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INTERVIEW

ASKING ALEXANDRIA

2016.04.05UPDATE

2016年04月号掲載

ASKING ALEXANDRIA

Member:Ben Bruce(Gt)

Interviewer:宮原 亜矢

2013年リリースの前作『From Death To Destiny』がビルボード初登場5位を記録し、その圧倒的な人気を証明したASKING ALEXANDRIA。2014年4月には日本でも東名阪クアトロ・ツアーを敢行し、これからの活動に期待が高まる中、突如ヴォーカリストであるDanny Worsnopが脱退を発表。シーンに激震が走った。大きな変化を迫られた彼らが新たに元MAKE ME FAMOUSのDenis Shaforostovを迎え、新体制の1作目としてニュー・アルバム『The Black』をリリース。今作について、バンドの中心メンバーにして、オリジナル・メンバーでもあるBen Bruce(Gt)に話を訊いた。

-まず、Sam Bettley(Ba)さんが交通事故に遭ったそうですが大丈夫ですか? 日本のファンも心配していると思いますので現状を教えていただけますか?

彼はまったく問題ないよ。シートベルトをしていたから大した怪我もしなかったんだ。ただ物が破損しただけだったから、ラッキーだよ。アリゾナ州へ引っ越す最中だったんだ。ヒドい状況ではあったけど大したことなくて良かったよ。

-大事には至らず安心しました。早速本題なのですが、最新アルバム『The Black』のリリースまでBenさんはTwitterでカウントダウンされていましたね。今の心境はいかがです?

とても興奮しているよ。アルバム制作にとても長い時間がかかったんだ。僕は今作のために数年前から曲を書き始めたんだけど、リリースするまでに時間がかかってもどかしかったこともあったから、ようやくって感じだよ。

-過去3枚のアルバム(2009年リリースの1stアルバム『Stand Up And Scream』、2011年リリースの2ndアルバム『Reckless & Relentless』、2013年リリースの3rdアルバム『From Death To Destiny』)と比べても制作期間は長かったんでしょうか?

あぁ、かなりね。これまでの作品は、スタジオに入ってからアルバムに収録する13曲の枠が埋まるまでだいたい1ヶ月ほどレコーディングするって感じだったんだ。でも今回は僕たちにとってかなり重要な作品ということもあって、数曲作ってその中からアルバムに収録したい曲を選んでいくというやり方で作業を進行していったから、結果的に数ヶ月かかったんだよ。

-今作はASKING ALEXANDRIAの最高傑作であり、新たなチャプターの幕開けを告げる作品でもあると思います。ヴォーカリストの交代という大変な時期を乗り越える過程が今作を通してまるでドキュメンタリー・フィルムのように垣間見られました。ファンとして、こんなにも素晴らしい作品を届けてくださったことに感謝します。

そう言ってくれてどうもありがとう。そうだね、僕たちはいつも誠実であろうと努めている。今回は本当に大変な状況と向き合わなければならなくて、まるで真っ白なキャンバスに僕たちそれぞれの感情を描こうとしていくような感じで、腰を据えて制作したんだ。

-興味深かったのはTrack.4「Sometimes It Ends」のイントロとアウトロに収録されているBenさんの肉声コメントですが、あのアイディアはどうやって生まれたのですか?

今回、この困難な状況をみんなで乗り越えるためにスタジオで熟考したんだ。『Stand Up And Scream』から『From Death To Destiny』までの過去3枚をひと通り聴き直したりもして、『From Death To Destiny』を聴き始めたときにDanny(Worsnop/現 WE ARE HARLOT)の泥酔や、ステージでめちゃくちゃだったことなどを思い出したんだ。だから今回のアルバムは、ヴォーカリストの交代劇を乗り越えることができた僕たちの"今"を伝える、僕たちなりのやり方みたいなものだね。

-アルバムからもそうですが、今年2月のロサンゼルス公演を観て個人的には新ヴォーカリストのDenis Shaforostovさんの素晴らしい資質を十分に感じることができました。彼を迎えたのは大成功でしたね。

それは嬉しいな、どうもありがとう! Denisを迎えたのはベストな選択だと僕も思っているよ。みんなが今までよりもハッピーだったし、僕個人としては今作がこれまでの中で最高傑作だとも思う。これ以上ないほど幸せだよ。

-どうやって彼と出会ったんですか?

数年前に、Denisが寝室で僕らの曲を歌っている映像をYouTubeで観て、感心していたんだ。その後Denisは僕らと同じレコード会社と契約を結んだんだけど、Dannyが脱退したあとだったから、何回か彼と会ってね。そしたら彼が心を開いてくれて、それでバンドに迎え入れたんだ。

-彼はヴォーカリストとしての役目を果たすだけでも大変なのに、あなた方の背中を押してもくれたという意味でも、彼の加入はまさに運命だったと言えるのでは?

その通りだね。おかしな話だけど、今となってはDenisが最近加入したんじゃなくて最初からメンバーだったんじゃないかとすら思っているんだ。すべては必然だったと思うよ。ヴォーカリストとしての資質だけではなく、間違いなく彼こそがASKING ALEXANDRIAのヴォーカルとしているべき人物だよ。

-ところで、アジア遠征の予定に日本でのライヴが入っていないのですが......。

日本でのライヴが予定に入ってないのは僕らにとっても不思議だよ。でも今年の後半もまだまだショーを行うからそのころには実現したいね!

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