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INTERVIEW

WAGE WAR

2016.03.14UPDATE

2016年03月号掲載

WAGE WAR

Member:Briton Bond(Vo)

Interviewer:KAORU

-"Blueprints=青写真"というタイトルですが、この熟練されたポスト・ハードコア、メタルコア・サウンドは重鎮とまったく引けをとらない完成度ですね。このタイトルに込められた意味を教えてください。

アルバム・タイトルの意味は、"自分らしい自分を作る青写真"ということなんだ。

-アルバムを通して聴いて、繊細な感情が伝わる叙情的なメロディが特徴でありながら、ビッグなスケール感を持つサウンドとの対比が素晴らしいと思いました。そこはご自身でも意識したところでしょうか?

そうだね。曲を聴いたときに感情が鷲掴みにされるようなクールな対比を作るように、常に意識していて。ビッグなサウンドの中にソフトなフレーズが見え隠れする曲が好きなんだ。

-サウンドの構成が非常に巧みですが、プロダクションにおいて特にこだわった部分を教えてください。

とにかく曲の流れをよくしたかったんだ。曲に合った、キャッチーなコーラスやリフが欲しいと思ってね。

-アルバム全体のトーンは暗いながらも、随所に遊び心を入れているようにも感じます。例えばちょっとしたエレクトリックな音だったり、スクラッチのような音を入れていたり、クラシカルなメロディが入ったり。それがアルバムを飽きさせないためのひとつの工夫だと思ったのですが、いかがでしょうか?

いつも積極的に新しいことを試したり、遊びを入れたりしながら、メタルコアというジャンルの中でどれだけ境界線を押し広げられるかということを大事にしているんだ。そういう試みでリスナーをあっと言わせて、もっと聴きたいと思わせたいね。

-Track.5「Youngblood」は、ミュージック・ビデオでも描かれているように、ティーンエイジャーの自殺がテーマになっていますが、この曲はあなたたちの身近にある体験に基づいて書かれた曲なのでしょうか?

あの曲は、当時地元でバンドをやっていた少年について書いた曲なんだ。個人的な知り合いではなかったけど、気になっていてね。とにかくこれについて曲を書かなければと思わせるものがあったんだ。

-スクラッチ音が入っているTrack.8「Enemy」が個人的にとても好きなのですが、この曲についても解説をお願いします。

この曲は懐かしのニューメタルってところだね。俺たちはLINKIN PARKやSLIPKNOTが大好きだから、ニューメタルにWAGE WARらしいひねりを効かせたんだ。

-『Blueprints』はどの曲も熱い感情が込められた曲ばかりだと感じます。具体的にどのようなメッセージが込められているのでしょうか?

人生のリアルなシナリオについて書きたかったんだ。人生には浮き沈みがあるもので、俺たちはそれを曲で表現したいと思った。WAGE WARをとにかくポジティヴなものにしたいし、キッズには、ときにはしくじっても大丈夫だということを知ってもらいたい。トンネルの先には必ず光があるものだから。

-あなたたちは非常に若いながらも、メタルコア、ポスト・ハードコア・シーンの未来を担う存在であると期待されています。今後、シーンにとってどのような存在になりたいと考えていますか?

俺たちが作り出す音楽、そして俺たちがやるライヴを、とにかく若々しくて楽しいままキープしていきたいね。できる限り、音楽やライヴが楽しいと思ってもらえるようなバンドにしていきたいと思っている。そうなってくれたら最高の気分だよ。

-さて、4月には本作を引っ提げての来日ツアーが決定していますが、今どのようなお気持ちですか? 日本にはどのような印象を持っていますか?

日本に行くことになって超ワクワクしているよ。実は初めて飛行機に乗るからちょっと怖いけど(笑)、きっと大丈夫。日本はすごくクールな国だってずっと思ってきたんだ。なんか十分に油を差したマシンみたいに気合が入ってる感じだよね。

-日本で楽しみにしていることなどがあったら教えてください。

もちろん、食べ物だね!