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INTERVIEW

Zephyren代表GEN氏×MY FIRST STORY

2016.03.11UPDATE

2016年03月号掲載

Zephyren代表GEN氏×MY FIRST STORY

Zephyren:GEN(代表)
MY FIRST STORY:Teru(Gt) Hiro(Vo) Nob(Ba)
インタビュアー:米沢 彰  Photo by ゆうばひかり

-"INTACT RECORDS"でのこの4年間を振り返って思うことなどあれば教えていただけますか?

GEN:これまで、いろんなバンドをサポートしているけど、MY FIRST STORYが1番ドキドキするんだよね。見てて1番酔えない。いつもは酔ってるんだけど、酔いが醒めることが多くて。普段からバンドのことはみんなには言わないんだけど、Noriにはコソコソと"こうした方がいいと思うなぁ"って伝えたりしてます。

Teru:なんでそれを直接言ってくれないんですか(笑)。

GEN:言うのが悪いかなぁって(笑)。自由にやってもらいたいって思っているし、俺が思うことよりも新しいことをやってほしいし。自分も先駆者として、いろいろ自分で考えて戦ってここまでやってきたから、MY FIRST STORYもそうやって戦ってほしい。俺っぽいなって思っている。俺も群れるのは好きじゃないし、どこにも属さない感じっていうのは望んでいたことでもあって、最初はもっといろんな人を紹介してあげようとか思ってはいたんだけど、自分たちで切り拓いていくのにはそういう部分も必要だなって思って。だから俺の考えを伝えていったり、変えさせていったりするのは違うなって。今は結果も出てきているし、すごいなと思っていますよ。どんどん成長しているし、まだまだ成長過程にあるから見てて思うことはあるけど、何かを言うよりも酔いながら見てるのがいいかなって。とにかく1番ドキドキするバンドです。

Hiro:"INTACT RECORDS"を作ってもらって、結果的には1番良かったなと。バンドもそうなんだけど、僕は誰かに縛られたりするのが1番嫌いなんで。口を出されなかった分、自分たちでやりたいことをやれて、ライオンが子供をガケから落とすみたいに、自分たちで乗り越えていくしかなかったので、それが1番成長に繋がったなって思って。このバンドを始めたときは右も左もわからなかったし、下積みを積んできたバンドではなかったので、最初から戦場に放り込まれたみたいなもので。そこで作戦とか立てられてあれこれしろって言われるよりも、自分たちで考えていろいろやってきたことで今があると思いますし、自分たちがどうしたいか、とか、セルフ・プロデュース能力もついてきたと思います。最初のころは統率がなくてバラバラだったと思うんですけど、続けるうちにメンバーが見たいものや目指すものが一致してきて。そこにいるGENさんは親みたいなものですね。何をしても受け入れてくれるし、絶対的な安心感があったので好き勝手にできたし。

GEN:たまにウムムムって思うときもあるんだけどね(笑)。

一同:(爆笑)

GEN:大丈夫か!?って。

Hiro:でもなんだかんだOKしてくれるので。そこが本当に良かった。

GEN:本当にお金も使いすぎなんだよ(笑)。

Teru:レーザー使って、CO2バーン出してみたいな。

GEN:そうそう(笑)。

Hiro:でも、ありきたりなものが好きじゃなくて。こうきたらこうくるだろうなみたいなコメントとか、こうすればうまくやっていける、とか、そういうのを壊したくて。

GEN:そうそう。最初に望んだこととは違う形に実際なっているけど、それは別に悪いことだとは全然思わないね。これはこれで本当にいいんだって。俺も今まで相当いろいろぶっ壊してきているし。そういう意味で、これから成長していくところをまだ見ていけるのは楽しみですね。最後には誰もが振り向くようなバンドになって、いいパフォーマンスをさらにできるようになったら面白いなと、いつも酒を飲みながら見ていますね。

-2007年4月17日に10-FEET、DOORMAT、dustbox、UNITED、UZUMAKIをアクトに渋谷CLUB QUATTROで初開催して以来、続けてきた"A.V.E.S.T. project"も今年で9回を数えることになりますが、GENさんにとって、ZephyrenにとってのA.V.E.S.T.はどういった意味合いや位置づけのイベントなのでしょうか?

GEN:A.V.E.S.T.については、毎回すごく気を遣うから、本当はやりたくない(笑)。

一同:(笑)

GEN:いつも終わったあとに"もう絶対やらない"って思う。

Teru:いつも言ってますよね(笑)。

GEN:すっごい気を遣うから(笑)。でもA.V.E.S.T.が1年半、間が空いたときがあって、そのときは"やらないと!"ってなって。もちろんブランドの仕事が本来メインなんですけど、急にやらないといけないって何かが覆いかぶさってくるみたいな......。そして背後からA.V.E.S.T.の足音が聞こえてくる(笑)。

一同:(笑)

GEN:今回ソールドして嬉しいんだけど、毎日デザインとか考えて、店頭にも立ってたし本当に忙しくて、今年はA.V.E.S.T.できないとイベンターに2回言いましたよ。でも結局休ませてくれないんだよ(笑)。でもなんとか開催までこぎつけて本当によかったと思う。自分もひと皮剥けたなって思うところもあるし、これはもう逃れられない運命なんだろうなってこともわかっていて。助けてくれる仲間たちがいてお客さんが入るわけで、自分のイベントではあるけど、あくまで出演者ありきって思ってここまでやってきたから。これまで何回もやってるけど、最近になってようやく自信も出てきたかな。

-この次のA.V.E.S.T.は記念すべき10回目となりますね。

Hiro:GENさん頑張ってください。

GEN:出ねーのかよお前!

一同:(爆笑)

GEN:まあ、前回やった8回目がやっぱり自分がやった中ではすごく大きくて、いろんなジャンルの方が出てくれたし、それを強化したいっていうのはあるし、でも渋谷にこだわりたいっていう気持ちも強い。トータルではたしかに次は10回目だけど、Zephyrenとしてはまだ3回目だから、全然まだ通過点でしかないとも思っているし、もっともっとやっていこうと思っているんだけど、10回目ってことについてはここまでこれたって意味ですごく嬉しいよね。いつも二度とやらないと言いながら、しがみついて必死にやってきた結果だし。ようやく10回目ってなって、これは仲間がいて、やってくれたからだって気持ちもあるので、デカいことやってやろうって思いはありますね。

-最後に、今後Zephyrenが目指していく方向性や表現していきたい世界について教えてください。

GEN:以前にやっていたブランドでやりきった感もあったけど、新しくZephyrenを始めてみて、できてないこともいろいろあって、これからやりたいことはだいぶ見えてきてる。ブランドとして改めて進化させたいなと思っています。もう一度、若いブランドにいろんなことを見せてやりたいという思いもある。俺がいていろんなブランドができたと思うし、俺のことをみんながどう評価しているのかわからないけど、もしかしたら裏切ったとか思っているやつもいるかもしれない。だけど、やりたいその先をやっていくには今の方がやりやすいし、失ったものもあるけど、このあがいている間、力を溜めてこれたなってことを1年間で感じていて、それをまた見せていきたいなって思う。あのときのあの思いが今になってまた見えてきたなって気がしていて......。これからですね。少し酔ったな(笑)。

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Nob(MY FIRST STORY/Ba)
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GEN(Zephyren代表)
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Hiro(MY FIRST STORY/Vo)
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Teru(MY FIRST STORY/Gt)
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