楽を?

レッドジブラ:僕はもともとJanne Da Arc、L'Arc~en~Cielに憧れてベースを始めて。あと、KORNのFieldy(Ba)にも憧れていたから、最初にアイガーゴイルに出会ったときに"KORNのTシャツ着てる!"と思って。

アイガーゴイル:すげぇ気持ち悪かったですね(笑)。

レッドジブラ:頑張って外国人(アイガーゴイル)に話し掛けたら、軽くあしらわれて。

アイガーゴイル:"KORN好きなの?"、"ああ、好きだよ"、"後ろの席に行きな"って。俺、感じ悪かったですね。

レッドジブラ:大学1年のころにアイガーゴイルと前のギターがメタル・バンドをやることになったとき、その縁で声を掛けてくれたんですよ。それからAiliph Doepaに入って、やっとラウド系の良さがわかるようになりました。

ケチャップ:僕もメタルはあまり通ってないんです。

アイガーゴイル:それで洗脳しようと思って、こいつ(ケチャップ)にSYSTEM OF A DOWNを聴かせたんですよ。"こういうのやるから聴いとけ!"みたいな。

ケチャップ:それでツイン・ペダルが必要になって。まあ、たまたま持ってたんですけどね。

アイガーゴイル:おまけに最初はポップスの人が叩くような感じだったから。"もっとこうだよ!"って、無理矢理激しいドラマーの動きを仕込みました。

-ケチャップさんはどんな音楽を聴いてました?

ケチャップ:最初はそれこそB'zやGLAYなんかを聴いていて、ドラムを始めたころからは主に日本のインディーズ・バンドを掘り下げていきましたね。kamomekamomeやUNLIMITS、the brownが好きです。他にもゲーム音楽やアニソンにも結構影響を受けましたね。ちゃんとしたラウド系はそれこそSLIPKNOTぐらいしか聴いてなかったと思います。アイガーゴイルはギター、ベース、ドラムをみっちりと打ち込んで形にして曲を持ってくるんですよ。それをまずコピーしなきゃいけなくて、そのためには高度なツーバスを叩けなきゃいけないから。その壁にぶち当たって、ツーバスの練習をするようになりました。

アイガーゴイル:大半のバンドがギターのリフを持って来て、これに合うドラムをつけてくれという感じで作っていくと思うけど。ウチの場合は完全に人間離れした打ち込みを作って、"これを弾け! これを叩け!"って感じで、無茶ぶりするわけですよ。能力以上のものを無理矢理引き出すから、曲が複雑怪奇になるにつれて、プレイヤーのレベルも勝手に上がっていくという。

ケチャップ:まず肉体改造から始まりますからね(笑)。