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激ロック | ラウドロック ポータルサイト

INTERVIEW

Equal

2016.04.05UPDATE

2016年04月号掲載

Equal

Member:RYOTA(Vo) 164(Gt)

Interviewer:荒金 良介

-1stシングル『SCAPE』(2015年リリース)のタイミングでも激ロックで取材してますが、それ以降に変化はありましたか?

RYOTA:どんどんライヴ・バンドになってますね。ライヴの内容が追いつかないところもあったけど、緩急のメリハリもつけられるようになったし、ステージ上でも動き回るようになりました。

164:ライヴはヴォーカルが主導権を握るものだと思うので、そういう意味では急成長したと思います。ヴォーカルが良くなると、周りもやりやすいですからね。

-実際にRYOTAさんが急成長したところは?

164:ライヴのMCですかね。以前は台本を読んでるような感じだったけど、今は何も言うことを決めてなくてもMCできるんじゃないかな。

RYOTA:MCの内容は決めてないですね。ステージに出るときはライヴの告知とか必要なところを確認するだけです。

-毎回、目の前にいるお客さんと向き合ってライヴするようになったと?

RYOTA:そうですね。あと、毎回"初めまして"という気持ちでライヴをすることが大事だなと。自分たちを熱心に追いかけてくれるファンはもちろん、会場の後ろで腕を組んで観ている人が手を挙げてくれるようなライヴを心がけてます。そういう意味で変わったのは自分の目線ですね。最近はドリンク・カウンター近くにいるような人たちに向けてライヴをして、その人の観る姿勢を変えるのが理想です。

164:ベースとドラムはサポートで、特にドラムは最初大人しかったけど、ツアー終盤には熱く叩くようになったんですよ。ヴォーカルを中心にバンド全体の熱量も上がりました。

-Equalはおふたりのユニットですけど、ライヴはよりバンドらしくなったと。

RYOTA:そうですね。ベースとドラムはサポートではありますが、メンバーのような感覚ですね。

164:ユニットですけど、バンドをやってる意識は強いですね。

-音楽に対する姿勢も変わりました?

RYOTA:ライヴの熱量が上がるにつれて、こういうストレートが欲しい、こういうスマッシュが欲しいと理想を思い描きながら、曲作りをするようになりました。ライヴや対バンから得たものが作る曲にも影響を与えていると思います。

-それはいつごろから?

RYOTA:ライヴが曲に反映されるようになったのは2ndシングル(2016年1月リリースの『The wrong way』)からですね。作ったときは"シーンに順応したい"という気持ちが強かったので、わかりやすくお客さんが跳べる曲、歌える曲がグッと増えたと思います。それにこのアルバムに向かう中でまたひとつ変化があったんですよ。

164:ツアーでは、ROOKiEZ is PUNK'D、ALL OFF、Another Storyや、新潟では打首獄門同好会、MELLOWSHiP、ヒステリックパニックと対バンしました。すべて色が違うけど、色が濃いバンドばかりで、一緒にツアーをたくさん回る中で、自分たちには足りないものが多いなと。

-たしかに強烈な個性を持つバンドばかりです。

164:はい(笑)。それで"早くシーンに順応しなきゃいけない"という気持ちから、考え方が180度変わって、順応すると"ワン・オブ・ゼム"になってしまうという考え方になりました。自分たちの武器やカラーを突き詰めないと、たくさんいるバンドの中のひとつになってしまうから。

RYOTA:ツアーを終えたあと、164のギター・ソロはファンにも評価されているし、そういう部分をもっと出した方がいいんじゃないかと思って。僕自身のヴォーカルについても歌を重点に置いた方がいいなと。自分たちがもともと武器にしていたものを、今やってる音楽にも取り入れようと思い始めたんですよ。過去のシングル『SCAPE』と『The wrong way』の2枚と、今回のアルバム『REASON』に入ってる新曲との大きな違いは、自分の武器を武器としてちゃんと使ってるところですね。

-自分たちの中にもともとあった武器を掘り返そうと?

164:最初はシーンに順応しようと思って、一度武器を鞘に収めちゃったんですよ。で、打首獄門同好会のライヴを観て、"あっ、(武器を)出していいんだ"と思って。

RYOTA:そう! 使わなきゃダメだ。なぜ収めていたんだろうと。

-ははは。

164:僕はもともとギター・ソロで評価されていたのに、ある時期からソロを1秒も弾かなくなったんですよ。それで得るものもあるだろうけど、ただファン層が変わるだけなのかなと。

-なぜ今まで自分たちの武器を隠していたんですか?

164:端的に言うと、ラウドにギター・ソロは合わないと思っていたからなんですよ。僕が弾くギター・ソロはブルース、ジャズの要素を含むオールド・ロックみたいなテイストだから。ラウドにその要素を入れても、かっこいいとは思えなくて。ラウド・シーンでやることが前提だったので、鞘に収めたんですよ。